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2010年10月22日 掲載
バトルがドロ沼化 河村市長VS.民主党愛知県連
手を打てない党本部の困った事情
名古屋市の河村たかし市長と民主党愛知県連の対立がドロ沼化している。
河村市長の公約である「市民税10%減税の恒久化」「市会議員報酬の半減」などが、最大会派の民主党市議団などの抵抗で阻まれているとして河村サイドが“市議会の解散請求”に向けた署名46万人分を今月4日市選管に提出したのは知っての通り。
さらに第2ラウンドが来年2月の愛知県知事選挙。県連が元総務官僚の擁立を決めると、河村市長はすかさず「TVタックル」などの番組で親交のあった自民党の大村秀章衆院議員に出馬を要請するなど“対決モード全開”なのだ。
「河村氏は衆院議員の時から、年間報酬約1600万円も得ていながら一向に身を削らない名古屋市議や愛知県議に腹が立っていました。市長になって思うように公約を進められず、ブチ切れたのでしょう」(地元紙記者)
こんな時こそ党本部の渡辺周選対委員長らが調整をしなければならないのだが、何の手も打てていない。
「河村氏は昨年の総選挙で若手候補の応援のため全国約50カ所を回りました。人気はいまだに高く、次の総選挙も応援に来て欲しいという声も多く上がっている。へたに河村氏に注意をして、へそを曲げられても困るので、党本部も見て見ぬフリをするしかないのです」(政界関係者)
全くもって情けない党だが、主張していることは河村市長の方が正しい。地方議員の高額報酬カットなどは、もともと民主党の持論なのだから、党本部は愛知県連を指導すべきなのだ。
外交では弱腰とナジられている民主党だが、党内のモメごとぐらいは強気に解決しないと全国民にソッポを向かれる。
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