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土壇場で逃げ出し、地位保全に奔走する菅首相が「憧れの高杉晋作」に近づける日は来るか (田中秀征)
http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/948.html
投稿者 判官びいき 日時 2010 年 10 月 22 日 09:44:23: wiJQFJOyM8OJo
 

http://diamond.jp/articles/-/9797

10月18日の毎日新聞の『風知草』。山田孝男氏の筆が冴えている。
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20101018ddm002070109000c.html
「菅と高杉の違いを探り抜いてこそ、混迷する政局の本質が見えてくるのではないか」にはびっくりした。菅直人首相が、かねてから高杉晋作の大ファンであることは知られていた。内閣発足直後にも自ら“奇兵隊内閣”を名乗った。自分を“高杉晋作”と位置づけたのである。しかし、山田氏は、菅首相と高杉晋作には大きな違いあると思っているようだ。そのため、私の発言や著書(『梅の花咲く―決断の人・高杉晋作』)から多くを引用してくれている。

菅直人首相は「憧れの高杉晋作」ではなく、その対極にある「赤根武人」に似ている

私は、菅首相は、高杉晋作の対極にある人と思っている。要するに正反対の人間ということだ。だから高杉に大きな憧れがあるのだろうと思ってきた。菅首相はむしろ高杉と対決した赤根武人によく似ている。だから私は今も赤根武人にならないように願っているが、最近はますます赤根に近づいてきている。赤根は岩国の医者の子として生まれて赤根家の養子になった。高杉の英国公使館焼き討ちにも加わったし、奇兵隊の創設にも参加した。

しかし、土壇場になると巧妙に逃げるところを吉田松陰は見抜いていた。攘夷戦争のときも奇兵隊を逃げ出して故郷で情勢を観望していた。幕府寄りの俗論党長州藩政府を倒すために、高杉はたった1人で立ち上がったが、これに猛反対して立ちふさがったのが、当時奇兵隊総督をしていた赤根であった。

赤根は、藩政府を支配する俗論党と、それに対決する高杉ら正義党の中に入り、両派が和解する「正俗一和」を説き、奇兵隊総督であるにもかかわらず俗論党と通じたのである。結局高杉は、80人あまりの少数精鋭の“功山寺挙兵”で藩政府を倒し、明治維新への決定的な一歩を踏み出すのだが、挙兵前に赤根を一喝している。

「赤根、貴様は何をいっているか。敵(幕府)に向かう時に身内の議論が二分していれば敗けるに決まっている。異論を包み込めばそれだけ力が弱まるのだ」

山田氏は私の著書からこの部分を引用し、私が高杉に「言わせている」としているが、実は高杉関連文書(具体的な書名は覚えていない)にそう書かれていた。私が特に感動してきたのは、「異論を包み込めば弱くなる」という高杉の高度な政治感覚だ。民主党やその内閣と奇兵隊との決定的な違いはそこにある。民主党は異論を無制限に抱え込んで意思統一もできなかった。その弊害は、政権交代後の迷走につながっている。功山寺挙兵以来続いた、長州正俗両派の内戦で赤根はどうしたか。内戦当初は、決起隊を内部から切り崩して俗論党政府に恩を売ろうとしたが、結局、奇兵隊を捨てて逃亡し不幸な最期を迎えた。

総督の地位を狙った赤根と地位や名誉には目もくれなかった高杉
「私たちの内閣は、奇兵隊と同じように、一般庶民の代表から成っている」国会でのこの菅発言を山田氏は許さない。「民主主義的編成」そのものにはそれほどの意味はないと鋭く批判する。高杉と対決した俗論党政府の指導者も下級武士だったし、幕府の新撰組も一般庶民の代表のような構成だった。

菅首相は、定見も持たずに協議、協議と奔走した赤根とそっくりになってきた。赤根は何のために奇兵隊創設に加わったのか。彼は単に「改革派」を装うことによって総督になりたかっただけだ。もう1つ。高杉の比類のない人格的特徴は徹底した無欲さにあった。彼は歴史的な使命からは決して逃げなかったが、地位や名誉には目もくれなかった。菅首相のように参院選で不信任されても居座ることなど、高杉には決してあり得ない。首相は「高杉晋作の真髄」を全くわかっていない。

 

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コメント
 
01. 2010年10月22日 09:51:48: GdJAMKBIOQ
菅直人=赤根武人
菅政権=俗論党政府

「俗論党」というのは今の民主党を表すのに最も適した表現。
理想を捨て、安易に現実的な妥協をする。
官僚(=幕府)やメディアと対峙することをおそれ、理想(マニフェスト)を捨てた俗論党政権は、いずれ妥当される。


02. 2010年10月22日 09:58:50: ZsUNOgGnko
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03. 2010年10月22日 10:40:05: 88sASJiy3I
で高杉晋作役は誰が?

