http://www.asyura2.com/10/senkyo98/msg/439.html
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副島隆彦です。 検察審査会 という おかしな準行政機関が、まだたくさんいる検察庁の中の奇怪な検事たちとグルで、小沢一郎を「強制起訴」しようとしている件には、ついに裁判所の中の、「法務省から来た裁判官」と呼ばれる異様な裁判官どもの動きまでを、炙(あぶ)り出している。いよいよ、検察・法務省の崩壊から、裁判所(最高裁)までが崩壊の秒読みに入った。この件は、すぐに記事と情報を纏(まと)めます。
ところで、私、副島隆彦の法律学の知識を寄せ集めての、素朴な疑問だが、どうして、
「検察官を検察官が逮捕、捜査できるのか。犯罪捜査し、逮捕するのは、警察の仕事だ。どうして、日本国は、世界基準の 国家行動が取れないのか。
検察官の仕事は、犯罪の容疑者を、国家の代理人として公訴(起訴)すること、そして有罪を100%立証することだ。これだけしかしてならない」のだ。
何という法律を根拠にして、大林宏(おおばやしひろし)検事総長は、
特命チームを組織して、自分の身内である検察官たちを、逮捕出来たのか。
私、副島隆彦は、世界基準の知識人としての、素朴な疑問を持つ。
この他に、 則定衛(のりさだまもる)という、10年前に、検事総長にまでなれるハズだったのに、スキャンダルで失脚した、ヤメ検(もと検事)の弁護士を、小沢一郎の秘書たちの裁判に、小沢たち画私の弁護士として、使い続けたことの失策と、どうしてこのような愚かな判断をして、まるで田中角栄の裁判の時と、同じで、ヤメ検弁護士 という邪悪な連中に、騙されて、敵側と内通されて、それで、裁判に敗北するようなことになってはいけない。宮崎学(みやざきまなぶ)氏が、忠告して、弘中淳一郎(ひろなかじゅんいちろう)という誠心誠意の人権派の優れた弁護士が、ようやく、これからの小沢裁判に付くことになったようで、嬉しいことである。
以下に長々と載せるのは、 検察庁自身の 崩壊ドラマが、9月21日の前田恒彦(まえだつねひこ)検事の逮捕から、始まり、上司だった、大阪地検特捜部の特捜部長たった大坪弘道(おおつぼひろみち)と副部長だった佐賀費元明(さがもとあき)まで、証拠隠滅、犯人隠避の容疑で逮捕され、この10月23日で、起訴が決まった。ここにいたるこの重大事件の 新聞記事を、ずっと並べて置きます。
堀部貴子(ほりべたかこ)という、大阪地検特捜部の検事の女性が、上司たちに向かって、「前田検事は、証拠を偽造しました。村木厚子(むらきあつこ)さんは無罪です。証拠改竄の事実を、公表してください。そうでなければ、私は検事を辞めて、自分で公表します」と、検察内部で、決意ある正義の行動を取ったことが一番、重要だ。 2009年7月ごろに検察庁の内部で、大騒ぎになっていた。 このひとりの女性検事の正義感とただしい判断が、検察庁全体の大きな悪の体質を表に出してしまった。
時として、ひとりの人間の捨て身の正義感が、人間集団の大きな悪を、満天下に露出させる。真に強い人間は、いざというときの態度の取り方を知っている。 この立派な、堀部貴子検事(現職)の顔写真は、今は、法務省の ホームページからはずされているが、私の弟子が保存しておきてくれたので、ここの 重たい掲示板 の 2週間前のあたりに貼り付けてあります。
以下の検察崩壊(けんさつほうかい)の新聞記事を、ずっと丁寧に読んでください。そして、各自、自分の頭で整理して理解してください。彼らの名前と肩書きをしっかり把握してください。 解読とか解説とかは、ぞのあとの話です。まず、この2ヶ月何が、副島隆彦拝
(新聞記事の 転載 貼り付け始め)
● 「 前特捜部長らの保釈申請を却下〜大阪地裁」
日本テレビ系(NNN) 2010年10月28日(木)
