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東京新聞の論説副主幹である長谷川幸洋氏が現代ビジネスに深い論考を寄せている。
≪「空き菅」政権の支離滅裂で浮上する小沢一郎の「離党・新党結成」カード≫ (現代ビジネス2010年10月15日) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1375
中国漁船問題での船長釈放の真相を、たぶんこれが事実に一番近いだろうなあ、と頷けるもので大変興味深かった。内容は読んでいただくとして、ポイントは次の部分だと思う。フジタ社員逮捕とレアアース輸出制限など中国の強硬姿勢に窮した仙谷は釈放方針を決断し、指揮権発動も匂わせた。
≪検察は大阪地検特捜部の不祥事で政権に対して弱みがあった。検事総長のクビどころか、民間出身の検事総長が誕生してもおかしくない事態である。それも考えれば、政権の釈放方針には結局のところ、逆らえない。といって、指揮権発動も避けたい。結局、日中関係を釈放理由に挙げる以外に選択肢がなかったのだ。≫
この問題での検察と政権における真相のような気がする。そして一番重要なことは、このことで現政権が検察に「貸し」をつくった、ということだ。ヤクザに一旦頼みごとをして貸しを作ったら、骨の髄までシャブられる、と言われている。
以前の記事でも書いたが、竹下登氏が総理候補のとき「ほめ殺し」を止めるために東京佐川の渡辺氏に打診し、渡辺氏が稲川会に頼んだといわれている。借りを作った東京佐川は、その後、稲川会に債務保証という形で、数千億円とも言われる巨額を出資させられ、この内回収不能は950億円あるということだ。検察も同じようなものだ。
(参照)http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-615.html
検察と現政権(仙谷)が取引した、というのが重要なポイントでもある。
これは検察審査会にも絡んでいる問題で、これについては散々書いてきた。(参照)
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-662.html また、公明党と民主党との関係における政治力学で小沢新党の必然性に言及。
≪つまり公明党が政権に近づけば近づくほど、小沢の反乱が価値を高める方向で政治力学が働くのである。この力学が作用すると、今度は逆に公明党が小沢に近づく力学も生まれてくる。公明党にすれば、自分たちがキャスティングボートを握り続けることが生き残りの最優先戦略になっている。自分たちの存在意義を低めるような勢力とは(水面下であっても)手を握っておくのも、一つの選択肢になってくるのだ。以上のような展開を視野に入れれば、民主党執行部としては小沢に強く出られない。小沢を党から追い出す方向で動けば動くほど、政権基盤が不安定になってしまうのだ。小沢自身はといえば、いまのところ離党も議員辞職も否定している。だが、そんな表面上の言葉を真に受ける必要はない。菅政権の支離滅裂が続けば続くほど、追い詰められた小沢にチャンスが出てくる。深層海流が複雑に流れている。≫
長谷川幸洋氏の論説は今まで注目してきた。その長谷川氏が、ちょうど本日の「サンデーフロントライン」にコメンテーターとして出演していた。民主党の公務員制度改革で、「現役出向の拡大」について、反対している経産省の現役官僚・古賀茂明氏(55)が、15日の参院予算委員会に政府参考人として呼ばれた件でのコメント。菅内閣の天下り対策に批判的な答弁をした古賀氏に対し、仙谷官房長官が呼ばれもしないのに、「彼の将来が傷つき残念だ」と発言し、審議が一時紛糾した。
長谷川氏が次のようにコメントした。
≪古賀さんが仰っているのは、現役出向というのはおかしいんじゃないの、つまり、これまでは官民人材交流でそれぞれが行って経験を積むという意味ではいいんだけど、今度やろうとしている現役出向というのは、ようするに天下りはもうさせられない、という建前論があるから、現役の間に事前に出してしまおう、と。
それである程度の年齢になったら、そのままその会社に居残らせてしまおうと。こういう話でありまして、ようするに形を変えた天下りだしある意味官僚の身分はまだ半分残っているわけですから、かつての天下りよりももっと霞ヶ関が影響力を及ぼすということでは、たちが悪いなということで、要するに(古賀氏が言っているのは)正論なんですね。≫
国会が始まる直前から古賀氏は2週間の長期出張を命じられていたことについて、(通常幹部クラスの官僚が長期の出張はないとのこと)
≪どうして、こんな長期出張になっちゃったかというと、国会始まりますし、天下り問題が出るし、メディアとマスコミと国会から遠ざけておこうと、いうのが本音だったんです。ようするに口封じ、喋らせないようにしておきたいと。そしたら、それで呼ばれちゃってですね、国会で発言したので、仙谷さんとしてはもうカチンときてですね、そんなこと言うとお前の将来どうなるか知らないよと事実上言った、恫喝ですね完全に。でも、こういうことになっちゃいましたから、これでもしも古賀さんが10月末にもですよ、まあ、経産省は実は辞めさせたいと思っていたとおもいますけど、ほんとに辞めたら、これは仙谷さんがこれを言ったから辞めたっていうことになって、これはもうとんでもない事態ですね。何よりかにより、古賀さんは国会に呼ばれたからこそ発言したわけで、国権の最高機関である国会での発言に対して、政府が「そんなこと言うとためにならない」というのは、これはある種、国会の権威を侮辱したということにもなりますし、仙谷さんとしては、まあ、チョンボですね。≫
自民党からは、批判的な官僚に対する人事権の発動とも受け取れ、「公衆の面前で官僚を恫喝した仙谷氏の罷免を求める」という声も出ているようだ。仙谷氏の人相が日に日に悪くなっていると思うのは私だけか?
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