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2010年10月14日 掲載
“閣内不一致”の連続で早くも液状化 やっぱり菅はダメだ!
大臣、副大臣が言いたい放題
改造内閣発足からまだ1カ月たたないというのに菅政権は迷走続きである。
発火点はハノイでゲーツ米国防長官相手に飛び出した北沢防衛相の武器輸出3原則見直し発言(11日)だ。
官邸の反応は微妙だった。12日、菅首相は報道陣に「基本的考え方を変えるつもりはない」と明快に言い切った。しかし、仙谷官房長官は違った。「内閣として見直し方針を決めた事実はない」としながらも、「21世紀型に見直す必要があるのかないのか、議論はこれから展開される」と前向きとも受け取れる発言をしたのだ。
さっそく噛みついたのが社民党の福島党首。北沢発言について「菅首相が3原則を堅持すると言っているのに、何でそんな発言ができるのか」とバッサリ。その上で、「武器を輸出して金儲けとなったら、自民党以上にひどい内閣になる」と痛烈に批判、参院予算委で追及する構えを見せている。
民主党政権の目玉政策である子ども手当も、ここへきて再び大揺れだ。桜井財務副大臣が12日、日経CNBCの番組で「個人としては、所得制限を検討しなければいけないと思う」と述べ、高額所得者への支給見直しの必要性を指摘した。ところが翌13日、小宮山厚労副大臣は「所得制限はあり得ない。社会全体で子どもを支える基本的哲学に反する」と、正反対の見解を表明したのだ。
「国家の安全と国民生活に直結するテーマで閣内がバラバラの印象を与えているのだからお粗末極まりない。政権政党であるにもかかわらず、いまだに党の綱領さえない寄せ集め政党の欠陥が露呈したのです。こんなときこそ強力なリーダーシップを持ったトップが政権をまとめなければならないのですが、菅さんにはとても期待できない。このままでは(政権の)液状化が進む一方ですよ」(政治評論家・浅川博忠氏)
菅政権の末路が見えてきた。
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