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「日本一新運動」の原点(24) ── 日本の民主主義が危ない!(平野貞夫の「永田町漂流記」)
http://www.asyura2.com/10/senkyo98/msg/186.html
投稿者 pochi 日時 2010 年 10 月 25 日 13:03:20: gS5.4Dk4S0rxA
 

「日本一新運動」の原点(24) ── 日本の民主主義が危ない!

■幻の陳述書

 10月15日(金)の夜、2泊3日の故郷・高知旅行を終え帰宅すると、小沢弁護団から「今日、第五検察審査会の強制起訴議決について行政訴訟を行った。ついては早急に、政治家・小沢一郎のこれまでの功績と、これからの政治に、どれほど必要な人物か、率直な陳述書を提出してほしい」との要請があった。

 私は他用を排して、早速4000文字ほどの陳述文を作成し、17日(日)午前8時に、弁護団あてにファックスで送った。弁護団は、行政訴訟に対する東京地裁の取り扱いが問題で、一週間が山場であるという見方であったから、私は精魂をこめて陳述書の結びを次のように執筆した。

 「私は国会開設運動の故郷土佐に生まれ育ち、国会職員、参議院議員、そして政治分析家として、75年間を生きてきました。日本の議会政治が120 年という節目ですが、今日ほど、議会主義の危機はありません。小沢氏の『検察審査会との問題』に象徴されております。憲法の原理と精神で問題が解決されなければなりません。検察審査会の制度が乱用された場合、議会民主政治だけでなく、司法制度そのものが自滅していくと思います」というものであった。

 ところが東京地裁は、この陳述書を提出した直後の18日(月)午後、「行政訴訟に馴染まない」として却下した。「文句があるなら裁判の中で言え」という、とても常識では考えられない暴論で門前払いしたのである。恐らくこの陳述書は読まれておらず、幻の陳述書といえる。

 小沢弁護団が行政訴訟した内容は、「強制起訴議決は、検察審査会の権限を逸脱した違法なものであり、議決を取り消すこと。さらにこれに基づく指定弁護士の指定差止め」を求めるものであった。

 強制起訴議決の中に「告発事実にないことが犯罪事実に含まれていた」ことを始めとして、第五検察審査会の構成、審査手続き、政治とのからみなど、多くの識者・国民が疑惑・疑念を持つなかでの東京地裁の門前払いである。検察審査会が行政機関であることは法務省も認めていること。さらに、誤った違法な議決に対する救済制度がないという法制度の欠陥もあり、これは国会の責任である。

 小沢弁護団の行政訴訟は、ひと言でいえば刑事起訴という小沢一郎の基本的人権を犯す検察審査会の議決のあり方について、起訴され裁判に入る前に憲法上の権利を擁護するための訴訟である。

 この行政訴訟に対して「強制起訴するので、そのことも裁判の中で争え」という東京地裁の判断は、それでも裁判所かといえるほどの論理破綻である。裁判所法第三条は、特別のことを除いて「一切の法律上の訴訟を裁判する」ことを、憲法上の義務としているから、東京地裁の門前払いは憲法違反ということになる。

 21日(木)、小沢弁護団は東京地裁の決定を不服として東京高裁に即時抗告を行ったが、なんと翌22日、東京高裁は即時抗告を棄却した。我が国の司法権の憲法感覚が致命的に劣化していることを国民に露呈したことになる。

■国会は何をしているのか

 郵政不正事件、即ち村木事件は、検察の証拠改竄という前代未聞のあり得ない問題で検察の信頼が地に墜ちている。これも重大な問題ではあるが、小沢一郎氏をめぐる検察審査会の違法議決と、手続きのあり方の問題は、我が国の憲法政治・議会民主政治にとって、権限と機能が確保できるかどうかという、議会政治が始まって以来の国家の存立を問われる問題である。

 検察が不起訴とした小沢氏を、正体も確かめもせず、政治問題(在日参政権)を理由に、検察審査会に申し立てた。それを棚ざらしにした上で、国会でまともに審議されていない検察審査会制度の中で、違法・無効と多くの専門家が指摘する「強制起訴議決」が行われ、さらに国会では与野党の合唱で小沢氏の政治活動を封じる謀略が展開されている。

 小沢氏の憲法上の人権を擁護しようとする行政訴訟を、東京地裁は却下し、東京高裁は抗告を棄却した。憲法に規定されている議員の「不逮捕特権」と「免責特権」は、「憲法の飾り」として存在しているのではない。国会議員の政治活動の自由を保障する議会民主政治の原理の上にあるのだ。小沢氏をめぐる問題は、悪質な政治勢力の影響をうけた検察、そして司法までもが憲法政治を踏みにじって政治活動を封じようとする悪巧みである。