やはり小沢一郎か。


04. 2010年10月22日 10:52:44: DtdutbwPRY
菅を赤根とすれば、高杉は小沢さん。
菅の深層心理には小沢さんに対する嫉妬がありそうだな。

05. 2010年10月22日 11:36:25: OsQboIjYkI
田中秀征は菅が嫌いというだけで週刊誌の企画で佐高信と対談しちゃうような男だから。
佐幕派で新撰組好きの俺からすると、長州っぽも高杉もあまり好きではない。
攘夷から開国へと簡単に幕末を表現する手合いが多いので、佐幕派はいつも旧いだの斃れ行く体制への郷愁だと維新の刺身のツマにされるが、薩長に人材がいたように幕府の側にも多くの優れた人材がいた。
要は幕藩体制かそうでないかだけで、人材に隔てはないはずであった。
本当は隔てはないはずであると書きたいが、過去は過去として認めねばならない。
とはいうものの幕末=政権交代という大河ドラマ的観点を改めねばならないとさすがに思う。
政権交代が普通に行われる普通の国になれば、いつまでも幕末に思いをはせて青っちょろい青雲を語る龍馬モドキもいなくなるだろうに・・・。
でも佐幕派を持ち出す自分もご他聞にもれず青っちょろく儚い幕末に思いをはせる龍馬モドキと変わらないものなぁ・・・。

06. 2010年10月22日 12:11:14: 5O9EAw0IlM
俗論党政権

まさに、「世論調査」と言うイカガワシイ俗論に拠って成立した管政権に、ふさわしいネーミングだ。

先見性も、指導力もないが、人を批判することが得意で、仕事は他人に丸投げ、お任せで良いとしている。

お任せ民主主義の俗論を形成している多くの日本国民にピッタリの政権だ。


07. 2010年10月22日 12:23:08: kbjD6Oqr1Y

空き缶は、正に 赤根武人。

仙谷は、悪魔。


08. 2010年10月23日 12:10:02: 7eYhcPzmgQ
いや、案外、空き缶直人は「憧れの高杉晋作」に近づいているかもしれない(笑)。「菅直人=米国・ロックフェラーの傀儡=売国奴」「高杉晋作=英国・ロスチャイルド・フリーメイソンの傀儡=売国奴」と、外国に日本を売り渡した男として。

09. 2010年10月23日 15:51:05: lpPigB6Vds
80人で決起した高杉晋作が、どうして売国奴なのか、国のため藩のため命を懸けたのではないでしょうか。明治維新後の長州は人材がなく、列強に媚を売る人間も
多かったかもしれないけど、高杉晋作と吉田松陰は、紛れもなく西郷隆盛同様日本の建て直しに貢献した大人物でしょう。ロックフェラーが書かせた、ロスチャイルド批判の赤い盾等いろいろ陰謀説もあるかもしれないが、正しい見識をもって真実のみを追求するべきでしょう。坂本龍馬にしても、武器商人グラバーに操られたのではなく、革命のためにうまく利用したのではないでしょうか、なぜなら、西郷隆盛も勝海舟も坂本龍馬を信頼していたからです。いまの小沢問題を見ても敵は巨大ですが、当時の列強も飴とムチで日本を支配していたのですから。

10. 2011年12月16日 01:51:28: DQ2rVXqEas
赤根武人批判がいまだに根強いことにむしろ驚きだわ
奇兵隊での赤根の立ち位置は「裏切り者」っていうよりは「良識ある管理職」って感じがする
高杉は奇兵隊を立ち上げた後も、結局は「下層民の隊士は上級藩士の俺の所有物」
みたいな感覚が抜けず、しばしば傲慢・冷酷な仕打ちをした
赤根は頭は高杉以上にキレても、村医者の家系の出だから、隊士たちにとっての清涼剤・高杉の横暴のストッパー兼ブレーンみたいな役割だった

赤根が俗論党を懐柔したのも、向こうに人質にとられた仲間の隊士の救命を優先させたからで、決して俗論党に媚びたわけではなかった
逆にいえば、高杉達正義派の蜂起は「奇兵隊にとって平隊士の命は消耗品だぜ」
ってことをアピールしたことによって内部の不安をもかきたてている
(実際に高杉達が選んだ選択は「仲間の見殺し」だった)

菅が高杉になれたとしたら、その傲慢さ・冷酷さくらいかね?
もちろん高杉自身は死の床でそれらや赤根を殺してしまったことを悔やんだけどね


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