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憎悪が広がる ― ティー・パーティーによる憎悪の扇動(1)(MikSの浅横日記)
http://www.asyura2.com/10/senkyo98/msg/865.html
投稿者 Diabolus 日時 2010 年 11 月 07 日 04:15:47: NdeZqemmDu.16
 

憎悪が広がる ― ティー・パーティーによる憎悪の扇動(1)(MikSの浅横日記)
http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/index/2

アメリカの中間選挙の結果が出て、予想されたとおり、オバマ大統領には大変きびしい結果になった。
こうした政治の変動は経済の景気の変動と同じで避けがたいものであり、とくにリーマンショックの
余波がまだ収まりきっていないだけに、現政権に対する批判票が集まるのは仕方ない側面もある。
しかし、共和党の背後にある「ティー・パーティー」の動きは看過できないものを含んでいるようだ。
その運動の要点は、単純化すれば、「憎悪を広める」という点にあると『ツァイト』紙のこの記事は
要約している。

オバマ大統領に対して投げつけた中傷の数々--「社会主義者」、イスラム教徒、黒人の人種主義者、
アメリカ人としての出生証明書をだまし取った外国人--を見るだけでも、この運動の本性が判ると
思うが、こうした破壊的で憎悪に満ちた中傷が公然と責任ある立場の人間やマスコミによって広め
られるとき、攻撃対象の評価だけではなく社会の空気全体--民主主義的な政治文化--が危機に陥る
ことに、もう少し自覚的になるべきであるはずなのに、この憎悪の政治はヨーロッパにも間もなく
押し寄せるに違いないという危機意識からこの記事は書かれていると思われる。 
日本の右翼も「ティー・パーティー」の動きに注目している、という新聞記事を読んだことがある。

それに、もともと、日本のネット社会には憎悪にみちた中傷を垂れ流して恥じる所のない文化があるだけに、
第二の「ティー・パーティー」の動きが活発化する下地は十二分にあると言える。だから、
「ティー・パーティー」の動きには、決して対岸の火事のように傍観するだけでは済まない問題が潜んで
いると思われるのである。

ドイツ『ツァイト』紙の記事より。オリジナルの記事と同じく、二回に分けて紹介する。 
http://www.zeit.de/politik/ausland/2010-11/welt-buendnis-rechtspopulisten


憎しみが広がるとき

アメリカのティー・パーティーはヨーロッパの右翼ポピュリスト(大衆扇動家)にとってのモデルとなるだろうか?
怒りを煽る政治家たちが大西洋をこえて連携していくのは時間の問題だ。

アメリカは選挙選に突入しようとしているが、バラク・オバマと民主党にとっては思わしくない結果になるだろう
と言われている。私たちはそのことに懸念を抱くべきなのだろうか? 場合によっては、そうなるかもしれない。
アメリカの気ちがいじみた右翼ポピュリストたちの憎悪を振りまくキャンペーンに予想通り勝利という報酬が
与えられるならば、それはアメリカの社会文化的構成を変えてしまうだけではないだろう。それは確かに、
ヨーロッパの民主主義の政治文化に影響を及ぼさずには済まないことになるのである。


二年前に大差で選出されたアメリカの大統領は、合衆国以外のところではもっとも人気のあるアメリカ市民であろう。
しかし、本国ではそうではないようだ。憎悪と熱狂が、この二年間でふくれ上がったのだ、政治の流れを逆転させよう
とする過激な同盟が改革を進める大統領に対して精神的な内戦を行う憎悪と熱狂が。それは、1990年代に右翼が
クリントン大統領--「白い黒人」と呼ばれた--をホワイトハウスから追い出そうとした悪意と醜さの再来である。

 前民主主義的なアマチュア政治家、ジャーナリスティックな憎悪の伝道師、似非キリスト教的な狂信者、TV放映を
意識する億万長者などによるこの例を見ない同盟は独特な十字軍の遠征の途上にある。その主たる攻撃対象は現政権なのだが、
それはポピュリストたちにとっては当然のことだ。この十字軍がホワイトハウスにいる「上の人間」や黒人に対して
用いる感情的な武器として役立っているものに、古くからある偏見や敵対的イメージがあるが、それだけではなく、
現実的な生活苦や社会的不公正やエリート層の行き詰まりなどもあるのだ。これはヨーロッパでも変わらない。
ポピュリズムの成功は、つねに民主主義の危機的症状でもあるのだ。

