48. 2010年10月30日 21:33:44: SABGlaCUaU
>>45 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062726386/asyuracom-22ブックレビューより 農業本ブームのなかで燦めきを放つ理論編!
カロリーベースの自給率を使うのは世界でも日本だけ。 予算ぶん捕りのための農水省の陰謀だった。 日本農業は、中国、インド、米国、ブラジルに次いで世界5位だ! 食糧危機と農業弱者論は農水省によるでっち上げ!年生産額8兆円はアメリカに次ぐ先進国第2位!生産高―ネギ1位、キャベツ5位、コメ10位!7%の超優良農家が全農産物の60%を産出。
165 人中、155人 5つ星のうち 3.0 批判力を携えて読んでください, 2010/7/20 By indoken (つくば市) - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) 日本が実は農業大国なのだ という主張が新鮮で、その点で価値がある本です。 食料安全保障は、自給率の問題ではなく、リスクマネージメントの問題であり、 不作や自然災害、病気の蔓延や国際紛争など、多様なリスクを管理する という問題として扱うべきだ という主張も妥当でしょう。
でも、英国、ドイツ他が 日本よりたくさんの食料を輸入しているというデータを示して、 「世界最大の食料輸入国というのは嘘だ」と主張するのは いけません。 これらの国々が、輸入量に匹敵する食料を輸出していること、 差し引きすれば、日本がやはり世界最大の食料「純」輸入国であることなど、 著者が当然熟知している事実を、まるで関係ないかのように読者から隠しています。 このほかにも、アンフェアで意図的な誘導が目立ち、それが残念です。 「亜鉛の一種であるカドミウム」という誤りがあり、最も重要な「自給率の計算式」も間違っています。 農政の課題をほぼ全て「農水官僚の保身と権益保護」に帰している点も、自ら論理を貶めてしまっています。 終わり近くに「日本農業成長八策」が示されていますが、6番目が無いのはなぜでしょう。 それは良いとしても、内容が「家庭菜園」や「海外で営農」など 大幅な的はずれ です。 比較的まともな「輸出に力を入れる」という項目で、イチゴ品種「とちおとめ」を世界商品にする という例を示していますが、「とちおとめ」が、海外の特許侵害で被害を被っている現状を はたして知らないのか、ブラックジョーとしか思えません。 見るに値する本でしょう。 でも、批判力を携えて読んでくださいね。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ (4) 212 人中、191人 5つ星のうち 5.0 ひさびさに「目から鱗が落ちる」快感を味わわせていただきました, 2010/3/14 By yamakaw - レビューをすべて見る (VINEメンバー) レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) 日本の農業はじつは強い産業であるという主張は、耳にしたのさえ初めてで、新鮮でした。ここまで鮮やかに目から鱗が落ちる読書はひさしぶりで、それだけでも読んだ甲斐はじゅうぶんにありました。ただ、これまでの、日本農業はひ弱に過ぎるという主張(あるいは農水省による洗脳)から脱却しきれていない頭には、衝撃が強すぎて、もう少し他書も読んで頭を冷やして勉強してからでないと、本書の主張の妥当性に関してはなかなか論評しがたい感がありました。
しかし本書を読んで、続けて農水省の人が書かれた「食料自給率のなぜ(扶桑社新書)」末松広之著を読むと、末松氏による農水省的主張が本書でことごとく論破されており、論争としては本書の完勝という感がありました。加えて、末松氏ら農水省の人々が自ら語ろうとしないところで何をしているかということが本書でよく分かりました。官僚の国民に対する説明と実際の行動の乖離ぶりを知るという点においても、この2冊を併読して興味深い知見が得られたように思います。 末松氏ら農水省の官僚に対して、本書の著者は、自らの職権が及ぶ範囲できちんと責任を果たせと諭しています。国民が何を食べるかといったことを農水省の官僚があれこれ指図しようとするのは越権ではないかと。職権が及ばないところに口を出そうとするから、精神論的なお説教しかできなくなっている。そうではなくて諸外国において農業政策に関わる同輩たちのように、日本の役人も自らの職権の範囲が及ぶところで戦略的にしっかりした仕事をするべきではないかと、本書では提言されています。