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受託収賄などで実刑判決を受けた鈴木宗男元衆議院議員(60)は20日、衆議院第二議員会館内で開かれたシンポジウムで、自身が食道ガンであることを公表した。25日に検査のために入院し、早ければ26日に手術を行う。収監の時期については、高等検察庁とも相談のうえ、手術が終了し、術後の検査で完治されたことが確認できてからになる見通し。
以下は、鈴木氏自身がシンポジウムとその後の記者会見で語った内容の全文。
(編集部注:一部に言い間違いなどについて前後の文脈を入れ替えた部分があります)
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鈴木宗男氏(新党大地代表、元衆議院議員)
【シンポジウム内での発言】
収監の時期をよく聞かれますけれども、今日、はじめて言いますけれども、実は9月29日と30日に、私は7年前に胃癌をやったものですから、定期的検査もあって検査をしたところ、今度は食道ガンと言われました。
胃の下の方の食道がんで、胃カメラを飲んで細胞をとってみた結果、食道ガンと言われ、「来週から入院して手術をするように」と医者から言われております。
このことを今日、弘中弁護士や高等検察庁にも話し、検察庁も了解して食道ガンの手術が終わり、さらにその後のある程度の期間の検査が必要とのことですので、その検査を受け、万全の体で収監されたいと思っております。
【シンポジウム終了後の会見】
9月8日に上告棄却、さらに9月15日の異議申し立ても却下されましたので、私は1日も早く収監されるべきだという思いもあって、10月18日と19日に検査する予定だった胃がん手術後の定期検査を、9月29日と30日に前倒しをして病院に入りました。
その際、胃カメラも飲み、細胞も取って検査してもらった結果、10月6日に食道ガンがあることを言われました。
その結果、「胃ガンの手術をしたお医者さんが一番いい」という病院の勧めもあって、胃ガンをしたときのお医者さんとも相談したら受け入れてくれることになり、病院の部屋の空き具合や手術の日程等、すでに日程なども入っている人もいるものですから、25日の週からでないとダメだと言われまして、私は25日に入院をします。
そこで再度胃カメラを飲みながら、お医者さんが最終判断をすることになっています。内視鏡でできる段階なのか、さらにはお腹を開かなければならないのか、それを25日に判断し、翌日には手術をしたいというのがお医者さんの判断でありました。
そういった意味で、ここはお医者さんの診断を厳粛に受け止めながら、とにかく体あっての話でありますから、しっかり治していきたいと思っています。
平成15年8月29日に437日の勾留から保釈されまして、このとき2年ぶりにドッグに入ったら胃ガンと言われました。このときは「転移の可能性が高い」と言われまして、私自身「人生終わりかな」と思いました。あのとき、55歳でしたから、人の倍生きたと思って110歳と自分に言い聞かせながら、これも巡り合わせだなという思いを持っておりました。
今回また最高裁の上告棄却が決定して、また、ガンという判断を受けまして、これを一つの鈴木宗男にとっての宿命かと思いながら、もともと「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃え」てきた私ですから、「神様がまた一つ試練を与えてくれたかな」と思って、私なりに気持ちだけはしっかり持って、病気とも闘っていかなければならないと思っています。
【質疑応答】
Q:テレビ朝日のヒラオと申します。さきほど、講演の対談の中で弘中弁護士が検察等と手術が必要だと相談されたとおっしゃっていましたが、検察と相談されて収監される時期については手術・検査後でいいということは言われているのでしょうか?
収監の時期については弘中先生が以前から高検と協議をしております。弘中先生には先週のうちにこのことを話しました。しかし、新しい事態ができたものですから、先週、弘中先生が高検と連絡をとって、今日がアポイントになったと思いますけれども、お医者さんの診断書等も持って行って、説明をし、検察もこれは人道的な面もありますから、了承というか、理解をいただいたということであります。弘中先生からは「手術後に定期的な検査が必要ですから、検査の結果を見て判断をしましょう」ということで、検察と打ち合わせをしてきたという報告を受けています。
Q:弘中弁護士とお話をされて、収監のめどはいつごろになりそうですねという話とか、お医者さんとの話の中で、手術・検査後に治るのはいつごろになりそうだという話が出ているのでしょうか
あくまでもこれはお医者さんの判断、つまり手術をしてその後の経緯、そして最低でも2〜3週間の術後の検査が必要だと言っていますから、それ以後のことになると思っています。
私は「早く行って早く出てきたい」と思っておりましたから、そのために(定期検査を)3週間もお医者さんもお忙しい中を日程を前倒ししてやったのですが、たまたま前倒しの結果、早くに私のガンがわかって、これだけでもよかったかなという思いはしています。
Q:TBSのシミズと申しますけれでも、先生自身はご体調でどこか悪いところですとか、何か感じられたところはありますか?
前回の胃がんの時もそうでしたけれども、何か自分自身感じるというものはありませんでした。ただ、お医者さんに言わせると「感じるのは相当悪くなってからですよ」ということですので、特別、日常生活にどうのという極端な変化はなかったですね。
Q:手術をすれば完治されるという見込みでいいのでしょうか?
これはもう信じるしかないです。転移がどうのと心配したらキリがありません。しかしいま、とにかく処置としてはすぐに手術が必要だということですから、この手術を受けるのが一番だと思っています。
Q:北海道新聞のハセガワです。まず、食道がんの病状として具体的にステージがいくつとかを先生から言われているのかということと、先生の今後の政治活動、収監された後、政治活動の変更についてご意思をうかがえればと思います。
食道ガンですから、ステージがいくつということはないようです。
25日にもう1回内視鏡をいれて、またさらに細胞をとって検査をして、どういう手術がいいのかを最終的な判断をするそうであります。ここは私は専門家ではないので、お医者さんにまかせたいと思います。
2年の実刑でさっき言った220日の未決勾留をひかれて、510日、1年5ヶ月の刑期です。その後の政治活動は、私は先に民事訴訟も一つおこしてますし、私は私なりに弘中先生はじめ、足利事件の菅谷さんを担当された佐藤博史さんが「もう一回鈴木さんの事件はきちっと検証していきたい」と言っておりますから、この2人をもっとも信頼してるし、世間的にも刑事事件では日本一の弁護士だと言われているおふたりですから、この2人にまかせながら、私や事務所の関係者もこの作業に協力していきたい、こう思っています。
私は私なりに、バッジはなくても終身政治家だという思いの中で、私なりの経験だとか、私なりのやりのこした仕事があります。
アイヌ民族の権利の確立だとか、北方領土問題がありますから、若い先生方に少しでも国益の観点から尽力いただけるようなお手伝いができればいいなと考えております。
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/10/post_683.html
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