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◆口利き◆
議員にはさまざまな「陳情」が来ます。住民の要望を実現するのは大切な仕事のひとつですが、どう対応するかで議員の姿勢も問われます。
〜*「役場に入れて」今も 「有権者も変わってほしい」*〜
市道の補修、排水路の整備……。七尾市の松本精一市議(59)=無所属=が保存する厚さ約4センチのファイルには、行政への要望書や図面がぎっしりとはさんである。
七尾市では町会などが市や県へ事業を頼む時、市指定の「要望書」を提出する仕組みがある。2009年度は土木関係を中心に407件が寄せられた。しかし、町会長の中には確実を期して市議に仲介を頼む場合もある。
旧中島町議を経て、市議3期目の松本氏は「地域の要望に応えている議員」と自負する。昨年夏、地元の区長から「能登半島地震の影響で県道脇の歩道に段差ができて困っている」と相談を受けた。松本氏は市の出張所にいる職員の手を借りて写真などを添付した要望書を作成し提出。県中能登土木総合事務所にも出向いた。まもなく費用約210万円の工事が始まった。
「自分が間に入ることの効果? 事業の決定が多少は早くなるかもしれない」と松本氏は話す。
◇ ◇
議員が住民の要望や意見を行政に伝えるのは政治活動のひとつだ。しかし、公正さを欠けば「口利き」になる。その典型が自治体や関係施設への就職の世話だ。
05年に2町1村が合併して生まれた能登町には不名誉な過去がある。旧能都町時代の町職員採用試験で、町長が町議の橋渡しで受験生側から100万円を受け取り、00年に有罪判決を受けた。
これに似た行為はなくなったのか。志賀町のベテラン町議は、今も支持者から「役場に入れてくれや」と頼まれることがある。「できるだけ勉強してくれ。それからのことや、と答えるが、一応町幹部に話はする」と明かす。他の自治体の議員も、職員や保育士らの採用で口利きをしたと証言する。
◇ ◇
議員の圧力を伴った働きかけを防ぐため、全国の一部の自治体は「口利き記録制度」を採用している。朝日新聞の今年3月のまとめでは、19府県などが実施している。県内での導入はないが、福井県では福井市と越前市が実施している。
福井市の場合、制度を始めた03年度(11月〜3月)に59件あった「働きかけ」は05年度以降は一けた程度に減少した。福井市職員課は「内容は情報公開請求をすれば公になるので、抑止効果はあると思う」と評価する。
一般質問で口利き記録制度の導入を求めた内灘町議の清水文雄氏(55)=社民=は言う。「議員の質を高めることはもちろんだが、有権者にも変わってほしい」
(大畠正吾)
=終わり
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