大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠ぺい事件で、大阪地裁は28日、前特捜部長らの保釈を認めない決定をした。
大阪地検特捜部の前特捜部長・大坪弘道被告(57)と元副部長・佐賀元明被告(49)は、元主任検事・前田恒彦被告に「改ざんは過失だった」と説明するよう指示した上、自ら捜査をしなかった犯人隠避の罪で起訴されている。
大坪被告らは現在、大阪拘置所に身柄を拘置されているが、拘束される正当な理由がないとして、保釈を求める申請を裁判所に提出していた。
これに対し、大阪地裁は28日、大坪被告らの保釈申請を却下した。大坪被告側は「家宅捜索で証拠が押収されており、証拠隠滅の恐れはない」と主張しており、再度、保釈を求める申請を行う方針。
● 「 証拠改ざん 前特捜部長ら2人起訴 犯人隠避罪で最高検 」
毎日新聞 2010年10月21日(木)
郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠ぺい事件で、最高検は21日、事件を大阪地検に移送したうえで、前特捜部長の大坪弘道(おおつぼひろみち、57)、元副部長の佐賀元明(さがもとあき、49)両容疑者を、犯人隠避罪で大阪地裁に起訴した。
法務省は同日、2人を懲戒免職処分とした。大坪被告と佐賀被告は起訴内容を全面的に否認しているという。大林宏(おおばやしひろし)検事総長は、会見で「前代未聞の事態に至り、国民の皆様に深くおわびする」と謝罪した。
検事総長が謝罪
事件発覚後初めて会見した大林総長は「検察に対する信頼を回復することが、私に課せられた責務と考えている」と述べ、早期の辞任を否定。証拠改ざんとその隠ぺい事件の背景について「人事の問題や特捜部のあり方を含めて、複合的な要素があったと考えている」と述べた。
最高検によると、検察の不祥事で総長が会見するのは、93年のゼネコン汚職事件の捜査における検事の暴行事件と、02年の大阪高検公安部長の詐欺・汚職事件以来3回目。
最高検は証拠隠滅罪で起訴された特捜部元主任検事、前田恒彦被告(まえだつねひこ、43)=懲戒免職= を起訴した際には、動機などを説明していたが、この日は伊藤鉄男(じちょうけんじ)次長検事が「被告が否認しているため、極めて少ない情報しか伝えられない」と述べ、起訴内容以外の説明はしなかった。
今後は検事十数人体制で郵便不正事件の捜査や公判、地検や高検、最高検のチェック体制などについて問題点を洗い出し、今年中に検証結果を発表する予定。
前田元検事が東京、大阪の特捜部で捜査を担当した約30件の事件については、関係者の聴取や記録の精査を行い、証拠改ざんの有無も含めて問題点がなかったか確認する。刑事告発も受理しており、前田元検事や検察幹部の刑事責任の有無も捜査するとしている。
最高検は、大坪前部長と佐賀元副部長が今年2月、元検事に改ざんを過失だと説明するよう指示したなどとする容疑で2人を逮捕したが、前部長らが改ざんを知った同僚検事に口止めをしたことや、検事正らに「問題ない」と虚偽の報告をしたことを犯人隠避の実行行為に加えて起訴した。【山本将克、野口由紀】
前部長、弁護士通じ「主張訴えていく」
大坪前部長は21日、接見した弁護士を通じ、「起訴されるのは覚悟していた。裁判で自分の主張を訴えていきたい」との趣旨の話をした。また、佐賀元副部長の弁護団によると、佐賀元副部長は取り調べで容疑の重要なポイントは「黙秘する」と宣言。公判では、無罪を主張する見通しという。両弁護団は22日、2人の保釈を大阪地裁に請求する予定。また、懲戒免職処分に対しては近く人事院に不服申し立てをする。
起訴内容の概要
大坪前部長と佐賀元副部長は、前田元検事が証拠隠滅の罪を犯した者と知りながら
