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2010-10-27(Wed)
金大中と小沢一郎
現在くりひろげられている小沢一郎氏への総攻撃を見ていると、金大中氏のことを思いおこす。
私が大学に入った年に光州蜂起があり、韓国の民衆は軍事独裁のクビキから逃れようとたたかっていた。
その最中に、反独裁・民主化の象徴として金大中氏は軍法会議で死刑判決を受ける。
金大中氏は1960年代から軍事独裁政権に反対する野党の立場で頭角を現し、1971年の大統領選で朴正煕に97万票差(約15%)まで迫った。一説では、マトモにやっていれば金大中氏が勝利していただろうとも言われる。軍事政権下であったことを思えば、さもありなんと思われる。
選挙直後、投票結果に恐れをなした朴正煕に暗殺されかけ、日本やアメリカで活動するようになるが、1973年に東京から拉致され暗殺されそうになる。日本が舞台となったこの事件のことは、私よりも上の世代の人は覚えているだろう。
その後は韓国内で軟禁され、なお一層、民主化の象徴となっていく。
そして、1980年の光州蜂起へとつながっていく。
金大中氏の死刑判決には、日本国内でも大々的な抗議運動が起き、私も先輩に誘われて度々集会などに出かけた。
あの一連の事件は、私の生き方を左右する大きな衝撃だったと、今でも思う。
光州蜂起については、以前の記事でも触れたことがある。
「光州5.18」
その後もアメリカ亡命、帰国して軟禁という艱難辛苦を生き抜いた挙げ句に、1997年ついに大統領になった。
金大中という人が、信念の人であり、何度も何度も命の危機を経験しながらも屈することなく、軍事独裁とたたかい続けたことは、万人の認めるところだ。
ただ、彼がどこまで一般民衆の味方であったのかということは、大統領になってからの政策については批判をうけることもある。
おそらくは、日本で言えば自民党の穏健な保守という感じの立場なのではないだろうか。
それでも、そんなことはある程度分かった上で、金大中氏は70年代〜80年代の韓国の民主化のシンボルだった。
日本でも、保守なんて毛嫌いしていた学生運動がこぞって応援した。
ここまでシンボルになったのは、金大中氏の信念はもちろんだけれども、やはり軍事政権に徹底的に弾圧され続けたからだ。
軍事政権と文字通り命がけでたたかう姿が、誰の目にも焼き付いていたからだ。
■■
先日の銀座デモの様子を見聞するにつけ、小沢一郎は金大中のようになってきたと感じる。
「国民の生活が第一」という秀逸なスローガンとと共に、満身創痍になりながら仁王立ちする小沢一郎の姿は、確実に支持を広げている。
昨年の西松事件以来、弾圧され続けることによって、小沢一郎はこれまでの小沢一郎ではなくなった。
金権腐敗というレッテルを無理やり貼り付けられることにより、かえって金権政治家というイメージから離れ、民衆政治家(ポピュリスト)としての姿を私たちに想起させるようになった。
※ここでポピュリストという言葉は、副島隆彦氏が繰り返し言われているように、民衆の声を正しく聞く政治家という意味。
李承晩、朴正煕、全斗煥らが、金大中を抹殺しようとすることで、金大中を民主化のシンボルにしてしまったように、日米の新旧利権勢力、いわゆる悪徳ペンタゴンは、小沢一郎に襲いかかることによって、小沢一郎を民衆政治家として鍛え上げ、シンボル化している。
小沢氏自身、そのように「変わらなくてはならない」と考えているようだ。党首選の時の言説は、そうした彼の進化を見せてくれた。
だからこその、全国であがった小沢コールであり、今また銀座を埋める1000人のデモなのだろう。
金大中氏に死刑判決が下されたときにも、「金大中なんて韓国のブルジョアだろ」なんて言うヤツもいた。
確かに金持ちじゃなくちゃ、亡命したり軟禁されたりして生きてけるわけはない。
けれど、そんなことが、軍事政権と命がけでたたかう人をおとしめる理由になんてならない。
金持ちのその私財をはたいてたたかい抜くことに、敬意を抱くことはあっても、非難することではない。
