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権力者の下克上、市民のレジスタンス、そして今‥‥‥‥
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投稿者 加藤 日時 2010 年 10 月 24 日 06:00:18: ZcB0xpcLKA8ZE
 

@長谷川清海軍中将は南京渡洋爆撃をおこない、海軍を狼にした。爆撃によって中国国民が戦意を失い、首都南京占領は容易に達成可能で、国民党政府はたやすく崩壊するだろうと宣伝した。海の荒鷲の一撃をマスメディアは熱狂的に指示して国民は熱狂した。

Aその爆撃は、政府を無視した宣戦布告もない仁義無き殴りこみであった。宣戦布告なしの攻撃は、ハーグ陸戦条約の非軍事・民間人の殺傷禁止規定違反を避けるという、非人道的で身勝手な理屈であったが、国民は熱狂的に支持し、全面戦争への道を開いた。

B武藤章陸軍作戦課長も「シナは統一不可能な分裂的弱国」であって、「強い態度を示せばただちに屈従する」と主張し、松井岩根の野心(満州国に並ぶ南京傀儡政権の樹立)を利用して上海派遣軍を組織した。

C陸軍石原莞爾第一作戦部長は「国民党の革命は成就し、国家は統一される」「中国国民の国家意識は覚醒している」「広大な国土を利用して大持久戦を行うだろう」「日本の力では中国を屈服できない」と反対したが、部下である武藤章は下克上を実行し、裕仁天皇も支持した。

D45才と若く、容姿端麗だが、軍へのオベッカ使いに過ぎなかった近衛文麿が組閣し、「シナ庸懲」を戦争目的に掲げて「国民精神総動員」を呼びかけ、マスコミも国民も熱狂して支持した。「シナ庸懲」とは中国国民の抗日レジスタンスに対する全面戦争を意味した。

E対する国民党軍はドイツ軍事顧問団に指導され優秀なドイツ兵器で武装した精鋭部隊を上海に派遣して、上海市民の支持も得て激しい抵抗を行った。

Fしかし、上海派遣軍は予備役中心の招集兵を中心にせざるを得ず、兵士の多くが妻子持ちであり、士気は低く統率も困難であった。戦線は膠着し、上海派遣軍の戦死戦傷は4万人に達した。増派部隊を杭州湾と上海北部に上陸させ漸く占領した。

G恥をかかされた武藤章は、精鋭部隊との戦闘に疲弊し、市民のレジスタンスに恐怖した上海派遣軍への懲罰として、同部隊の帰国を取りやめ、南京への一番乗りを持って名誉回復せよと命じた。

H上海居留日本人の保護だけが目的の同軍には兵站機能がなかった。糧秣は現地農家からの「購買」を指示した。市民レジスタンスに恐怖を持つ上海派遣軍は農家を襲って食料を奪い、強姦し、殺害し、火を放った。

I国民政府は南京を放棄し重慶に遷都(実質は武漢)したが、陸軍は放棄された南京を占領すれば国民党政権は降伏すると楽観的であった。そして、二人の将校に中国人100人切り競争を行わせ、マスメディアの熱狂的報道に国民は喝采した。

J結果は、石原莞爾の予測した通りとなり、中国は国民上げてのレジスタンスを行い、日本を泥沼に落とし込んだ。武藤章と裕仁天皇の目論みは瓦解した。

K以上の話の登場人物(武藤章、マスコミ、近衛文麿、裕仁天皇、石原莞爾、中国国民党)を現下の日本政権に当てはめることもできる。日本は何度も同じ間違いを繰り返す。(おわり)  

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コメント
 
01. 2010年10月24日 07:25:16: SvCxDipdtU
1〜11までを読んでいて、思ったことが12に書いてあった◎

02. 2010年10月24日 10:23:07: uvpMSHVtJA
日本は同じ間違いを何度も侵すは何故だろうか。
一つには、戦前の体制が戦後もそのまま温存され続けたからではないだろうか。
敗戦により、完全に破壊されておればまた違った結果が得られていたのでは
ないだろうか。

官僚制度、マスコミ、天皇制とその後も行き続け、軍部でさえ自衛隊の中で
時の到来を待っている。
こうしたものの完全な清算以外に、日本が再生するチャンスはない。
しかしながら、こうしたものは日本の基盤に巣食って、国内からの除去は
不可能ではと思う。

結局は、彼らの暴走により、再度の大戦による敗戦という工程を経ることによる
再生の一歩が始まるのではと予想はできる。


03. 2010年10月24日 11:44:20: o4dGKjxaqI
 「チャンコロ(中国人の蔑称)どものそっ首が、すっこんすっこん、それは面白いようにすっ飛んでいきましたよ。当時の我々にはヤツらに絶対甘い顔を見せるな、と厳命されてましたからなあ・・・・・・・・
まあ世間で噂になってる、南京大虐殺やら、日常茶飯の残虐行為なんか、もう全部本当なんですよ、本当!
まあ、終戦で戦犯に挙げられたような連中は、よっぽど要領が悪く付いてなかったんでしょうなあ・・・・・・・・」
 1960年代初頭頃の大学時代に、よく当家に出入りしていた、元中国派遣憲兵大尉だったと称する公認会計士の男から、聞かされた自慢話。
 
 「ウチのオヤジはな、シナじゃ百人切りのちょっとした名手だったんだぞ。よく新兵なんかに、ひっ捕らえてきた捕虜や、スパイなんかの試し切りの訓練で、手本をコーチしてやってたが、上手いもんだったって云うから、ウソじゃない、本当なんだぞ!・・・・・・・・
なんてったって陸軍中佐だからな、格が違うよ格が、なあにカネさえ出せば或る程度将校の位なんか、買えたらしいな・・・・・・・・」
 '50年代末頃の高校時代に、同級の男から雑談の中で聞かされた、やはり自慢話。
 何れも悔悟の欠けらも無いぬけぬけとではあるが、明確に中国に於けるジェノサイトの事実を認めている点が、あからさまに否定して恥じない、昨今のウヨクどもとは異なっている。
今になって、これら本人の自筆による供述メモなり、サイン等の証拠を取っておかなかったことが、悔やまれる。


 
 


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