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2010年10月29日01:28 カテゴリ新聞雑誌エッセイ
政権はちゃんとしてほしい 事業仕分けと小沢デモ
週の半ばに政府の事業仕分けが始まりました。今回は特別会計が俎上に上っています。去年もこのブログに書きましたが(「あと1週間で丸7年 ある政治家の死」 こちら)、今年も書きます。月曜日、10月25日は石井紘基さんのお命日でした。「石井さんは、特別会計や天下り会社、特殊法人、公益法人に消える巨額のお金を追求していました……石井さんは、国会質問の書類を提出するために持って出たところを殺されました」(去年のブログより)。
特会の不合理や不明朗を正そうとすれば、法律の改正が必要です。菅政権がそこまでするかどうか、目を光らせたいと思います。そこまでやったら、本気なんだと評価します。菅首相には、民主党代表選の決意表明で石井紘基さんに言及した以上、きっちりやっていただきたいものです。
思えば去年の今ごろ、私は政権交代の余熱に浮かれていました。それが、今年は季節外れの台風の冷たい雨に打たれてしおたれた琉球朝顔のように冷え切っています。あまりに稚拙な対中外交にも背筋が寒くなりましたが、武器輸出三原則の見直しとか、離島防衛の強化とか、アメリカの臨界前核実験への理解とか、おもいやり予算の減額断念とか、評価したくてもできないようなことばかり続きます。さらに、取り調べの可視化はこの期に及んでも道筋すら示されず、菅内閣になってからは大臣記者会見はあちこち閉じるし、クロスオーナーシップの「ク」の字も聞こえなくなりました。
果ては、こともあろうに企業・団体献金解禁です。与党になって初めて、いかに企業が政権党にお金を持って来たがっているかがよくわかったのでしょう。政権党のうまみというやつです。でも、財界からの潤沢な資金の恩恵に何十年も浴していたにもかかわらず、自民党は政権を保ち得なかったのです。幹事長としては、地方選を考えたらお金がほしいのは分かります。でも、お金で政権は維持できないのだという教訓をこそ、噛みしめていただきたい。個人が献金で支えたいと思うような政治を見せていただきたいものです。いやしくも政権交代政権ならば。
こんなことだからでしょうか、ネットには小沢一郎支持の声が収まらないどころか、ますます高まっているように感じます。24日(日)には、銀座で1000人規模の小沢支持のデモがあったそうです。一政治家を支持するデモなんて、前代未聞です。しかも、主にツイッターによる呼びかけ期間は1週間、しろうとの手作りのデモだったそうです(「日刊APFニュース」の記事はこちら)。記事には、動画も添えられています。マイクを向けられて、静かな声で思慮深く答えている人びとが印象的でした。そのうちの1人は、引退した公明党の元国会議員さんです。小沢なら、対中関係をこんなことにはしなかった、普天間など米軍基地のことでアメリカにきちんとものを言った、小沢なら景気も回復し、官僚支配もなりをひそめていたはずだ、小沢なら……期待値はどんどん上がります。それが見果てぬ夢なのかどうか、私には判断がつきかねますが、気持ちは分かります。それほど、この幻滅はきつい。
日曜日のデモは、検察のやり方への抗議という色合いが強かったようです。それは、私も同じ意見です。小沢一郎さんも鈴木宗男さんも、そしてどんな政治家も、これほど多くの市民が疑問や疑念の根拠をこれほどたっぷりもってしまった組織によって社会的に抹殺されようとしていることには、だめです、と言い続けるしかありません。それは、いつ私たち自身に降りかかるかもしれない災難だからです。たとえば、公園のトイレに落書きしたなかで1人だけ「反戦」と書いたために逮捕された若者の事件や、お休みの日に共産党のちらしを配った公務員が裁判にかけられた事件と、政治家や官僚を相手にした度重なる検察特捜部の暴走は同根なのだと、私たちはもういいかげん気づくべきなのかもしれません。政権は変わっても、その奥の院に蟠(わだかま)る統治の意志主体は変わらず、しかもますますなりふり構わず暴力的になっている、と。その意志主体は政権交代政権すらあっという間に屈服させ、その中身をすり代えてしまうのだ、と。
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