http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/649.html
Tweet |
政治資金規正法違反事件で「司直の判断に従う」との姿勢から一転、反撃に出た小沢一郎民主党元代表(68)。周辺からは、この行政訴訟にとどまらず、二の矢、三の矢も検討準備に入ることが16日までに明らかになった。小沢氏側が、あくまで「強制起訴」を“阻止”する方針を固めたことに法曹関係者らからは賛否両論が渦巻いているが、前例のない裁判が長期化するのは必至。文字通り命懸けの闘いになりそうだ。
「違法な議決に基づいた起訴を座して待たなければならないのであれば、そのこと自体が憲法違反だ」
「強制起訴」とした東京第5検察審査会(検審)の議決について、議決取り消しや起訴に向けた手続き中止を求める行政訴訟を起こした小沢氏の弁護団は15日、こうコメントを発表した。
小沢氏側は同日、起訴に向けた手続きの中止を求める訴訟などと同時に、検察官役となる指定弁護士を東京地裁が選任しないよう、仮差し止めと執行停止の申し立ても行った。
検審に「NO」を突きつけるのは前代未聞のことだが、有罪となれば、小沢氏の政治生命が確実に終わるだけに、一歩も譲る気配はない。
それどころか、小沢氏側は、「今後訴訟ラッシュに持ち込む」とも豪語していることがわかった。今回の行政訴訟と併行して別の訴訟を繰り出すのか、それとも訴訟の推移を見ながら、新たな訴訟に持ち込むのか。現段階では不明だが、小沢氏の怒りと対決姿勢を如実に物語る言葉であることは間違いない。
小沢氏の代理人弁護士は、「(検審の)議決には重大な問題があり、小沢氏の権利が著しく侵害される前に訴えを起こすことにした」と主張。「政治活動への制約が深刻なものになる。わが国の民主政治自体の損失でもある」などと反撃の理由を説明する。
これに対しては、司法関係者の見解もさまざまだ。特捜部OBの弁護士、郷原信郎氏は「行政訴訟法改正のカテゴリーの一つと考えれば、訴訟は十分有効」とし、小沢氏側の姿勢に一定の理解を示す。
「メンバーの平均年齢を間違えるような検察審査会のあり方が、本当にこのままでいいのか。人選から議決までの手続きに問題点はないのか。議論を積み重ねていく必要性はあり、大きな一石を投じたといえる」
実際、当初、平均年齢は30・90歳とされたが、計算ミスだとして33・91歳。さらに15日には議決日を基準とした34・55歳に再訂正された。
とはいえ、「公訴権の実行に民意を反映させる」と明確に規定。審査員も何重もの条件をクリアして選出される。
元最高検検事で筑波大名誉教授の土本武司氏は「小沢氏側は検察審査会法の法判断を問うているが、この法律は法的序列として憲法に次ぐもの。刑事訴訟法と同じぐらいの重みがある。法律の有効性を認めた最高裁判断もあるため、小沢氏側の主張が認められる可能性は極めて低い」とする。
さらに小沢氏の狙いについて「徹底抗戦の構えを国民に広くアピールするのが狙いなのでは」とし、「裁判所の心証は悪くなるだけなので今後の公判にはいい影響を与えるとは思えない」と、“副作用”の方が大きいと指摘する。
ただ、法判断を問うだけに、簡単に、短時間に審判されるとは考えにくい。
前出の郷原氏は「検察審査会が訴えられるのは史上初ですから、訴訟は時間がかかります」としたうえで、「指定弁護人の指名差し止めの仮処分申請については、裁判所は速やかに判断を下す必要がある。ここで裁判所が今後の検察審査会のあり方をどう考えているのか、方向性が見えてくる」と語る。
『政治家小沢・完結編』の第1話が、検察審査会の議決で終わったとすれば、今回の行政訴訟は第2話の始まりに過ぎない。そして、第何話まで続くのかは、まだ誰にも予想できない。
■宗男も提訴!「やりまんで虚偽証言」
小沢氏が検察審査会の議決を不当として行政訴訟を起こした16日、あっせん収賄など4つの罪で懲役2年の実刑が確定した鈴木宗男前衆院議員(62)も、一、二審の虚偽証言で有罪になったとして、伴次雄・元林野庁長官に3300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
確定判決は、鈴木氏が製材会社やまりんから林産物購入で有利な取り計らいを林野庁に働きかけてほしいと依頼され、500万円のわいろを受け取ったと認定。伴氏は鈴木氏から働きかけを受けたと証言した。
訴状によると、鈴木氏は林野庁に働きかけをしたのは、松岡利勝元衆院議員(故人)と主張。伴氏が東京地検特捜部のストーリーに合うよう虚偽証言をしたとしている。
鈴木氏側は刑事裁判でも同様の主張で無罪を求めたが、退けられた。弁護人は「あらためて民事訴訟で真相を解明したい」と説明。
鈴木氏は2007年、伴氏を偽証容疑で告発したが、東京地検は不起訴とし、検察審査会も不起訴相当と議決している。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101016/plt1010161301001-n1.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK97掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。