 しかし、ヨーロッパでもそうだが、右翼ポピュリズムは、これらの結果の除去に何も寄与しないだけではない。
右翼ポピュリズムは、その扇動と問題の体系的歪曲によって、あらゆる理性的な政治や、政治的な問題解決の
あらゆる試みを困難なものにしてしまうのだ。アメリカの、わずか数ヶ月で有力な運動になった右翼ポピュリズムの
ティー・パーティーは、TVや、ラジオや、インターネットで、大統領を「社会主義者」として、イスラム教徒として、
黒人の人種主義者として、アメリカ人としての出生証明書をだまし取った外国人として、力の限り罵倒し中傷してきた。
彼らや彼らのメディアの共犯者たちは、同時に、オバマや民主党との妥協や協力を進んでしようとする適度に保守的な
共和党の政治家をも、独特な熱意を込めて攻撃した。予備選挙ではそうした政治家の多くが脱落した。その限りで、
アメリカのこの秋の選挙は、右翼の戦略家の観点から見れば、「真のアメリカ人」がオバマというよそ者に対して行う
解放闘争というだけではなく、少なくともそれと同じくらい、共和党から裏切り者や軟弱な政治家を一掃することに
役立ったのである。

 この運動体としての「政党」が最短の時間で狂犬のような周辺グループからアメリカの右派を決定づける要因にまで
いかにして発展したのか、このホラー・ストーリーについて、アメリカ人ジャーナリストのマックス・ブルーメンタール
(MaxBlumenthal)は詳細に調べ、緊迫感のある物語に仕上げた。彼のレポートのタイトルは打ってつけで、その名も
『共和党のゴモラ』。彼は、 扇動的なスローガンや虚偽や中傷や暴力への扇動などが混ざり合って毒を放っている有様や、
権威的で前民主主義的な国家観や政治観などについて、印象深く物語っている。とりわけ、二年前の副大統領候補で
アメリカの右翼の奇妙なマスコットであるサラ・ペイリンの思考やスタイルには、そのような国家観や政治観が刻み込ま
れている。当時はまだもの笑いの種にすぎなかった彼女は、いまや理性の政治に対立し、熱狂的に支持される政治家に
なったのである。

(つづく)
 

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コメント
 
01. 2010年11月07日 05:31:56: Rep0aqDGZk
ティー・パーティーが内包するイデオロギーや感情ってのはやばいと前から思っていた。
おそらく米国の経済不況が大衆の気持ちを不安に落とし入れ、そこに金融資本をバックにするものたちが付け込んだものと思われるが、ものの見事に大衆をかく乱に導いたものだ。
これはあの小泉を80%もの人たちが支持したかつての日本を彷彿とさせる。
手法は同じだ。似通っている。

02. 2010年11月07日 06:05:29: v45rdqVPLs
これは練りに練られた茶番ですよ
一番、苦しいときをオバマと米民主党に押し付け
おいしいとこ(戦争ができる情勢になることも含む)だけ持っていく

ケネディ暗殺
中国に近づいたニクソン失脚
政権奪取のためならイランと裏取引して
大使館人質事件の解決を遅らせることすらするレーガン共和党
あれほど無茶苦茶やったレーガンの米国内での過大評価
次々出てくるクリントンのスキャンダルと過熱報道
そのくせエンロン破綻に絡む数々のスキャンダルはウヤムヤ
そしてトドメにバカブッシュ

誰が支配しているかは、一目瞭然


03. 2010年11月07日 06:23:13: dpqa46ZkfQ
 何故ドイツ紙なんだろうか?北米紙には採り上げ難い事情があるのかしら?
草の根の事情なら、各地方毎に千差万別の・歴史的に雑多な・因果の絡み合いが、潜在しているに相違ないだろう、と想像されるんだが。

04. 2010年11月07日 06:32:41: v45rdqVPLs
>>03
「草の根」「市民運動」とかいうのは嘘ですからw
キリスト教右派、シオニスト、軍産複合体
資金はたんまりです

05. 2010年11月07日 07:38:07: MxgLEDEiDc
昨日の日比谷の在特会の集会とデモを、Ustreamで見ていました。まさに、憎悪と差別と偏見の集会でした。

大衆の愛国心を利用して、外国への憎悪を煽っていました。

これをNHKはじめ、大手マスコミが取り上げ始めました。とても危険な事態が迫っています。

アメリカ軍産複合体は、これを露払いとして、次の手を準備しています。

おぞましい流血と虐殺が近づいています。


06. 2010年11月07日 08:13:50: rJevSHuTXs
やっとティーパーティーに疑問を持つ記事が出たか。
前からおかしいと思っていた。
戦争に持ち込む煽りなんだろうね。

