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国会内のファッション撮影問題で、蓮舫行政刷新相(42)は、許可申請前に宣伝色が強いブランド服へ着替えることを知っていたことが分かった。さらに、雑誌の校了前に、ブランド名や値段が書かれた写真キャプションを確認していた事実も判明、撮影許可後の対応にも問題が出てきた。
「注意した後も、あまりたいしたことがないような感じでおっしゃっている節がある」
ファッション誌「取材申し込みのときに着替え説明」
疑惑にどう答えるのか 参議院の西岡武夫議長は、2010年10月19日の会見で、蓮舫大臣に再び苦言を呈した。参院事務局によると、発言の背景には、蓮舫氏が撮影許可までの手続きについて国会でその正当性を繰り返し主張し、雑誌掲載の結果責任を重く考えていないとの嘆きがある。
ファッション誌「ヴォーグ ニッポン」の取材で規則に反して宣伝色の強い写真を撮っていたことは、14日の参院予算委員会でも議論になった。そこで、参院の小幡幹雄事務総長が、許可申請のときに、私的な宣伝や営利目的の撮影は認められないと蓮舫氏側に伝えたと説明。これに対し、蓮舫大臣は答弁で、雑誌の取材内容は事務局に丁寧に説明し、その結果「議員活動の記録のため」として許可を得たと述べた。
つまり、蓮舫氏は、撮影許可までの手続きには問題がなかったと言いたいらしい。ところが、撮影の「結果」ばかりでなく、手続きについても、問題があった可能性が出てきた。
雑誌を発行しているコンデナスト・パブリケーションズ・ジャパンでは、取材に対し、こんな内容を明かしたのだ
「蓮舫さんには、取材申し込みのときに、弊社でスタイリングした衣装を用意して撮影することをお伝えしました。あらかじめ説明して、了解を得ています」(マーケティング部)
校了前に、ブランド名や値段も確認
つまり、自分の服ではなく、借り物の衣装で撮影するということだ。メールで取材依頼したほか、2010年8月18日の撮影申請前に、蓮舫氏側と打ち合わせまでして詳しく説明したというのだ。
ということは、有名ファッション誌という性格を知っていれば、値段が出るかは別にして、ブランド名などが出る可能性は高いことが分かるはずで、蓮舫氏の対応は問題だとも言えそうだ。
さらに、蓮舫氏側は、事務局から宣伝色の強いものはNGという説明を受けながら、事前の誌面確認でゴーサインを出していたことも分かった。コンデナスト・パブリケーションズ・ジャパンのマーケティング部では、こう言う。
「雑誌の校了までに、誌面を確認して、キャプションにあるブランド名や値段もご覧いただいています。キャプションに入れたのは、ブランドから無償で衣装をお借りしていますので、誌面で紹介しなければいけないためです」
雑誌の発売が9月28日で、蓮舫氏は、それよりもずっと早い8月末〜9月初旬に誌面を確認したという。ただ、蓮舫氏が、申請前にキャプションのことを知っていたかは分からないとしている。
騒ぎについては、「特に弊社からは申し上げることがありませんので、コメントは差し控えさせていただきます」と言うに留まった。
参院事務局の広報課では、申請時に蓮舫氏側からブランド名が出るなどの説明があったかについて、「それは絶対にないと思います。それが分かっていれば、許可できないですから」と言う。虚偽申請の有無については、「申請時にご本人が掲載内容をどれだけ承知していたか分かりませんので、こちらではコメントできません」と話している。
蓮舫氏の事務所では、取材に対し、担当秘書が「現在、議運で協議中であり、現段階でのコメントは差し控えさせていただきます」と言っている。
http://www.j-cast.com/2010/10/20078717.html?p=all
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