もうこんな基本的な職業倫理にかかわるお説教をされるようでは官僚も終わったなと思います。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 59 人中、53人 5つ星のうち 5.0 何が日本の農業政策を歪曲させてきたのか, 2010/4/21 By トニー・トウゴウ "G" (東京都) - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) 他のレビューにもあるように、まさに「目から鱗」の思いであった。しかし読み進めて行くうちに、驚きは日本の農業政策に対する幻滅、怒りへと発展し、そして最近の日本の農業の現状を知ってやや安堵した。筆者によると、生産額ベースでは日本は世界有数の農業国であり、その国際的競争力も決して低くない「有望産業」だそうである。しかしそのような日本の農業は長年の農水省の誤った政策によって、日本の食料自給率は低く、農業は停滞産業であるというようなレッテルが貼り付けられてきた。農水省側の観点に立てば「弱い日本の農業」は農政に必要な前提であり、それがなくなれば農林省の存在価値もなくなるというわけである。しかしそれに比肩するほど悪質なのは現在の民主党政権であり、その悪政は赤字農家を増やし黒字農家を減らすという農業界全体の弱体化を意図的に行っているという。その狙いは、悪名高い全農林の持つ票田だそうである。 恐るべきはこれまで政治家、官僚が連携して「食料自給率」を基本に据えた政策を自国民に対して平然と行い、そのために1兆円を越える税金が投入されているという。その結果国民は、故意に設定された高い食料費を払わされ続けているのである。本書は我々に「自給率」という日本でしか使われていない指標が政官の悪質なプロパガンダであること、日本の農業が世界に通用する産業であるという現実を伝えてくれる。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ
128 人中、112人 5つ星のうち 5.0 Good!, 2010/2/25 By sinano (東京都) - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) 自分がまんまと農水省に洗脳されていたことに気づかされた。データに基づく議論は説得力がある。批判だけに流れずポジティブな提言を行っているのも良い。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ
147 人中、128人 5つ星のうち 5.0 弊害しかない「食料自給率」幻想, 2010/3/5 By 革命人士 - レビューをすべて見る (トップ500レビュアー) レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) 1ページ、1ページ開くたびに知らない事実、ロジックがあった。本書はまさに、日本の農政はすべて農水省と「疑似農家」のために存在し、本来の農政の主役たるべき生産額の6割を占める優良農家と消費者を全く置き去りにしていることを明瞭に示している。
まずは、自給率。算出方法について、「半分近い廃棄分が含まれる反面、流通に乗らない自家消費、外国産飼料の家畜は国産にならない」「日本だけカロリーベース、外国はどこも生産額、生産額ベースなら自給率は66%」という指摘から始まる。そこからこれでもかと農政の虚妄を暴きまくる。「食料安全保障」を錦の御旗に、農水省は自給率5%増を政策目標に掲げるが、国民にもたらされる効果は何もない。自給率向上のために、飼料米への補助金1500億円が計上されたが、飢餓に苦しむバングラディシュ人が「家畜の餌に巨万の富を使うのは罰当たり」。かくしていつまでたっても、経営努力をしないゾンビ農家が生き残り、無駄な作物は積み上がり、国民は重税に加え、高額な食物を頂く。自給率名目の補助金、高関税をやめ、市場原理に任せれば全てが良い方に逆回転する。 農水省自体もひどい。輸入を独占している天下り法人(書類を右から左に流すだけで、理事長の年収2000万)がいるせいで、需給がかみ合わずバター不足が起こる。 各項とも、メディアで特集して、検証する価値がある。昨年、著者はサンプロの特集で本書のアウトラインを述べていたが、20年来正しいものとされてきた食料自給率の嘘を突き崩す決定的な一打になる重要な一冊に、本書はなるのではないか。