07. 2010年11月07日 08:58:47: R2XY2KwLIo
世界経済に影響を与えるほどのバブル膨張を放置しておいて
その崩壊後の尻拭いをさせられた政権が責任を負わされるのは
日本でも同じだったね。マクロ経済の観点からいえば小渕内閣は
いまのオバマ政権と同じような責任を負わされた。
現実には財政出動と金融緩和でしか金融恐慌を回避できない。
もしオバマ政権とFRBがそれをやらなかったら、
100%世界恐慌に突入してたろう。バブル以前のように景気も雇用も
回復しないことに抗議するとしても子供のような態度をとるのは
恥ずかしいと思わないのだろうか。日本人はもっと我慢強かったよ。

いまのアメリカ人は、思い通りにいかない子供が不満をつのらせて
武器を玩ぼうとしているようにしか見えない。カジノ金融が
駄目なら、楽して儲けようなんて考えず、地道に産業を立て直せよ。
怠け者。


08. 2010年11月07日 09:02:04: vAhyUJrhw9
>>04
>「草の根」「市民運動」とかいうのは嘘ですからw

こんな話が出てます。
『ティーパーティーは、共和党に乗っ取られた!』
http://uskeizai.com/article/168018488.html

昔、ここの管理人さんが『人が100人集まる所には”背後霊”がよってくる』
という話をしていましたが、まさにその実例だったようです。


09. 2010年11月07日 10:46:34: K582KxQR8o
テイー・パーテイーはアメリカに生まれたファシズムだろうか。 それなら次に出てくるのは、新しい仮面をかぶったヒットラーと言うことになる。 それをメシア、救世主だと思い込んだら人類にとって悲劇となるだろう。 憎しみの感情は伝染する。 巻き込まれないように注意しないと危ないと思うね。 N.T

10. 2010年11月07日 12:51:49: j5x66pRKIQ
小泉竹中的手法と全く同じです。
大資本家や富裕層がB層を作り、所得分配などの政府の役割に対する批判を
アメリカ人の自由や開拓精神とむすびつけ、社会主義国家とレッテル貼りし否定させる。
反移民や反社会主義、反イスラム教徒という明確な敵を作ることで支持を取り付ける。そして、共産主義という明確な敵があった冷戦構造を懐かしむ。
分断統治という典型的な新自由主義者の行う手法ですね。

茶会の支持母体=キリスト教原理主義右翼、アメリカ南部、中西部の最下層までには属さないが貧乏な白人、中小企業経営で成功した無教養な小金持ち、反共主義、低学歴層。
茶会の先導者=キリスト教右翼、大資本家、大企業、エネルギー財界、軍需複合体などの共和党系圧力団体、WASPなどエスタブリッシュメント層


11. 2010年11月07日 14:50:12: hN3jNlO95k
>10
その連中は新自由主義で自国の経済が立て直せると思ってるのかな。
だって、オバマ政権とFRBは考えうる限りの経済政策をやり尽くして、
ギリギリの瀬戸際まで来てるんだよ。本来ならアメリカは金融緩和だ
けでバブルの後処理をやれば解決できるとしてたのに、どうにもなら
ないから財政出動までやったわけ。財政赤字か大恐慌かという選択で
は前者をとったわけだよ。

だから経済が回復しない段階で新自由主義的な政策をとっても、
悪化するだけだ。小泉・竹中時代の日本は30兆円もの非不胎化介入
をやったおかげて、かろうじて大手輸出企業が持ち直したが、いまの
アメリカに何があるのか? 仮に緊縮財政に舵を切ったとしても
国内のデフレ圧力は止まらないだろう。どんなに規制緩和しても
消費も投資も衰退したまま、流動性の罠に落ちこんだままなら、何も
起こらない。すでにFRBの金融緩和は限界に来てる。

打つ手はないとしたら....やっぱり戦争?