 私が絶叫したいのは、国民を代表し、憲法第41条が示す「国権の最高機関」を構成する「国会議員」の多くが、この事態を、「議会民主政治の危機」と受け止め、行動しないことへの抗議である。特に横路・西岡衆参両院議長は何をしているのか、といいたい。ごく一部に危機感を持つ国会議員がいることは承知しているが、運動論として何をしてよいのか、するべきかがわからない状況だ。このままの事態が続くなら、マスコミと検察・司法が結託すれば政治家は何時でも、政治活動が封じられることになる。議員諸君は「明日は我が身」と知るべきだ。

 真の民主主義のためならば、国政調査権に限界はない。「議会民主政治を守る国民会議」を結成して、感性に欠ける国会議員を覚醒させねばならない。 


【参考1=裁判所法】
第1編 総則
第3条 (裁判所の権限)裁判所は、日本国憲法に特別の定のある場合を除いて一切の法律上の争訟を裁判し、その他法律において特に定める権限を有する。

【参考2=日本国憲法】
第4章 国会
〔国会の地位〕
第41条 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2010/10/24.html#more  

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コメント
 
01. 2010年10月25日 13:08:21: kbjD6Oqr1Y
民主党は、腐りきってしまったのか?
平野さんが、孤軍奮闘している。
議員の方々の行動に期待する。

02. 2010年10月25日 14:04:05: dqzcJZhVIc
この状態では次の総選挙は間違いなく民主党は壊滅的な議席減になるだろうしもう解党しないといけなくなるかもしれないな。

03. 2010年10月25日 16:57:29: tupaI4KOnQ
あまりにも恐ろしい「闇の手口」を「白昼堂々」と「見せ付け」、「これ見よがし」に「自画自賛」しながら「褒賞を手にしていく後姿」(=大人の後姿)は、子供にとっての教育的影響は如何許りのものか、恐ろしさを抱きます。

地獄そのものです。全ての「理性」が役に立たなくなってしまったのです。

「ソロバン」の「ご破算でねがいましては」の「号令」は、「何処から」「何時」聞こえてくるのでしょうか。心の準備はしています。


04. 2010年10月26日 10:15:00: GqSxitx6i2
平野先生は『平成の孔明』だといつもいつも感服している。

議会制民主主義を確固として守ろうとする国会議員はいないのか?!

とりわけ、新聞テレビと対決する真の国民政治家が必要だ。
日本の国士小沢さんを守る民主党国会議員よ立ち上がれ!!

いま立ち上がらないと、ファシズムが出現しはしないか極めて心配だ。


05. 2010年10月26日 11:30:43: vRd0Gxax4o
世界に誇る ”本物の政治家”「小沢一郎」を売国奴の輩に抹殺させていいのか!

今こそ心ある国民は立ち上がり、5万人を超える大規模デモを実現しよう!!!
否が応でも世界に日本の異常な現状を発信でき又、いかに小沢一郎が偉大な政治家
であるかが世界中に伝える事が出来るチャンスなのです。

小沢一郎を高く評価する政治家&評論家は世界に沢山おります。
彼らにも物を言う(発信する)きっかけが必要なのです。

経済政策のミスをファシズムで取り返さんとするネオコン(戦争屋)そして、それらを支援する日本の検察・官僚・マスコミ(TV&新聞他、電通/無能評論家/無能コメンテーター/無能司会者/無能芸人)の売国奴の大集団を一気に粉砕する一大チャンスなのだから!

今こそ良識ある小沢支持者は立ち上がり、そして多くの日本国民を覚醒させよう!


06. 2010年10月26日 15:06:45: Gs3zvHEIsc
政権奪回の選挙をリーダーシップで戦った政治家小沢氏を「政治と金」の風評被害から守らず、大手マスコミに同調し「腐ったりんご」のように排斥している、反小沢派の内閣含め議員達が私から見れば「腐ったりんご」だよ。

「国民の為の政治が一番」のマニュフェストで政権を奪回したのに手の片を返したように国民の期待を裏切って政策を進めている。

この反小沢派の人達は民主党なんてどうでもいい米国、官僚、財界の言う政策を進め尖閣問題でも中国との紛争を広げようとしている。

民主党が違う方向をハッキリ歩んでいると国民は確信している、「民主党」の看板が自分達の生活を悪化させた自民党と同じじゃないかと今後の投票先の選択に迷っているんだ。

今の民主党の政策と庶民ばられした動向を見通して昨年自民党から分派したのが公務員改革、政治主導を掲げる「みんなの党」である。隠れ自民党(清和会)のバリバリだ。内容をしらない庶民は今後もここに投票するぞ。

「国民の為の政治が一番」マニュフェストに従った政治運営をしていたら、北海道補欠選挙の町村なんかてこ入れしなくても今頃吹っ飛んでいた。

菅首相を始め閣僚や議員達は米国要人から恐喝されていないのか?
国民お前で全部吐露して政策を「国民の生活が一番」に戻さなければ「民主党」は崩壊すると思う。民主党の心ある議員達よ今の菅政権を変えて反小沢派を追放してくれ。


07. 2010年10月26日 15:08:07: Gs3zvHEIsc
訂正
>今の民主党の政策と庶民ばられした動向を見通し
今の民主党の政策と庶民離れした動向を見通し

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