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『「ジャーナリスト同盟」通信』 http://blog.livedoor.jp/jlj001/ から
『本澤二郎の「日本の風景」(611)』 http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51676393.html を、
下記のように転載投稿します。
=転載開始=
2010年10月28日
本澤二郎の「日本の風景」(611)
<鳩山決断を支持>
鳩山由紀夫前総理が次期衆院選挙で政界を引退するという表明を撤回した。これに野党は政治不信を招くと批判している。的外れではないか。彼の後継内閣は、当人の意図した方向とは逆の、官僚・松下政経塾・財閥の尻馬に乗ってしまった。これでは、政権交代時の公約とは正反対の自民党・自公内閣と変わらない。むしろ、もっとひどい政権である。責任ある政治家として、ぐっと踏みとどまって自らの公約を果たすために、持てる全てを吐きだして突き進んでもらいたい。細川護煕とは違うところを見せる義務もあろう。
官僚任せ・政経塾任せの菅内閣には、評価できるような政策を見つけることが困難である。庶民・大衆のための政策がない。黒字企業は4社のうち1社、3社が赤字会社だ。法人税を納めている会社はそう多くはない。
内部留保をしこたま保有している財閥のために、法人税を引き下げようとしているような菅内閣が、どこに足場を置いているかが判明しよう。日本経団連との蜜月もわかる。権力と金力・資本の一体化そのものである。民衆に基盤のない政権である。
民衆が置いてきぼりにされる構造的体質を引きずっている。資本と官僚の結びつきは明治からのものだ。政商が財閥になった原動力は、官僚・官閥の手助けによる。これの癒着政権の政策は、どうしても大衆は二の次、三の次に扱われる。
官僚が主導権を握るこれまでの自民党政権がそうだったし、現在の菅内閣も同様である。鳩山内閣は、官僚と財閥との間に一定の距離を置いた。独立国としてアメリカとの間も、である。はるかに「ましな政権」であった証拠である。
<官僚政治退治に突き進め>
鳩山や小沢一郎の政治理想は、明治時代に確立した官僚主導・官僚独裁政治に終止符を打つことだったと理解している。これこそが本当の革命を意味する。民意主導・政治家政党主導であるのだが、それによって国民生活第一の政策・政治が実現するものなのである。当たり前の民主政治なのだ。
民意と乖離する官僚政治は、血税の使途や制度の全てが官僚・役人中心で決まっている。国民はそこから排除されている。勢い、金持ちは官僚に食らいついて、賄賂でもって有利な立場を構築している。資本と権力の一体化は必然的なのである。膨大すぎる財政の赤字の解消は、これとの決別なくして実現不可能なのである。
国民の、国民による、国民のための政治は、戦後もずっと形骸化してしまっている。小沢や鳩山らは、ここに民主の風穴を開けようとしたものだ。筆者はそう理解するがゆえに、二人の立場を、国民に幸いするものと考えて支持してきた。
翻って官僚政治は、とどのつまり中曽根バブルを表面化させた。バブルが崩壊すると、ひたすら国債という麻薬に依存してしまい、財政を破綻させてしまった。もはや、どうにもならないところまで事態を悪化させてしまった。
日本沈没を救済する方法はただ一つ、官僚体制を解体するしか道はないのである。解体して憲法が命じる公僕・公務員に位置付ける。戦後の軍閥・財閥同様に官閥も解体して、公僕のみを再雇用するのである。
これを断行すると、無駄金がいっぱい出てくるだろう。議員と役人の報酬と定員を半減すれば、日本再生のきっかけを作り出せるだろう。鳩山と小沢がこれに執念を燃やして実行する限り、国民の支持を失うことはないはずだ。
いまや期待する政党・政治家は与野党にいない。官僚政治の手先でしかないからだ。
<TPPと菅官内閣>
100%関税引き下げを目的とするTPPに菅内閣、とりわけ松下財閥お抱えの政経塾大臣と議員は参加に熱心だ。政経塾の指令に菅も従っているのである。もちろん、日本経団連など財界も参加に懸命である。
ここからも、この政権が財閥主導の政権であることを内外に誇示している有力証拠である。財閥の広告費で生活しているメディアが、これに反対することもないだろう。マスコミもまた、官僚と財閥の手先・広報担当でしかないのであるから。
しかし、考えてみるがいい。関税なしにすることは確かに財閥にとっての利益はその通りだが、農業など著しく弱い分野は衰退する。時間をかけて体力をつけなければならない。しかし、官僚政治は体力を付けるどころか、その逆の政策を推進してきた。
いっぺんに100%関税撤廃を前提の国際ルールは無理というものだろう。政経塾の言い分に議会が屈してしまうのかどうか。
<日米対等とアジア重視は日本の針路>
いうまでもなく鳩山―小沢ラインの外交政策の基本は日米対等、アジア重視という適切なものである。アメリカ一辺倒では国民を食べさせることはできないだろう。アメリカとて、もはや武器弾薬での覇権的生存権確保は困難というものである。
隣人との友好は何よりも重要であり、これが日本の針路なのである。中国と共に東アジア共同体実現が日本の平和と安定を確保しよう。中国封じ込めの政経塾路線は、既に破綻していると言わざるを得ない。
鳩山決断は間違ってはいない。
2010年10月28日記
=転載終了=
(投稿者記 参照URL:)
「≪「MRA(道徳再武装)」、「松下政経塾」、「統一教会」、「CSIS」、などで検索した結果・・・・前編≫」
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/240.html
「≪「MRA(道徳再武装)」、「松下政経塾」、「統一教会」、「CSIS」、などで検索した結果・・・・後編≫」
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/241.html
「上記転載元サイト内”PHP”検索一覧」
http://livedoor-search.naver.jp/blog?q=PHP+site%3ahttp%3a%2f%2fblog.livedoor.jp%2fjlj001%2f&start=1&ie=euc-jp
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