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中国四川省綿陽で起きた反日デモ、今回は様々な意味で、これまでの暴動とは趣を異にします。5中総会という中国共産党の人事、今後の経済方針などを決める会議の開会中に起きた。これを共産党内の人事面での対立、と解釈する向きもありますが、それでは現執行部の統制能力不足、引継ぎが上手くいっていない、と内外に喧伝する形になり、党として容認できない事態です。
むしろ強硬な抑え込みが難しい、暴徒化を止められないほど、国民の不満が高まっている、との見方が正しいのでしょう。しかも日の出の勢いがあった頃の、前回の反日デモの時と異なり、人民元安の問題やバブル崩壊、先の尖閣問題に対する中国の反応が警戒される現在の世界から見て、無差別的な暴徒化は弥が上にも目につきます。
先進国のデモとは明らかに違う、制御不能のデモ。それは中国から、諸外国の資金引き上げにさえ結びつきかねない流れです。その前に中国は抑圧に動くはずですが5中総会で打ち出される経済方針など、それによってはこの流れ、かなり危険なものとなるのでしょう。
日本では来週、民主党・小林議員の公選法違反を受けた北海道5区の補選があります。朝日が報じた情勢調査では、自民・町村氏ややリードが伝わります。ただ元々の地盤であり、公明の裏支援もとりつければ、民主党議員の不祥事で起きた補選であり、もっとリードを広げても良い。ただ町村氏は今後、町村派の弱体化など、政界内でそれほど権力を振るえない、という点も反応が今ひとつな部分でしょう。菅政権の支持率も高いですが、この点にやや問題が生じています。
先週の予算委で、答弁に呼ばれた経産省官房付として、国家公務員制度改革推進本部事務局の審議会だった古賀氏に対し、「上司として…」と但し書きをつけ「彼の将来が心配…」と仙谷官房長官が答弁しました。仙谷氏は後の記者会見で「恫喝の意図はない」と述べますが、彼は法律家なのであえて言いますが、相手に恐怖心を抱かせるのに、恫喝する側の意図は何の関係もありません。恐喝も同様、相手がそれに畏怖することが、犯罪などでも要件となります。
現在の民主党政権の現役出向に対し、批判的に述べた現役官僚。仙谷氏は元上司、現在は追い出した側として、面目が潰れた形なのでしょうが、この感情的反応は極めて問題を大きくします。今回、異例の2週間出張や、未だに宙ぶらりんの官房付き、ということが明らかとなり、仙谷官房長官に逆らったら官僚でさえその地位が危ない、という暗黙のメッセージにもなりました。
逆に、それだけの権力をもつ仙谷氏に対し、世論の目も厳しくなるでしょう。公務員人件費に対し、人事院勧告以上の削減を、菅政権は断念しました。官僚には甘い姿勢を見せ、手駒となる官僚を引き上げる。このままでは、本当に公務員制度改革は骨抜き、という事態に陥るでしょう。仙谷氏にまつわる菅政権の行方、色々な面で政権を揺さぶるものとなるでしょう。小沢氏への問題のみではなく、仙谷氏に対する態度にも、菅首相は悩まされることになっていくのでしょうね。
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