(1)2月1日、犯行を知った同僚検事に他言を禁じ▽2日、前田元検事に電話で過誤による改変と説明するよう指示し
▽8日、面前で重ねて指示し
▽10日、「過誤で改変」との趣旨の上申書案を了承し、より合理的な説明内容にするよう指示し−−捜査を行わなかった。
また(2)同月2日、玉井英章(たまいひであき)次席検事に「証拠品のデータ書き換えだと公判担当検事が問題としたが、言いがかりに過ぎず、証拠品が還付され改変の有無を確認できない上、データが変わった可能性があっても確認作業中の過誤に過ぎない」と虚偽報告し
▽3日、小林敬(こばやしたかし)検事正に「書き換えだと担当検事が騒いでいるが言いがかりで問題はない」と報告し−−捜査は不要と誤信させ捜査を行わないようにさせた。
● 「証拠改ざん 福岡高検検事長も辞意…前大阪地検検事正」
毎日新聞 2010年10月19日
郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠ぺい事件を受け、厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=を起訴した当時、大阪地検検事正だった三浦正晴(みうらまさはる)福岡高検検事長 が、辞意を固めたことが関係者の話で分かった。三浦検事長は近く減給などの懲戒処分とされる見通しで、処分に合わせて退職するとみられる。
三浦検事長は今年1月末に証拠品の改ざん疑惑が地検内で表面化する直前の1月6日付で異動となった。改ざん疑惑の報告は受けていなかったが、自ら監督責任があると判断した模様だ。
• 証拠改ざん:大阪地検検事正と前次席を減給処分に 退職へ
• 証拠改ざん:前大阪高検事長に最高検が事情聴取
• 前田元検事:「組織の問題明らかに」最高検会見、1時間半
● 「証拠改ざん 前大阪高検事長に最高検が事情聴取」
毎日新聞 2010年10月16日
大阪地検特捜部の元主任検事による証拠品改ざん・隠ぺい事件で、最高検は15日、中尾巧(なかおたくみ)前大阪高検検事長(63) = 今年6月退官、現在弁護士= から参考人として事情を聴いた模様だ。中尾前検事長は毎日新聞の取材に「(改ざんの)報告は一切なかった」と話しており、事情聴取でも同様の説明をしたとみられる。中尾前検事長は昨年、大阪地検が郵便不正事件で厚生労働省元局長、村木厚子さん(54)=無罪確定=を逮捕するのを決裁した。
● 「 最高検会見、1時間半 「組織の問題明らかに」」
毎日新聞 2010年10月12日
前田恒彦元検事の起訴を発表し、国民に謝罪する最高検の伊藤鉄男次長検事=東京・霞が関の検察庁で2010年10月11日午後4時、梅村直承撮影
郵便不正事件に絡み証拠隠滅罪で起訴した大阪地検特捜部の元主任検事、前田恒彦被告(43)を巡り最高検が11日に開いた記者会見は、約1時間半と異例の長時間に及んだ。「本件をきっかけに国民の皆様から厳しい批判が寄せられていることを踏まえ、詳細な説明をさせていただきたい」。伊藤鉄男(いとうけんじ)次長検事らは検察の置かれた険しい状況をにじませながら質疑応答に臨んだ。
が、犯人隠避容疑で逮捕した前特捜部長、大坪弘道容疑者(57)らへの前田元検事の報告内容は「捜査中の話」として明らかにしなかった。【山本将克、野口由紀】
東京・霞が関の検察庁庁舎20階で午後4時から始まった会見で、伊藤次長検事はフリー記者を含む約70人を前に謝罪コメントを読み上げ深々と頭を下げた後、こう切り出した。 「検察庁では従来から公訴事実に記載した以外の事実関係の詳細、被疑者の供述内容、証拠の具体的な事柄は公判立証の関係からお答えを控えさせていただいている」。
硬い表情で続けた。「しかしながら、今回は検察官が証拠を改ざんしたという不祥事であり、可能な範囲で従来より詳細なご説明をさせていただきたい」
