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今や「影の首相」と称される仙谷由人官房長官(64)。22日には自らの「不適切な答弁」を陳謝する一幕もあったが、それも、野党から「元気がない」と皮肉られる菅直人首相に代わって国会論戦の矢面に立ち続けているからだ。民主党内では小沢一郎元代表に批判的な勢力の代表格で、政権の「脱小沢」路線を主導。政策調整でも出番が多く、日増しに存在感を強めている。
◆弁護士役
仙谷氏が陳謝したのは22日の参院議院運営委員会理事会。その原因となったのは15日の参院予算委員会での答弁だ。民主党政権の公務員制度改革を批判する経済産業省の古賀茂明氏が参考人として出席したことに「こういうやり方は彼の将来を傷付ける」と異を唱えたため、野党が「恫喝(どうかつ)だ」と反発し紛糾した。
仙谷氏は弁護士出身。野党時代のインタビューで「コップを動産とかに言い換えるのが法律。論戦をするとき相手をひっかけたり、押し込んだり、防戦するときに役立つ」と国会論戦には自信を示していた。記者会見では「影の首相」「仙谷内閣」と言われることに「私に対するおちょくり、菅内閣に対する揶揄(やゆ)」と反論する一方、周辺には「裏で官邸を操る悪人のように週刊誌に書かれるので、妻から早く辞めるように毎日言われている」とぼやく。
◆仕切り役
仙谷氏が内政・外交を仕切っていることは、沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の対応で鮮明になった。鳩山由紀夫前首相を退陣に追い込んだ米軍普天間飛行場移設問題ではひそかにルース米大使と会合を重ね、対米関係の修復を図る。国際協力銀行国際経営企画部長だった前田匡史氏を内閣参与に登用し、海兵隊グアム移転経費の追加融資を模索しているのもその一環。首相が法人税率引き下げや環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加の検討を打ち出したことにも、仙谷氏の意向が働いている。
鳩山官邸の機能不全を反面教師に、秘書官を平野博文前長官時代の6人から10人に増員した。首相秘書官の6人より多く、「前政権の2〜3倍は仕事をしている」と自負する。
◆つなぎ役
小沢グループの矛先も仙谷氏に向かう。小沢氏に対する検察審査会の起訴議決まで「仙谷の陰謀」(中堅議員)と恨み言を言われ、9月の党代表選では辞任要求を突きつけられて「おれがここまで言われなければいけないのか」と辞意を漏らしたこともある。
そんな仙谷氏を首相が重用し続けるのは、前原誠司外相や枝野幸男幹事長代理ら「政策通だが政局に弱い」と評される次世代リーダーの後見人役という側面もあるからだ。首相は代表選で「次の世代にしっかりとバトンを渡していきたい」と表明。世代交代のつなぎ役として仙谷氏の立場を強化する形になった。仙谷氏をよく知る関係者は「若い人が働きやすいようにすべて仙谷のせいにして、政権批判の弾よけになればいい」と心境を代弁する。【野口武則】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101023k0000m010113000c.html
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