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アメリカ民主主義:錯覚の後の失望
アメリカの民主主義?
◆11月4日
アメリカの二大政党政治を理想的に考える人々が、この日本にも多い。今回日本の民主党が政権を握ったことをその面で評価する者たちもいる。
この二大政党政治でやってきたのがアメリカであるが、実はこの二大政党を牛耳っている勢力は同じ者たちである。国際金融資本勢力、と言われる勢力である。
両方を牛耳っているのだから、権力が共和党であろうが、民主党であろうが、どちらの手に握られたとしても、細かい差異はあるとしても、この勢力の目指すものが実現されていくようになっているのだ。だから、民主党から共和党に権力が移ったと言っても、何も喜ぶことなどありはしない、と理解しなければならない。
このような詐欺的国家にアメリカが堕してしまったのも、全てお金の力による。お金の力で、人殺しも雇えるし、テロリストも雇えるし、裏切り者も生み出せるのだ。
唯一、この悲観的な現状に対して、希望的なことは、この国際金融資本勢力を構成する者たちは、ごく少数である、ということだ。従って、アメリカの大衆が真に目覚めて、立ち上がれば、たちどころに事態を改善することは、理論的には可能なはずである。
それがうまくいっていないのは、10月31日号の「秘密暴露の時代」でケビン・ボイルが語っているように、簡単に言えば、あらゆる権力がそれらの者たちの手に握られているのと、大衆が組織化されていないから、大衆としてのアメリカ人がどうしたらいいのか分からないという催眠状態にあるからだ。
だから、「目覚めよ」、と、どこかのキリスト教セクトのスローガンのようなことが必要となるのだ。
しかし、もう少し時代が進めば、事態は変化を始めると、このブログでは楽天主義で見ている。まだ熟成しきっていないから、動きが鈍いだけ、と考えられるのだ。時代は人間だけが動いているのではなく、魑魅魍魎も動いている、そしてそれ以外の「エネルギー」も始動している。それはまもなく、誰の目にも明らかで、止められない潮流となっていく、と思われるのだ。
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●アメリカ民主主義:錯覚の後の失望
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=21755
【11月3日 by Joel S. Hirschhorn】
あらゆる宣伝と美辞麗句にも拘わらず、中間選挙のただ一つのインパクトは確実となった。議会における民主党から共和党への権力の移行にも拘わらず、腐敗し機能不全で非能率的な政府の、必要とされる真剣でな真実の改革はないだろう、ということだ。アメリカ政府の腐敗の文化は継続することだろう。企業やその他の特別な機関などからの数億ドルがそのことを保証することだろう。
そうは考えない有権者は錯覚しているか、愚かなのだ。民主党を負かしたいから共和党に投票した(またはその逆でも)、あるいはティー・パーティー候補者に投票した、または現職に反対票を投じた、あるいは自分がましだろうと信じる候補に投票した、というのは問題ではない。アメリカ人は誰に投票したとしても、失った、というのが真実なのだが、多くの人々がそれを理解するには時間が必要であろう。それは酷い痛みを伴う現実なのだ。それが、醜い真実に直面して、投票した多くの人々が直視することを避けようとする理由である。
アメリカの政治ということになると、丁度脳細胞を破壊する恐ろしい伝染病のように、錯覚とか愚かさが蔓延している。何十億ドルもの資金が今年、候補者の売り込みに投入された。誰が儲けたのか? 大量の広告を請け負った多くのメディア代理店とメール、ポスター、自動呼出しを請け負った会社だ。少なくとも、消費は国内だけに留まったが。
これは考えうるもっとも皮肉な情景と考えているだろうが、そのとおりだ。シニシズムは錯覚をぶち破る。私はいいことだと思う。
これがアメリカの歴史というものだ。アメリカ人は洗脳され続けてきた。彼らは、選挙はアメリカ民主主義を維持するにおいて決定的なことだと考えるように騙されてきたのだ。これこそが、二大政党政治が私利的な政治システムを維持する必要性があるということであり、金持ちと権力を持つ上流階級の者たちが自らの地位を保持したがる、ということなのだ。これは腐敗した政治システムを維持するだけであり、アメリカ民主主義をコケにするだけである。
この選挙の後、数ヶ月は、富者以外の全ての者たちにとっては、失業率と経済的困難はひどいままであろうし、真実に目を向けたり、それを直視できる者たちは、政府の本当の改革の見込みは殆どないことを知るだろう。また国家の厳しい財政事情や支出事情が賢く解決されることもないだろう。共和党員は民主党員を非難するであろうし、民主党員は共和党員を非難するだろう。ティー・パーティーの当選者はこのシステムを非難し、ラジオとケーブルテレビに登場する学者先生らはひっきりなしにおしゃべりし続けるだろう。ジョン・スチュワートとその他の漫画家は多くの題材を抱えて攻撃を繰り出すだろう。こうして二大政党政治は凱歌を上げることになるだろう。
議会の全ての者たちは、以前と同様、自分たちの殆どの時間とエネルギーを次の選挙に勝つ為の活動に注ぐであろう。 ロビイストたちは、中間層を犠牲にすることで、富豪と超富豪らがより一層リッチになるために、成功する政治的戦略を維持するため政治家に合法的に賄賂を送ることに一層忙しくなるだろう。共和党の当選者が経済的不平等をひっくり返すため仕事をしてくれると考える者は誰でも愚か者か、妄想たくましき者である。
不相応で馬鹿げた国家のわずかな収入と富は、わずかな数の富豪と超富豪のアメリカ人に向かう。オバマ大統領や民主党が行った何ものも、経済の不均衡と中間クラスの死亡率をまともに改善することを狙ったものではなかった。
オバマ大統領は、勿論、2012年の再選に勝利することを目指して、私利的レトリックを続けるだろう。大統領職は、破壊的に彼を妄想的にしてしまった。勿論彼は、共和党と協調していくことを語るだろう。見ていよう。
妄想的ではないアメリカ人が望めること:ひょっとして第三の党の大統領候補者が現れてくる。ひょっとして新しく選出された共和党員は政府改革と国家の健全性のためには酷い戦略だという現実にティー・パーティー運動が目覚めて、自分たちの関心を第三の政党を形成することに向ける。私は、ティー・パーティーの当選者の誰かが立ち上がって、真実の改革のために攻撃的に仕事を始めるとは到底思えない。議会の新しい議長は旧来のエスタブリッシュメント共和党員だ。
恐らく憲法改正を通じて改革を実現する道として、憲法改正会議に向けた大きな広がりをもった要請がより一層のエネルギー(とりわけティーパーティーの人々)を集めて最終的には成功するかもしれない。
古き良きアメリカ合衆国にようこそ。ここでは、ヨーロッパのように、通りに出て公正を要求する騒ぎを起こすことはなく、共和党員や民主党員に投票することが、自分たちや国家のためになるだろうと信じるナンセンスなことを続けている。
錯覚の後には失望が来る。終わりのないメディアの宣伝、2010年の政治的革命はお粗末な花火のようだった、・・・というより不発弾だった。オバマ大統領、共和党員、民主党員は、自分たち自身を真実の改革に投入するまでになるほど充分には、深く学ぶことはないだろう。
経済的痛みに伴って、普通のアメリカ人の生活をよくするような結果が何も見えてこないため、広い範囲で人々の怒りが満ちて行くだろう。民主党と共和党の間で選択する通常の選挙に投票する以上のより賢い戦略を、アメリカ人たちは要求するようになるだろうか? どうだろう?
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2010/11/04 (Thu) 国際政治
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