異例の「口上」に、同席した池上政幸(いけがみまさゆき)刑事部長や八木宏幸(やぎひろゆき)最高検検事 の表情も険しいまま。質疑応答では無罪と知りつつ裁判を続けた疑いがあるとの質問が相次いだ。主なやりとりは次の通り。
−−前田元検事は証拠品のフロッピーディスクを改ざんした時点で(厚生労働省元局長の)村木厚子さんの無罪を認識していたのか。
他の証拠から立証可能と考えていたが、嫌な証拠、マイナス証拠で公判が紛糾することは避けたいという思いから改ざんした。マイナス証拠で即無罪とは思っていなかった。
−−最高検も当時の証拠で有罪に持ち込めると思っていたのか。
いろんな証拠が却下されたが論告(求刑)している。ぎりぎりの証拠構造になっていると思うが、有罪になる可能性があるということで訴訟を遂行したということではないか。
−−「公判を紛糾させたくなかった」というのは、本当に動機なのか疑問がある。
そこに至るまでいろいろな思いがあったと思うが、公判の中で明らかにしていくしかない。(質問は)検察庁の組織(のプレッシャーが動機の一面にあると)の問題であるとの指摘かもしれないが、そこは検証作業で洗いざらい分かってもらえるよう、明らかにしなくてはならない。
−−村木さんの側は(検察側構図と矛盾する証拠の存在を知りながら)裁判を続行したところに最大の憤りを持っている。
その気持ちは非常によく分かるが、次の犯人隠避(はんにんいんぴ)の事件と密接にかかわってくる。上司が知った段階でどうすればよかったのか、ということが当然出てくる。
−−どこからねじ曲がった?
おしかりを受けるかもしれないが郵便不正事件そのものはやるべき事件だったと思っている。そこで主任検事が、ブツ(物証)を軽視し供述に寄り掛かり過ぎた捜査を行ったと言わざるを得ない。
◇文書ファイル順序も改ざん…前田元検事
最高検の会見では、前田元検事がフロッピーディスクに残された偽証明書の文書ファイルの最終更新日時のほか、文書ファイルの順序も変えていたことが分かった。「6月1日未明」に作成された文書ファイルの更新日時を「6月8日」に変えたことから、整合性を取るために文書ファイルを並び替えたとみられる。
● 毎日新聞 2010.10.9 からの 知識
「最高検 は どんな組織? 」
検察庁の組織
検察庁舎は、東京・霞が関。日比谷公園の緑を見下ろすように立つ。 東京地方検察庁(地検)、東京高等検察庁(高検)を階下に、最高検は18階から最上階の20階にある。 検察の主な仕事は、「事件の容疑者を起訴するかどうかを決め、法廷で犯罪の立証や求刑を行うこと」 だ。
このため警察などが捜査するあらゆる事件に関与する。最高検は、定員わずか18人で、その組織の頂点に位置する。ほかに検察事務官らの定員は93人。
47都道府県警から事件を送られる地検は、全国に50カ所(北海道のみ4カ所)ある。その上級庁の高検は、高等裁判所(高裁)の所在地と同じ全国8カ所にあり、控訴審を担当。最高検は、高検の上級庁として、最高裁での裁判を担う。さらに、地検特捜部による検察の独自捜査を含め、全国の事件と公判に目を光らせる「コントロールタワー」だ。
トップの大林宏総長(63)は戦後に検察が現在の組織になって25代目の総長。一連の事件で謝罪会見した伊藤鉄男次長検事(62)が補佐する。その下に総務、刑事、公安、公判、裁判員公判各部があり、部長以下の定員は16人。ただ、高検検事らが最高検事務取扱(兼務)となり、実数は二十数人に膨らむこともある。
部長はそのまま退官するか、東京など大地検の検事正や高検検事長などに転出する。部長以外の最高検検事は任官約30年(55歳前後)の男性が多く、女性は現在3人。在任数カ月で地検検事正などに転出することも多く「待ちポスト」とも言われる。
