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時事通信(2010/10/24-20:34)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010102400216
民主党は、「政治とカネ」が最大の争点となった衆院北海道5区補選で敗北したことで、国会運営が一層厳しくなると受け止めている。菅直人首相や党執行部は、強制起訴される小沢一郎元代表の国会招致に向け、決断を迫られそうだ。
「相手は経験豊富な横綱。ハンディキャップを背負っての選挙戦だった」。党幹部は24日、補選の敗因をこう語った。
民主党は、菅改造内閣発足後初の国政選挙とあって、岡田克也幹事長や蓮舫行政刷新担当相ら党幹部や閣僚を次々と投入するなど、全力でてこ入れした。同時に、逆風を意識し「補選の原因はこちらにあり、情勢は極めて厳しい」(幹部)と予防線を張る声も漏れていた。ただ、結果を目の当たりにした政調幹部は「自民党は勢いづき、国会運営はきつくなる」と、懸念を示した。
党執行部は、29日に2010年度補正予算案が提出されるのを受け、11月の第1週に野田佳彦財務相の財政演説とこれに対する衆参本会議での代表質問を実施。第2週に補正を成立させたい考え。一方で、小沢氏の招致に関しては、野党の求める証人喚問ではなく、衆院政治倫理審査会への出席で決着させることを検討している。ある副大臣は「小沢氏に国会で説明してもらうしかない」と指摘した。
しかし、野党側が「政倫審」で納得するとは限らず、小沢氏自身も出席に否定的な姿勢だ。民主党は「政治とカネ」で、野党の攻勢に引き続きさらされる展開が予想される。
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