小沢氏が、何億というカネを動かすことに対し、それだけで何か悪いことをしているように思い込んでいる人もいる。
マスゴミに、そう思い込まされているという面と、何億と聞いただけでブラックなイメージを抱いてしまう素朴な庶民感情というものも確かにある。
が、しかし、そんなことは政治家の評価には関係ない。むしろ、お金を集めて若手を育てることは大事なことだという簡単な話は、冷静になれば誰でも理解できる。
問題は、その金でどんな政治をするのか だ。
その時に、「国民の生活が第一」というスローガンが生きている。
何回考えても、よくできたスローガンだと思う。
既成の利権を排除し、アメリカからの圧力を排し、もちろん国家でもなく、国民が第一ということ。
成長とか活力とか、実体の良く分からない曖昧なものではなく、目の前にある生活が第一ということ。
そして同時に、誰かが決めてくれるんじゃなくて、国民が自分で決めるだ、というメッセージでもあると思う。
of the people by the people and for the people だ。
岡田が代表だった時の「日本をあきらめない」という最低のスローガンと比べると違いが歴然。
ちなみに、「日本をあきらめない」というのは、アメリカの日本利権屋(知日派=ジャパンハンドラーズ)のスローガンであろう。日本を手放さないぞ という。
てなことはともかく、小沢一郎氏は、「国民の生活が第一」を掲げ、弾圧とたたかい抜く限り、国民の支持は広がっていく。
それは、薄く広くというよりは、大きな影響力をもつくらいの勢力が強力に支持するという形をとるだろう。
何々党という枠組みではない、非常に強固な集団(層)として形成されていく。
そのためにも、小沢氏は確信と自身をもって、国民の前に立ち現れて欲しい。
政治倫理審査会などで言い訳する必要はない。そんな謂われはまったくない。
そうではなく、一連の弾圧を問題として国会で自ら質問に立ち、そのなかで語るべきことは攻撃的に語り尽くしていただきたい。
そして、民主党執行部の数々の裏切りを厳しく批判し、国民の生活を守るための政策提言をしてほしい。
政策集団として、あるいは岩手県連代表として、語り続けていただきたい。
仮に支持率が10%だったとしても、これだけ叩かれ続けた挙げ句の強固な10%は、雰囲気で集まる70%よりも強い。
小沢氏は、真のポピュリストとしてさらに進化するためにも、今こそ国民のまえで語り続けて欲しい。
国民の過半数ではないとしても、大きな勢力が貴方の言うことを理解するだろうし、国民に理解されることを通して、民衆のなんたるか、国民の生活の何たるかを、貴方自身が一層深く理解するに違いない。
■■
私たちにできることは何か。
一番簡単なのは、陸山会に入会することかもしれない。
小沢一郎WEBより
小沢一郎事務所では、小沢一郎の政治活動を支えていただくための献金を随時募っております。見せかけに終わらない真の改革、政官癒着構造の打破に向けてますます闘志を燃やす小沢一郎に、皆さまの熱い支援をお願いいたします。
企業・団体献金全面禁止に向けて個人献金の拡充が必要です。
今や陸山会は、たんなる小沢一郎後援会を超えた象徴的な存在になっている。
しかも、民主党執行部が、恥知らずにも企業献金を再開したことへの、批判という意味もある。
毎月1000円。
昼飯をちょっと節約モードにすれば、捻出できる額だ。
国境なき医師団にちょっとばかり寄付しているのと、糸数慶子さん、保坂展人さんにほんの少し献金しているから、合計すると金額がかさんできたけれども、それにしても、一晩のみに行くほどの金額に及ばない。
小沢一郎氏の強制起訴を見て、陸山会の会員が急増なんてことになると、とても面白い。
面白いことは、やってみる価値がある。
うん 決めた。
※今読んでいる本に、こんな言葉が
「絶対的な悪者は生まれない。絶対的な悪者は作られるのだ。」悪者見参 木村元彦著
この本については また後日
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