「最強の捜査機関」と称される東京地検特捜部の経験者も少なくない。証拠改ざん、隠ぺい事件では元副部長の長谷川充弘(はせがわみつひろ)最高検検事(56)が捜査チームの主任を務め、取り調べにも東京特捜OBが投入された。犯人隠避容疑で逮捕した大阪地検前特捜部長の大坪弘道(57)、前副部長の佐賀元明(49)両容疑者ら大阪特捜OBを、東京特捜OBが追及する構図だ。
93年のゼネコン事件では参考人に暴行した地検検事を東京高検が逮捕した。だが、今回は大阪高検を含めた「関西検察」の身内意識も遠因にあったとされるため、最高検が初めて容疑者を逮捕。ただし、最高検は最高裁に対応して設置されているため、地裁に起訴することはできない。捜査に当たる最高検検事らは地検事務取扱(兼務)とし、起訴する場合は地裁に起訴状を提出する。
沖縄・尖閣諸島の漁船衝突事件では、那覇地検が中国人船長を釈放したが、実際に意思決定したのは最高検だ。重要案件は必ず報告を受け、最高検のゴーサインがなければ、たとえ特捜部でも逮捕・起訴はできない。2010年2月に小沢一郎・民主党元代表の起訴を見送ったのも、最高検の意向が影響したとされる。
一方、厚生労働省元局長の無罪が確定した郵便不正事件も、着手前、最高検に報告が上がっており、チェックの甘さを指摘する声も。捜査と検証を通じ最高検自体にも処分が及ぶ可能性がある。
● 2010年10月06日 郷原元検事のツイッタ―から
「郷原信郎(元・検事)
http://twitter.com/nobuogohara/status/26405250884
昨日の段階では、議決書の冒頭の被疑事実(不動産取得時期、代金支払時期の期ズレだけ) が、当然、そのまま起訴すべき犯罪事実になっていると思っていたが、よく見ると、添付されている別紙犯罪事実には、検察の不起訴処分の対象になっていない収入面の虚偽記入の事実が含まれている。
http://twitter.com/nobuogohara/status/26405407747
検察の公訴権独占の例外として検察審査会議決による起訴強制が認められている趣旨に照らして、不起訴処分の対象事実を逸脱した被疑事実で起訴相当議決を行うことは許されない。 今回の起訴相当議決は無効であり、強制起訴手続をとることはできない。
http://twitter.com/ashura820/status/26415720997
検察審査会法第41条の7
検察審査会は、起訴議決をしたときは、議決書に、その認定した犯罪事実を記載しなければならない。この場合において、検察審査会は、できる限り日時、場所及び方法をもつて犯罪を構成する事実を特定しなければならない。だから今回の議決は無効であり、訴えるべきだ」
小沢の強制起訴は公訴棄却だという動きが出始めた。裁判が始まる前に無罪となるだろう。 検察が不起訴にした以外の事実での起訴を求める議決を検察審査会がしたことは、刑事訴訟法と検察審査会法に反しており違法だ。
● ムネオ日記のプログから 鈴木宗男 2010年10月5日
犯人隠蔽の疑いで逮捕されている大阪地検特捜部の佐賀前副部長の秋田真志弁護士が、取調べの全過程の録画(可視化)を最高検に申し入れたと報道されている。
可視化に反対していた検事が、自分が逆の立場におかれて初めて気付いたのが可視化である。可視化の重要性、必要性がわかっただけでも良いことである。
ここは大坪前特捜部長も、佐賀前副部長も前田検事も、とことん頑張ってほしい。最高検次席検事の伊藤鉄男(いとうてつお)氏、八木宏幸(やぎひろゆき)最高検検事に、「お前達に教えられた通りやってきたのに、今になって俺達を悪者にするとは何事だ!俺達が悪いと言うのなら、お前たちは悪くないのか!」としっかり勝負して戴きたい。
今まで弱い人がどれほど権力に泣かされてきたか。「ここはお互い冷静に考えながら、権力と闘っていこうではないか」と、大坪、佐賀、前田氏に伝えたいものある。
●「 前田検事を偽証容疑で告発=朝鮮総連事件で緒方元長官」
時事通信 2010年10月05日
