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外交・安保政策ではおよそ私と反対の立場である産経新聞であるが、河野
駐露大使の一時帰国に関するきょう11月7日の社説には最大限の賛辞を送りたい。
特にその冒頭の次の部分は私が繰り返し主張していることだ。
「一時帰国した河野雅治駐ロシア大使がメドベージェフ露大統領の
国後島訪問について報告した。これに対し菅直人首相は『情報収集をしっかり
してほしい』と注文をつけた。お粗末な内容と言わざるを得ない。
河野大使は、訪問について『大統領が国内向けに指導力を誇示する狙いがあった』
と説明した。だが、それはまさしくロシアの言い分だ。それで納得しては相手の
思う壺である。ロシアの『国内問題』にさせない外交努力こそが重要だ・・・」
前原外相はこんな報告をさせるためだけに一時帰国させたのか。
前原外相や菅首相はこんな報告で満足しているのか。
なによりもこんな現状認識は正しいのか。
河野大使はどのような情報・根拠に基づいて、今回のメドベージェフ大統領の
訪問が「国内向けの指導力の誇示のための訪問だった」、と言い切るのか。
無能な大使の良く使う手は、時の政権に迎合するかのように日本にとって
都合の良い事を、何の根拠もなく作文して語る事だ。
かつてわが駐仏大使はイラク戦争に反対するシラク仏大統領の事を
「なに、最後はブッシュ大統領に賛成するから心配はいらない」と進言して小泉
首相を安心させようとした。
それが何の根拠もないことが明らかになり、案の定シラク大統領は最後まで
米国のイラク攻撃に反対して米・仏間に亀裂が生じた事は、今では世界が知る
ところだ。
河野大使はこんな報告をしただけでメディアから消えてしまった。
ロシアへの帰任はAPEC後であるという。
その間2週間ほど何をしているのか。
まさか公費を使って一時帰国しておきながらのんびりと休暇を楽しんでいる
のではあるまいな。
前原外相はそれを許しているのではあるまいな。
いまこそメディアは、国会は、彼にインタビューをして、あるいは国会に
招致して、国民のために正しい日露外交を問うただすべきだ。
政治家もメディアももっと外交に真剣にならなければいけない。
了
http://www.amakiblog.com/archives/2010/11/07/#001733
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