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衆院北海道5区補選での敗北を受け、政府・民主党は、先延ばししてきた小沢一郎元代表の国会招致を巡る判断を迫られている。岡田克也幹事長は29日の10年度補正予算案の提出前にも小沢氏と会談し、政治倫理審査会(政倫審)への出席を要請したい考えだが、小沢氏側は慎重姿勢だ。野党は25日、参院予算委員会での集中審議でも攻勢を強めた。野党と小沢氏の板挟みとなる菅政権の基本構図が鮮明になっている。【高山祐、葛西大博】
補選敗北を受けても、小沢氏側は政倫審出席を求める執行部に応える様子がない。小沢氏も最近、側近に「(検察審査会の)真実が明らかにされるという条件なら、国会に出てもいい」と語り、出席に慎重姿勢を示した。側近議員は「政治とカネは古い。尖閣諸島での政権の失態のほうが問題だ」と補選敗因と小沢問題を結びつける動きに反発する。
岡田氏は25日、小沢氏に近い輿石東参院議員会長と会談したが、小沢氏との面会の見通しを示さず、その後の党役員会では何も決まらなかった。役員会の席上、話がこじれるのを恐れた枝野幸男幹事長代理が「この場で話すことではない」と小沢氏の政倫審出席を議題にするのを遮ったという。
困惑の色を深める岡田氏は記者会見で、「(政倫審出席を要請するための小沢氏との会談についての)プロセスを言うことはない」と述べるにとどめ、菅直人首相も25日夜、首相官邸で記者団に「国会で議論になっているので、幹事長、国対委員長を中心に対応してほしいと指示してある」と言葉少なに語った。
ただ、小沢氏側がいくら首相や岡田氏をけん制しようとも、補正予算案成立に向け、小沢氏の問題が障害となっているのは動かせない事実。菅政権は「脱小沢」を強調してきただけに、あいまいな態度を続ければさらなる支持率低下という反動も起きかねない。
自民党の大島理森副総裁や石原伸晃幹事長は25日、公明党の漆原良夫国対委員長らを党本部に招き、引き続き小沢氏の証人喚問を求めていくことで一致した。谷垣禎一総裁も東京都内での講演で「(補選は)『政治とカネ』の問題をおろそかにするなという民意だ」と強調した。
同日の参院予算委の集中審議でも自民党の攻勢が目立った。首相は補選敗北について「政治とカネの問題の影響もあった。真摯(しんし)に受け止めたい」と低姿勢をみせたが、自民党の森雅子氏は「民主党の自浄能力のなさ、首相のリーダーシップのなさが表れた」と追い打ちをかけた。森氏は小沢氏の証人喚問をあらためて要求。首相が明言を避けると森氏は「またまた『逃げ菅』だ。『有言実行(内閣)』が聞いてあきれる」と挑発。首相は「私も野党時代に相手を怒らせる質問がうまかったが、大変優秀な野党議員になられた」とかわすのが精いっぱいだった。
自民党では補選圧勝の追い風に乗って政権を追い込む「主戦論」が強まっている。25日の衆院予算委の民主、自民両党理事の協議では、自民党の武部勤筆頭理事が「(証人喚問に応じない場合は)補正予算案の審議に支障が出る」と揺さぶった。自民党は26日には財政健全化責任法案を提出する方針で、引退を撤回した鳩山由紀夫前首相の証人喚問を要求。政府・与党側に条件を次々に突きつける戦略だ。
公明党も足並みをそろえた。首相は集中審議で公明党の草川昭三氏に対し、同党が掲げる政治資金規正法改正案などを挙げ「再発防止策も前向きに真摯に議論に参加させていただきたい」と誘いをかけた。しかし、草川氏は「反省する態度が見受けられない」と受け付けなかった。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101026k0000m010088000c.html
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