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部をめぐる詐欺事件で、一審で執行猶予付き有罪とされた元公安調査庁長官緒方重威被告(76)=控訴中=は5日、偽証容疑で、当時事件を担当した大阪地検の前田恒彦検事(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=を最高検に告発したことを明らかにした。
告発状では、前田検事は2008年12月、東京地裁の証人尋問で、緒方被告の共犯とされた元不動産会社社長満井忠男被告(76)=控訴中=を取り調べた際、利益誘導などの違法な取り調べをした事実を隠し、虚偽の陳述をしたとされる。
一審東京地裁判決は満井被告の自白の任意性を認める一方、「認めないと保釈が取れない」などと不当な圧力を加えたことを否定した前田検事の証言について、「不自然、不合理」と指摘。「前田検事の証言の信用性を肯定するのは困難」としていた。
●「証拠改ざん:大阪高検検事長が深夜のおわび」
毎日新聞 2010年10月1日
大阪高検の柳俊夫(やなぎとしお)検事長は、1日午後11時から会見し、「管内の検察官を監督すべき者として、誠に遺憾で深くおわび申し上げる。信頼回復に向け全力で取り組む」とコメントを読み上げ、2回頭を下げた。最高検の捜査には、全面協力するという。逮捕された大坪弘道・前特捜部長(57)と、佐賀元明・前副部長(49)の2人は同日付で、大阪高検総務部付に異動になった。
●(副島隆彦注記。 以下の記事のおわりに出てくる、小林敬(こばやしたかし)大阪地検検事正 と 玉井英章(たまいひであき)前次席検事(現大阪高検次席検事)も、逮捕された 大坪・特捜部長 から報告がいっていた、ということは、この二人も犯罪者だ、ということだ。証拠カイザン を知っていて、そして、隠滅に加担している。彼らはカイザンの件が若い検察官たちによって騒がれている事実を知ってた上で、捜査を妨害し、隠滅に参加している。「この件は、「問題ない」と大坪から「報告されていた」 と以下の記事にある。 このふたりも逮捕されるべきである。そして、その上の者たちにも、責任は及ぶ。
それが、三浦守(みうらまもる)と、中尾巧(なかおいさお)大阪高検検事長(今年の6月まで)である。 彼らは、辞職で逃げを打つ気だ。そのことに、大坪と、佐賀が怒っていて、「俺たちを、トカゲの尻尾きりにした」として、これからの裁判=公判で争う気だ。 まさしく刑事事件の専門家たちそのものの泥仕合の劇がこれから始まる。 副島隆彦注記終わり)
「 証拠改ざん 前特捜部長ら逮捕へ 最高検、犯人隠避容疑で」
毎日新聞 2010年10月1日
郵便不正事件に絡む証拠隠滅事件で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)によるデータ改ざんを隠ぺいしたとして、最高検は1日、当時の上司だった大坪弘道・前特捜部長(57)=現京都地検次席検事=と、佐賀元明・前副部長(49)=現神戸地検特別刑事部長=を犯人隠避の疑いで逮捕する方針を固めた。大坪前部長らは容疑を否認しているが、最高検は前田検事の改ざんを故意だと認識していたと判断した。
調べでは、大坪前部長らは今年2月ごろ、前田検事が証拠品のフロッピーディスク(FD)内に記録された偽証明書のデータを故意に改ざんしたことを認識しながら調査や公表をせず、前田検事の犯罪を隠した疑いが持たれている。
検察関係者によると、大坪前部長は今年1月末〜2月ごろ、同僚の検事らから「前田検事がFDのデータを故意に書き換えた疑いがある」との報告を受け「公表すべきだ」と求められた。しかし、前田検事に事実関係を確認した大坪前部長と佐賀前副部長は過失として処理することを決め、小林敬(こばやしたかし)検事正と玉井英章(たまいひであき)前次席検事(現大阪高検次席検事)に「問題ない」と報告したとされる。