本書の内容が流布すれば農水省や農協は、もはや有効な反論抜きに農業政策を維持することは難しいと考える。注目の書籍であり、内容は知って欲しいことだらけだ。「農水省がなければ日本農業は成長する」と本書を読んで確信した。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 19 人中、17人 5つ星のうち 4.0 農水省の真意はどこに?, 2010/4/29 By 学生 "素浪人" (千葉) - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) この本を読むまでは素直に、日本の食料自給率は低いし問題だと思っていました。現在は私は大学生ですが、大学の講義でも日本の食料自給率の低さに対する問題意識は同じように扱われていました。私達はあまりにも当たり前のこととして認識しているものに関しては、それが真実かどうかを考えなくなるんだなーと感じました。この本では、そんな私達の「当たり前」に対する認識に対して多くの再考の機会を与えてくれます。百パーセント著者の言うことを信じるわけではないですが、農水省は一体だれのために動いているのかという疑問を持ちました。今までとは違った視点で、日本の農業、食糧問題、農水省の役割について考えることができる一冊だと思います。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ
19 人中、17人 5つ星のうち 5.0 農水省のプロパガンダを論破, 2010/4/24 By blackstar (東京都) - レビューをすべて見る (トップ1000レビュアー) レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) 義父が専業農家をしている。大規模ではなく、年収は多くない。毎日畑に出て働き、天候不順になれば作物が全滅することもあるし、豊作になれば価格下落。 JAの規格に合わない野菜は出荷できず、指定の箱代やら手数料も馬鹿にならない。それを見ていると、サラリーマンはなんて楽なんだ!と思う。
ところが本書を読んで、農政の非効率、農水省の省益や官僚の天下りのためにいかに無駄な税金が投入されているかがわかり、唖然とした。題名は食料自給率とあるが、日本の農業政策の欺瞞全般についての詳細なレポートである。 農水省の役人は省と自分たちのことしか考えず、日本の農業を衰退に追いやる道を選んでいる。「個別補償」で農業を守り安全な食物を安定的に確保する、といえば聞こえはいいが、これではやる気のある農家もそうでない者も両方ダメにしてしまう愚策と喝破している。 どうも昔から、日本は農業をある種神聖なもので(天皇陛下が田植えをするとか、かつては米はお百姓さんが八十八回手をかけて作ったものだとか) 金儲けとは縁遠いものという精神論があった。しかし本書では、実は日本の農業は弱い産業ではなく、成長機会の見込まれる有望な「ビジネス」であると述べている。 とにかく一読してみてほしい。そして次回作はぜひJAの実態も暴いてほしい。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 25 人中、22人 5つ星のうち 5.0 他にもいっぱいあるはず, 2010/4/27 By Fernando - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) この著者は農水省が自分に都合のよいデータを示し、権益を拡大していることをわかりやすく示している。しかし、我々はこの本が出るまで、その事実を伝えてくれるマスコミを持たなかった。こういうことは、いろんなところで起こっているに違いない。マスコミの責任は大きいですね。我々も既存のマスコミに頼らず、自分で真実を見つけていこう。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ
37 人中、32人 5つ星のうち 3.0 日本農業大国論 - 単なるビジネスとして割り切れればそうだろうけど、そうなの?, 2010/6/7 By KFR - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) ビジネスとしての農業に取り組んでいる人々からは当然と思える意見を代弁しているようにも感じる。 だが、あまりにビジネス視点で考え過ぎていて、セーフティネットとしての自給農業はどうなってもいいと考えているのだろうかと感じなくもない。
