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忠誠心の強い議員が結束する純化路線か、9月の代表選で集めた200人を再結集させる拡大路線か。強制起訴が決まった民主党の小沢一郎元代表を支持する議員グループ内で意見が割れている。足元に広がる「迷い」は、政局展望を描けない小沢氏の苦境を映し出す。
小沢氏直系の衆院2〜4回生でつくる「一新会」の松崎哲久事務局次長が、「小沢氏を講師に招き、政策勉強会をスタートさせたい」と宣言したのは、1週間前のことだった。衆院1回生の「一新会倶楽部」や、参院の小沢氏支持議員にも呼びかける予定だったが、異論が出て、19日の勉強会に集まったのは一新会の16人だけ。小沢氏自身は姿を見せず、会長代行の奥村展三衆院議員が講演して散会となった。200人の再結集を目指す「拡大路線」の難しさが浮き彫りになった。
もともと小沢氏は「グループを一つにまとめることも考えている。一新会という名前にもこだわらない」と語っていた。だが実際はグループの一本化には「時期尚早」(若手)との異論が根強く、グループ内の意思統一が進まなかったのだ。
拡大路線の頓挫をよそに、別の側近は小沢氏への忠誠が強い議員を中心に団結を固める「純化路線」を探る。一新会倶楽部は、小沢氏支持を鮮明に打ち出す設立趣意書に賛同する議員だけで組織を衣替えする議論を始めた。
同志的結束を重んじる「純化路線」は、小沢氏が新進党を解党し、自由党を結成した時のキーワードだ。だが、強制起訴を控える身で純化路線をとれば、かえって遠心力を加速しかねない。
刑事裁判は長期化が予想される。菅首相が来春に来年度当初予算を無事成立させることができれば、当面の政局は回避され、代表選は2年先までない可能性が強い。小沢グループの幹部級が副大臣や政務官に起用される中、首相側の切り崩しに対抗する求心力を維持できるのか。小沢氏と親しい議員は「起訴されたらしばらくは政局どころではない。政治はしばらく凪(なぎ)」と言い切る。
拡大か、純化か――。展望が開けぬ中、その二兎(にと)を追う構想も浮上してきた。鳩山由紀夫前首相のほか、次世代と目される原口一博前総務相、樽床伸二前国会対策委員長、細野豪志前幹事長代理ら小沢グループ以外の有力議員をリーダー役に据えて200人の再結集を図り、小沢グループ内の集団はそれぞれに結束を強める――という構想だ。
しかし、「数」の力にこだわる小沢氏自身が厳しい現実を誰よりも感じている。小沢氏は最近、側近の1人からこの構想に基づく新しい組織の図案を見せられ、「これでいいが、一足飛びにはいかないだろう」と漏らした。(蔵前勝久)
http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201010200106.html
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