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http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101107/plc1011072314013-n1.htm
ロシアのメドベージェフ大統領の唐突な国後島訪問から7日目。「対抗措置」として一時帰国させた河野雅治駐露大使はモスクワに帰任し、政府はたった一枚の「対抗カード」を手放してしまった。理由はただ一つ。13、14両日のアジア太平洋経済協力会議(横浜APEC)の首脳会議に合わせ、日露首脳会談を実現させたいからだ。菅直人首相は自らの「見え」のために国家の主権をないがしろにした。中国、ロシア両国だけでなく世界各国からそんな冷ややかな視線が向けられている。(加納宏幸)
「大使をモスクワに帰すことにしたい」
首相が前原誠司外相にこの意向を伝えたのは5日朝の閣議前だった。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像流出で政府は大揺れに揺れていた。中露両国と緊張状態が続く「二正面作戦」は得策でない。そう考えた前原氏は首相の要請に応じた。
APEC首脳会議で首相が議長を務める。併せてオバマ米大統領、胡錦濤中国国家主席、そしてメドベージェフ大統領の首脳会談を実現させ、APECに花を添える。これが首相にとって最大の懸案なのだ。
ところが、会議まで1週間を切ったのにロシアとは首脳会談どころか外相会談さえ未定のまま。胡錦濤氏との会談の調整はさらに難航している。「会談実現への地ならしに河野氏を帰任させるしかない」。首相はこう考えたに違いない。
これを裏付けるように前原氏は7日、浜松市で記者団にこう説明した。
「日露関係についていろいろ働いてもらわないといけない。外相会談をぜひやりたいという私の気持ちを伝えてほしいと指示した」
河野氏も成田空港で「帰国目的である情勢報告を終えたので戻るように指示を受けた。ロシアでAPECの最後の準備をやりたい」と語った。
ただ、ロシアから首脳会談実現の確約を取った上で河野氏の帰任を決めたわけではない。そもそもロシアは「大使の一時帰国は日本の国内問題だ」(ラブロフ外相)と抗議とさえ受け止めておらず、大統領の歯舞群島、色丹島への訪問計画も撤回していない。
河野氏帰任には政府内にも異論が多い。平野達男内閣府副大臣は7日のフジテレビ「新報道2001」で「領土をどう守っていくかをずっとあいまいにしてきた。北方領土をどうするか。きちんと立場を明らかにすることが大事だ」と政権の外交姿勢を批判した。
7日午後、北海道根室市を訪れた内閣府の末松義(よし)規(のり)副大臣に、北方領土の元島民は「弱腰だ」「北方四島に首相が訪問すべきだ」と失望と怒りをぶつけた。首相はいつになったらこの切なる声に耳を傾けるのか。
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