(著者はそういう立場の業界紙の副編集長なんだから、当然といえば当然だが) 例えば、第六章の項目の一つである「食料危機は来ない」という項がそうだ。 ー「実際に世界的な食料危機が訪れる可能性はあるのか。私は限りなくゼロに近いと思う。そもそも世界の食料供給量は、人口増加ペースより高い水準で増えているのだ。(中略)つまり、少なくとも穀物の絶対量が足りなくて、世界中の人間が飢餓に苦しむという食料危機は、まず訪れはしない。」ー 「世界中の人間が飢餓に苦しむという食料危機は、まず訪れはしない。」という著者の主張は事実に基づいているのだろうし、ウソとも言えない。 しかしながら、「世界の半分が飢えるのはなぜ?」の著者、ジャン・ジグレール氏からの問い掛けへの答えにもなっていない。 (そういう意味では、ジグレール氏の主張では飢餓は常にどこかで起こっている問題であって、世界規模の食料供給不足が起こる可能性が低いという予想は、日本が食料不足による飢餓に苦しむ可能性を否定する根拠にはならないと思う) つまり、本書は、「はじめに」の項に書かれた「日本農業弱者論はまったくの事実無根」という主張に基づいて、日本の農業がビジネスとして成り立つかどうかやビジネスとしての方向性を論じたもので、飢餓問題について深く掘り下げて論じたものではない。 だから、いかに「食料危機は来ない」といった主張がもっともらしく書かれていたとしても、世界や日本の貧困対策をどうするかといった視点で考えているような人々が本書を参考にするにしても、その点は割り引いて考えなければならないだろう。 レビューを評価してください このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 48 人中、41人 5つ星のうち 3.0 この本が、ただの打ち上げ花火に終わらないことを期待, 2010/6/14 By ぺれそそ - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) (新書) 多くの重要な指摘を含む、有意義な本。 農水省によるカロリーベースでの食料自給率発表に潜むごまかしとか、 一口に「日本の農家」と語られがちなものが、研究熱心で経営意欲に富んだ 有意の専業農家と、自家消費用作物の栽培が中心の零細兼業農家 (こちらが大多数という)の二重構造になっていて、一緒くたに考えることなど とうていできないという点など、非常に興味深い情報が分かりやすく紹介されている。
ただ、個人的に“気に入らない”ところもいくつかある。 ひとつは、紹介している農政の課題ほぼ全ての原因を「農水官僚の保身と権益保護」に 帰しているところ。農業は数千年の歴史を持つ古い産業。現在のあり方に至るには、 長い年月をかけてさまざまなファクターが影響・関与しているはず。それなのに、 あらゆる問題を「官僚=悪」の単純な図式で一刀両断してみせることには無理を感じる。 この辺は、もしかしたら、専門ジャーナリストが一般向け新書を執筆するにあたって 仕掛けたギミックかもしれないが、いずれにしても陰謀論めいたうさんくさい意図を 感じて、ちょっとしらける。 もうひとつ、著者は日本の農業を国際競争力のあるビジネスとして飛躍させていく ことで、その再生と興隆を図りたいとする立場のようだが、それは日本国民全体が 本当に望んでいることなのか。つまり、日本の食をグローバルな市場経済の流れに 今以上に直結させることを、多くの人は基本的には望んでいないのではないか。 だからこそ、農水省の欺瞞に満ちた「自給率向上キャンペーン」に、人々は 違和感を抱かずに来たのではないか、ということ。 食がビジネスであることを否定はしない(否定できるわけがない)が、 「食は人権」でもある。「人権」という日本語にまとわりついている政治的な澱を 嫌う人がいるなら、英語でhuman rightsと言ってもいいが、とにかく食は 人間存在の根本に関わるものごとだ。日本の農を非情なるグローバル経済の手に ゆだねることに危機感を抱くことは、不自然でも愚かでもないという気がする。 (「水の民営化」問題は、これに比較的似たイシューである気がする) この辺の“背景”や“傾向”に、もう少し配慮して考察を展開しないと、 著者の言論は「目から鱗を叩き落とす」だけの打ち上げ花火で終わってしまう のではないか。 今度はどこか別の場所で、もっと練り込んだ考察や提言を行ってくれるとうれしい。
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