●(副島隆彦注記。以下の記事は、きわめて重要である。特に
後半の 4人の若い検事たちの、反乱というか、上部への抗議と
抵抗が、自分の上司だった幹部検察官たちの逮捕 という 大事件になった。この4人の特捜検事の中に、塚部貴子(つかべたかこ)検事がいただろう。以下の記事の中で、「女性検事が 「特捜証拠改ざん 告発検事は計4人 前部長「根拠はない」」・・・・ )
毎日新聞 2010年 9月30日
郵便不正事件に絡む証拠改ざん事件で、今年1月末、大阪地検の佐賀元明・前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)に証拠品のデータ改ざんを告発した検事は、計4人いたことが分かった。
いずれも郵便不正事件の担当で、4人とも佐賀前副部長に「深刻な事態」と訴えたが、翌月、直属の上司にあたる大坪弘道・前特捜部長(現京都地検次席検事)は、小林敬(こばやしたかし)検事正 に「女性検事が騒いでいるが根拠はない」と報告していた。
郵便不正事件で押収されたフロッピーディスク(FD)をめぐっては、特捜部主任検事、前田恒彦容疑者(43)=最高検が証拠隠滅容疑で逮捕=が、データ改ざんの事実を同僚検事に話し、事件を担当する検事の間で広まった。 これを問題視した当時特捜部の検事3人と、公判部の検事1人 の計4人は今年1月30日の土曜日、休日にもかかわらず佐賀前副部長 を呼び、実情を訴えた。だが、佐賀前副部長から報告を受けた大坪前部長は 「FDを調べているうちに誤ってデータを変えた可能性がある」 という事案として決着させた。
書き換え専用ソフトを使って証拠品のFDを改ざんする極めて不自然な行為にもかかわらず、部内では「過失」 として済まされた一連の処理に関し、最高検は5日間にわたって大坪前部長と佐賀前副部長から事情を聴いた。2人とも一貫して「過失との認識だった」と説明したという。
●「証拠改ざん 前田容疑者、報告書「見ていなかった」」
毎日新聞 2010年10月1日
郵便不正事件に絡む証拠隠滅事件で、証拠品のフロッピーディスク(FD)を改ざんしたとして逮捕された大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)が、改ざん前の正確なデータが添付され公判に提出された捜査報告書を「きちんと見ていなかった」と供述していることが検察関係者の話で分かった。改ざん前データの報告書への添付を知らないままFDの内容を変更し、公判を有利に進めようと考えた疑いがあり、最高検は詳しい動機の解明を進めている。
FD日付の添付知らず改ざんか
前田検事は09年7月13日、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日1時20分6秒」から「04年6月8日21時10分56秒」に改ざんしたとされる。改ざんの3日後、FDは厚生労働省元係長、上村勉被告(41)側に返却されている。一方、報告書は09年6月29日付で特捜部の事務官によって作成され、印字された偽証明書や、その最終更新日時が「6月1日」と記録された「プロパティ」などが8枚にまとめられた。
公判で、検察側は厚労省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=が04年6月上旬ごろ、偽証明書の作成を上村被告に指示したと主張。「6月8日」に偽造されたFDが証拠として提出されれば検察側に有利になりえたが、上村被告側からは証拠申請されなかった。逆に、「6月1日」のデータが添付された報告書が弁護側の請求で証拠になり、無罪判決の根拠の一つとなった。
