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日航、社宅用地を想定の3倍で購入 会合に二階氏同席
http://www.asahi.com/national/update/1026/TKY201010260579.html
日本航空が寮・社宅の用地として和歌山市の山林(11万平方メートル)を購入する際、1年弱の交渉で土地所有者の主張を受け入れ、想定の3倍にあたる152億円で購入していたことがわかった。売買にかかわった複数の関係者が証言した。土地は自民党の二階俊博・元運輸相の後援会幹部(当時)が所有しており、日航との会合には二階氏本人や地元の元県議らが加わったこともあった。
この取引については今年8月、日航の破綻(はたん)要因を調査したコンプライアンス調査委員会(委員長・才口千晴元最高裁判事)が「価格の適正を含めて不自然な点があると言わざるを得ない」と報告書で指摘したものの、19年が経過したことで交渉の経緯が「社内資料からは明らかとは言えない」などとして、核心に迫れないままになっていた。
今回の証言で、日航が有力者の言い値に引き寄せられた経緯が発覚。過去にも海外ホテルの買収などで多額の損失を出してきた経営の放漫ぶりが、改めて裏付けられた。日航は寮を売却処分する意向だが、5億円前後でも買い手がつかない状況という。
複数の関係者によると、交渉は地元政財界に影響力があり、二階氏と親交があった元和歌山県議(故人)が、土地所有者側の立場で進めた。元県議は1991年2月ごろから数回、日航担当者らと和歌山市内の料亭などで接触。二階氏や政治団体関係者も同席したことがあったという。
日航側は同4月ごろ、料亭で「50億〜60億円程度」での購入を打診したが、元県議が「安すぎる」と退けたとされる。会合直後に出席者と会った関係者は「元県議らは30分もたたずに料亭から出てきた。日航幹部がはし袋に坪単価を書いて渡したところ、元県議が『無礼者』と怒って席を立ったということだった」と具体的に振り返る。
土地所有者側はこの後、200億円以上での買い取りを要求し、同年11月に152億円での売買が成立した。
料亭の交渉に出席したとされる元日航幹部は「詳細は記憶にない」とし、「価格はこちら側と売り手側の鑑定をつきあわせて決めた。割高との意識はなかった。政治家の関与もなかった」と話している。しかし、一貫して契約にかかわった別の日航関係者は「元県議や複数の地元有力者が介入してきた。地主とだけ交渉したかったがトラブルは避けたかった。当地での暗黙のルールとしてある程度の関与は受け入れざるを得なかった」と話す。
現地から関西空港までバスで1時間弱かかる。当時は水道やガス、電気も未整備で、地元の不動産業者は「当時なら50億円が妥当」と語る。
二階氏の事務所は宴席への出席や売買への関与について、「(本人が)経緯を知る立場にありませんので回答のしようがありません」としている。(永田工、沢伸也、佐々木学)
コメント:
自民党こそが、政治とカネの問題で泥まみれであることを示唆する記事である。自民党のお坊ちゃん幹事長が顔をゆがめて、政治とカネを執拗に訴える姿は醜悪である。政治資金をすべてオープンにし、クリーンな政治家である小沢氏が、不正義で虚偽に満ちた報道被害に甘んじている。これからは、報道関係者などをターゲットとして、名誉毀損の裁判をおこしていただきたい。
ニューロドクター乱夢随想録(http://marugametorao.wordpress.com/)
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