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「新聞記事を確認する質問なんて聞いたことがない」。仙谷由人官房長官は14日の参院予算委員会で野党にこう逆ギレ、委員会が紛糾し中断したが、実は仙谷氏も過去に新聞記事の事実関係を質問している。「はぐらかし」や「開き直り」を連発して煙に巻くと言う老かいな仙谷流答弁。一体どう違うのか。
仙谷氏の発言が飛び出したのは、自民党の山本一太氏が尖閣問題で中国人船長逮捕について、「菅直人首相が6時間も知らず、野党に責められると怒鳴った」と報じた共同通信の記事の事実関係を問いただした場面だ。
仙谷氏はいきなり冒頭の発言をし、「先輩から教えられたのは、この種の聞き方は、最も拙劣な質問方法だ」と一方的に断罪した。
しかし、仙谷氏も野党時代、新聞報道をベースに質問をしている。例えば、2004年10月18日の予算委員会で、仙谷氏は日歯連による自民党議員への迂回献金疑惑を取り上げ、「迂回献金のひとつの端的な例として、佐藤勉さんという人が300万とか500万円迂回献金でもらったということが、少なくとも新聞報道にある。それで佐藤さんを取り調べたという話がある。取り調べたのかどうなのか答えてほしい」と質問していた。
さらには、「朝日新聞によると、99年には有力派閥幹部3人に1000万円が配られた」などとして、報道の事実関係の確認を相手方に求めずに「報告書を出すべきだ」と述べていたのだ。
ある自民党閣僚経験者は「新聞や週刊誌を題材に質問をするのは野党時代の民主党の十八番だった。自分たちが与党になって文句をいうなんて、これまた民主党お得意のご都合主義だ」と手厳しく批判する。
ただ、仙谷氏は「書かれている事実を前提に、こういう事実はありますか、という聞き方はある」とも述べ、自分の聞き方はいい、と言わんばかりだ。そうだとすれば、事実関係を聞いた山本氏も非難されるいわれはないことになる。
山本氏を直撃すると「驚きました。ウソをついた官房長官は、なんらかの責任を取るべきだ。少なくとも謝ってほしい」と話した。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101015/plt1010151620004-n1.htm
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