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臨時国会が荒れ模様となってきた。衆院内閣委員会は27日、関係閣僚の所信に対する質疑を行ったが、自民党議員が質問中に突然、審議をボイコットしたため、そのまま散会した。発端は仙谷由人官房長官が「恫喝(どうかつ)」したとされるキャリアの参考人招致問題。平成22年度補正予算案の審議入りを前に、ねじれ国会下の与野党の神経戦が激しくなる中、「陰の首相」といわれる仙谷氏が「国会審議のアキレス腱(けん)」になってきた。
委員会では、経済産業省の古賀茂明氏が民主党政権の天下り対策を批判したことに対し、仙谷氏が15日の参院予算委員会で「彼の将来を傷つけると思う」などと恫喝とも取れる答弁をした問題が焦点となった。
野党は委員会に先立つ理事会で古賀氏の参考人招致を要求し、与党は難色を示した。
荒井聡委員長は自民党の平井卓也氏の質疑中、「今日の招致は取りやめる」と発言。平井氏は「何らかの圧力で参考人を阻止したとしか思えない」と猛反発し、「招致がなければ質疑はできないので、退席させてもらう」と言い残し、実際に委員会室を出た。これに他の自民党委員や公明党、みんなの党の委員も同調。事実上、今国会初の野党による審議拒否という緊迫した事態となった。
国会空転を招いた張本人とも言える仙谷氏だが、この日の委員会では当初、「二度と不適切な答弁がないよう国務大臣として適切な答弁に努めます」と殊勝に答弁していた。
雲行きが怪しくなったのは、自民党の平将明氏との質疑。平氏から「恫喝したとの認識があるか」と問われた仙谷氏は、「(議事の)ビデオテープをちゃんと見ていただいてもいいが、恫喝と受け止められるのは極めて不本意だ」と反発。25日の参院予算委では「政府参考人(古賀氏)に圧力を加えたと思われても仕方ない」と頭を下げていただけに、野党側は一斉にヤジをとばした。
政府は、補正予算案を11月上旬に衆院通過させることを臨時国会の最初の関門と位置づけているが、政府の要であるはずの仙谷氏の不用意発言が足を引っ張っている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101027/plc1010272240018-n1.htm
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