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民主党の小沢一郎元代表の国会招致のめどが立たないことが、平成22年度補正予算案を直撃している。招致を強く求めてきた自民、公明両党が補正予算に関する日程協議に応じないと攻勢を強めているためだ。民主党の岡田克也幹事長は小沢氏の意向をつかもうにも面会の約束すら取り付けていない状態が続いている。ついには記者会見で小沢氏に会談を呼びかけた。
「粘り強く忍耐強く、私はいつでもお会いしたい。(補正予算案の)審議日程が迫る中で、国会の対応についてお話ししたい」
28日の記者会見で、岡田氏は小沢氏との会談実現に期待感を示した。小沢氏に関する質問に対し、そっけない回答を繰り返すことが多い岡田氏だが、この日はいつになく冗舌だった。
それもそのはずだ。岡田氏はここ2、3日、小沢事務所などを通じ小沢氏に面会を打診したが返答は得られていない。しびれをきらした岡田氏は小沢氏側近らの携帯電話にも数度かけたがこれまた通じずじまい。
民主党の鉢呂吉雄国対委員長は28日の逢沢一郎自民党国対委員長との会談で、招致問題が進まない状況について「幹事長の下で検討していて、できるだけ早く結論を出したいけど。今のところ目鼻がつかない」ともらした。
逢沢氏は「決心がつかない以上、今後の補正予算の審議を含め国会のあり方に大きな影響は避けられない」と審議拒否を辞さない構えを示した。
政府与党は補正予算案を29日に国会に提出し、11月1日から審議に入り、上旬には衆院を通過させたいとの皮算用を立てていた。だが野党側は小沢氏の招致問題に加え、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ公開問題という攻撃材料を得てさらに勢いを得ている。
会談呼びかけは苦肉の策といえるが、岡田氏にとって頭が痛いことに、民主党内にはなお小沢氏招致に反対論がある。同党の輿石東(あずま)参院議員会長は28日の記者会見でこう言い切った。
「(招致は)必要ない。もう明日、補正を出すんだよ。間に合うわけないでしょ」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101028/plc1010282244025-n1.htm
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