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2007/06/09(土) 22:25:34
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「陸自の組織“情報保全隊”が国民を監視していた」というニュース、落ち着いてよく考えてみれば、自衛隊も警察も思想統制され、反自民党の人間は入れない組織にしてあるから、自衛隊や警察が自民党政権に反対する国民を監視するというのも、納得がいく。そういう(中立でなく右よりである)ところが、戦後もずっと続いていて、自民党政権を認めることが安定した日本だと思い込んできた国民でもある。認めたからこそ年金や税金の使われ方も信じて疑わなかったのであろう。現実は信頼に程遠い自民党政権であったわけだ。今頃気づくなんてと私は思うのだが、きっこ氏も言う「自民党に私物化された自衛隊の姿」ただ、それだけの事であった。気づかなかった国民が、長期政権を認めてきた国民が、バカだったということである。自衛隊ではなく警察の話になるが、私の伯父(父の姉の夫なので義理の立場)は警察官であった。浅間山荘事件の時、警視庁の機動隊員として現場へ出向き、同僚の殉職を目撃した。ちなみに佐々淳行氏が「浅間山荘事件」について書き記した書物の巻末には、事件当時の警察官・機動隊員の名前が列記してあるが、伯父の名もそこにある。
私が学生の頃、伯父夫婦の家によく行ってたが、ある時伯母に言われたことがある。「警察官も自衛官も反自民党的な思想・行動は許されない。あなたたち(私のいとこたちも含めて)は、学校で変な組織活動に誘われないようにね」伯父は着々と昇進をしていた。親戚・縁者の言動で昇進の邪魔をされてはまずいと考えていたのだろう。手回しよく、私たちに足かせをしたのだった。だから伯父夫婦と政治的な話は一切しないし、「あの人たちとは人種が違う」という感覚がその後もずっと付いて回った。
警察官や自衛官がきらいというわけではない。父の弟(叔父)が強盗に殺害された時など、一番頼りになったのはこの伯父であった。警察嫌いの祖父は、ふたりの結婚をずっと反対していた。(警察を嫌う理由は戦後のある事件がきっかけだったのだが、その話は長くなるので省略する)叔父の事件があって、警察官への見方を変えたものである。しかし、その祖父も信条的なものは相容れない部分があったと思っている。
戦後60年もたって、戦前の監視社会の恐怖が身近に存在していることは鳥肌のたつ思いである。しかし、思想統制されたはずの組織の中の人間や家族の内心まで、完全に侵されるものではないはず。“情報保全隊”活動の不当性を察知できる良識を持った人間が存在していたことに、いくらかの救いがある。自衛隊側はこれをスパイと呼ぶだろうか?自衛隊が国民のためでなく、自民党のために存在していることを明確にする事件でもある。
ずいぶん前の国会中継で、当時の共産党不破委員長が「もし、共産党が政権をとったとしたら、自衛隊がクーデターを起こすのではないか?」という主旨の発言をした事がある。共産党が政権をとることなど夢物語のように思われたので、突拍子もない質問だと感じたのだが、元々自民党のためにあるような自衛隊である。反自民党的思想の政権で、この武力を持った組織が冷静でいられるのか、感じる不安は同じだ。
公教育の中で「平和教育」をしようとすると「政治的」と言われるおかしな国。こうして既成事実を積み上げて、じわじわと飼い馴らされていく国民が気づかないふりをしている間に、60年前と同じ時代を迎えることになるのであろう。「知らないから怖くない」「“情報保全隊”の何が憲法違反かわからない」そう言っているおバカな人間がいる限り、「60年前」はいつか未来になるのである。
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