前田検事は最高検の調べに対し「捜査報告書に正確なデータが書かれていることは知っていた。報告書がある以上、FDを改ざんしても意味がない」と当初供述し、書き換えが過失だったと主張していた。しかし、最近になって「きちんとチェックしなかった」と話し、「6月1日」のデータが添付されていることを知らなかったことを認めたという。前田検事は09年7月4日に村木元局長を起訴し、9日後に改ざんを実行した。最高検はFD返却の経緯を調べ、動機の解明を進めている。
● 「大阪地検主任検事を逮捕へ 最高検、証拠隠滅容疑 」
日経新聞 2010年9月21日
厚生労働省の村木厚子元局長(54)に無罪が言い渡された郵便料金不正事件で、 最高検は21日、証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)の中身を改ざんしたとして、 捜査を担当した大阪地検特捜部の前田恒彦・主任検事(43)を証拠隠滅容疑で逮捕する方針を固めた。
村木元局長を起訴した一連の捜査は、現職検事の刑事責任が問われる異例の事態となる見通しとなった。 調べによると、前田検事は昨年7月13日、FDに記録されていた偽の証明書の最終更新日時を、専用ソフトを使って改ざん。本来の「2004年6月1日1時20分」から、「6月8日21時10分」に書き換えた疑いがある。
FDは、大阪地検が昨年5月に元同省係長、上村勉被告(41)=公判中=の自宅から押収した。公判には証拠として提出されず、改ざんから3日後の7月16日に上村元係長側に返却された。
前田検事は1996年検事任官。広島地検や水戸地検を経た後、大阪や東京で主に特捜畑を歩んだ。06年から在籍した東京地検特捜部では、元防衛次官汚職事件で贈賄側の「キーマン」の調べを担当した。 郵便不正事件を巡っては、障害者団体向けの郵便制度利用に必要な偽の証明書発行に関与したとして、大阪地検特捜部が09年6月、厚生労働省の村木局長(当時)を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕。 村木元局長は公判で無罪を主張、今月10日に大阪地裁が無罪を言い渡した。
● 「検事総長に大林宏(おおばやしひろし)氏、東京高検検事長には笠間氏」
2010年6月12日 産経新聞
大林宏氏
政府は11日の閣議で、退官する樋渡利秋(ひわたりとしあき)検事総長の後任に大林宏東京高検検事長、東京高検検事長に笠間治雄広島高検検事長、大阪高検検事長に柳俊夫高松高検検事長を充てるなどの人事を決めた。発令はいずれも17日付。
【検事総長】
大林宏氏(おおばやし・ひろし)一橋大卒。昭和47年検事。札幌高検検事長などを経て平成20年7月から東京高検検事長。62歳。東京都出身。
【東京高検検事長】
笠間治雄氏(かさま・はるお)中大卒。昭和49年検事。最高検次長検事など経て平成21年1月から広島高検検事長。62歳。愛知県出身。
【大阪高検検事長】
柳俊夫氏(やなぎ・としお)一橋大卒。昭和49年検事。公安調査庁長官などを経て平成21年1月から高松高検検事長。60歳。東京都出身。
【広島高検検事長】
藤田昇三氏(ふじた・しょうぞう)東大卒。昭和51年検事。最高検公安部長などを経て平成20年7月から最高検裁判員公判部長。61歳。岡山県出身。
【仙台高検検事長】
岩村修二氏(いわむら・しゅうじ)中大卒。昭和51年検事。最高検刑事部長などを経て平成20年7月から東京地検検事正。60歳。長崎県出身。
【高松高検検事長】
梶木寿氏(かじき・ひさし)東大卒。昭和52年検事。法務省矯正局長などを経て平成20年6月から京都地検検事正。61歳。兵庫県出身。
辞職 検事総長樋渡利秋、大阪高検検事長中尾巧、仙台高検検事長増田暢也
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
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