12. 2010年11月07日 16:27:38: j5x66pRKIQ
>>11
奴ら(新自由主義先導者)は国民の生活とか関係ないからね。
ブッシュ時代のように自分らだけが大儲けできさえすればそれでいい。
そして、茶会が移民や有色人種、イスラム教徒、貧困層を叩くことで一致団結し
プロ奴隷になって、献身的につくしてくれればいい。そういうわけだ。
貧困層が大きくなって政権打倒さえ掲げなければ、それでもOK。
テロ特措法とかで、アメリカ国民の安全を守るとかか言って人権抑圧を正当化し、監視カメラや盗聴で危険分子さえどんんどん逮捕すればOK。
それくらいに考えてる。

茶会のやつらは、真のプロ奴隷。
そもそも、茶会の主張は支離滅裂だし。外交では決して一枚貝ではないものの宗教右翼を中心にアメリカ的価値観(市場原理主義、自主防衛主義、社会保障ゼロ国家、新教徒の聖書を国家の経典に)を守る(とイスラム教への対抗、そして、キリストの聖地を守る意味でシオニストと共闘関係にある。)という意味から、軍事費増を望んでる人が多い。

茶会のやつらは自分が貧乏だろうが、白人であることやアメリカ人(移民ではない)であることに正義感を感じ、強いキリスト教原理主義・反共主義アメリカ帝国の確立させることを目指してるんだから。

中間選挙で共和党穏健派が死滅しかけ、茶会化してきてるので、2012年でペイリン大統領誕生も現実味を帯びてきた。すると、間違いなくイラン戦争は起こすだろうし、中南米の左派政権への軍事攻撃、クーデター関与もどんどんやるだろうな。

で、巨額の財政赤字になっても、戦争費は小さな政府に入らないから、適応外。貧困層が加速度的に増加して、リベラル系が多い州(東海岸・西海岸)が独立を主張しはじめ、もうアメリカ合衆国は崩壊するだろうね。


13. 2010年11月07日 17:25:32: o4dGKjxaqI
「長く深淵を覗くものを、深淵の側もまた等しく見返す」
「怪物と戦う者は、その道程で自らも怪物と化さぬように、心せよ」
                       (シェークスピア)
 
 所謂茶会といい、在特会といい、執拗に憎悪と敵意の毒素を蔓延させる、狂気のヒステリー、デマゴギー集団は、正しく自分等が覗く深淵に映し出された、他でもない己自身のグロテスクな姿形に恐れ戦き、喚き続けているようだ!      

14. 2010年11月07日 23:25:23: FN1zC6nnJI
東京第5検審の「(検察審査会の制度は)国民は裁判所によってほんとうに無罪なのかそれとも有罪なのかを判断してもらう権利があるという考えに基づくものである。そして、嫌疑不十分として検察官が起訴を躊躇した場合に、国民の責任において、公正な刑事裁判の法廷で黒白をつけようとする制度である」などいいうのもお茶会の域を出るものではないのに国家権力と結びついているだけにその深刻さはお茶会以上だと思います。

15. 2010年11月08日 10:22:30: FHVyh15Kso
ジョン・レノンの「イマジン」に代表されるような無政府思想が左側からのものだとすれば、
ティー・パーティーは、それとは対極の右側からの無政府思想。

ティー・パーティーの主張は幅広く、
一番外側には、オバマジョリティ(もはや死語)に対する反発があって、
彼らの様なオバマ改革に不満を持つ大衆を煽るエンジンが、
ぺリマンに代表される共和党の右派(組織があるから)で、
そのガソリンが、新自由主義を標榜している企業化と宗教右派。
双方が自分達の思惑のため共闘しているため、候補者も日本に置き換えれば、「みんなの党」から「幸福実現党」まで幅広い。
さすがに「幸福実現党」のような候補者は落選している。

日本のマスコミはティー・パーティーを「草の根運動」などと紹介するけど、
イデオロギー的な、「従来の理想主義に対する強力な反発心」を
公共という器(行政や制度)を信用するな、という手法に置き換えて、
市民には、「自分達の税金がワシントンを経由すてムダな役人の給与や不法移民支援に消えてゆく」そんな政治はやめさせよう、オバマの下では税金は払わなくていいんだ、
という主張は、明らかに草の根ではなく「統率された思想の伝搬」である。

アメリカが勝手に自暴自棄になるのか構わないが、その「ツケ」が日本に持ち込まれるのだけは勘弁して欲しい。
米軍の海外駐留経費の肩代わり、現地法人への負担強化、日本への押し売り的な輸出(武器、農作物、原発施設、米国債)


16. 2014年3月06日 19:58:50 : PVNr8hwMZ6
熱狂と極右、富裕層の能力選民思想は最もまずい組み合わせだなぁ・・・
集団の冷静な判断、長期的な見通しが人類の強みなのに

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