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画像 「ゲンダイ的考察日記」より転載
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2010/10/15(金) 07:48:53
[政治(菅政権)] 役立たず、この国の政府と国会
法案提出も審議もなしの異様な政治
円高とデフレ不況で庶民の生活は大変なのに、国会の能天気ぶりはヒドイものだ。TV中継されている臨時国会を見ていると、連日、小沢の「政治とカネ」の問題や「中国漁船」の対応を取り上げ、不毛の論戦を続けている。
自民党は谷垣総裁に続き、石原伸晃幹事長、石破茂政調会長らネチネチやって、貧乏神のような菅首相と仙谷官房長官が入れ代わり立ち代り、答弁に立ち、その様子がブラウン管に映るのである。
見ている方は「コイツら、バカか?」と言いたくなる。いま、国民生活にとってもっとも大事なのは何か。バカな菅だって所信表明演説で「今国会の最大の課題は経済対策のための補正予算の成立である」と言ったではないか。
ところが、国会はてんで関係ないことをやっている。
驚くべきことに肝心の補正予算案がいまだに国会に提出されていないのである。
「考えられないことですよ。そもそも補正予算をなぜ組むのか。緊急、早急に予算措置をしないと、景気が大変になるからでしょう。だから、菅首相も所信表明で力んだ。それが出ていないという。目をこすりたくなるような話です」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
小沢を血祭りにするのが目的か
本来であれば、内閣が国会前に景気動向を分析、どんな景気対策が必要なのかを考える。そのうえで、補正の規模や中身を決めていく。方針に沿って、事務方に予算案を作ることを指示し、それが出来上がる日程に合わせて、臨時国会を召集、速やかに成立を目指す。これが当たり前のスケジュールだ。
ところが、菅政権が5兆500億円の補正予算案を閣議決定したのは今月8日。臨時国会召集の1週間後だ。しかも、これをまだ提出していない。提出は早くて今月下旬になるとかいうのだ。
「驚くべき政権です。野党も大バカですよ。公明党の山口代表は代表質問で『総理が補正予算が大事だと言うから早期召集に応じたのにおかしい』と非難した。だったら、冒頭から審議拒否すればいい。臨時国会の目的が補正予算なのに、法案が出てこないなんて、国会軽視にもほどがあります」(永田町関係者)
出されていない法案は補正予算案だけではない。実は一昨日(12日)まで、国会には一本の法案も条約も出ていなかった。それじゃあ、何のための国会なのか。よく、野党は文句を言わないものだと思ったら、こんな事情があった。
「野党も小沢のカネや中国漁船の対応を攻め立てて、点数を稼ぎたいんですよ。予算委員会はTV中継がある。今月24日には北海道5区の補選も控えている。だから、スキャンダル追及。そんな思惑の野党が与党の怠慢をあえて容認しているのです」(国会関係者)
ふざけた話だ。小沢を血祭りに上げるために国民生活を犠牲にしているようなものだ。改めて、政治がいかに腐っているかが分かる。高い給料をもらっているくせに、とんでもない連中だ。
野党との合意を待って法案提出の本末転倒
野党はスキャンダル追及が主眼として、与党の菅政権が補正予算案を出せない理由もふざけている。
国会の日程が分かっていないという“無能”“混乱”もあるが、それだけではない。
「ねじれ国会なので、野党の顔色をうかがっているのです。だから、補正の中身をなかなか詰められなかったし、閣議決定の段階では、野党の要求にこたえて規模を拡大した。それでも法案が通る保証はないので、最終的なネゴをしている。一度、法案を出すと修正がきかないので、与野党合意を待って法案を提出するつもりなのです」(国会関係者)
いやはや驚くべき政権だ。予算案は内閣の方針、政策を示す1丁目1番地だ。それすら決められず、野党の顔付きを見て、媚(こ)びている。これじゃあ、政権交代の意味はないが、案の定、閣議決定された補正予算の中身たるや、古色蒼然としたものだ。雇用人材育成に3000億円、成長戦略の推進に3000億円、子育て医療、福祉に1兆1000億円、中小企業対策に3兆1000億円とかズラズラ並んでいるが、株価はピクリとも動かなかった。
「当たり前ですよ。何もしないと国民に怒られるからアリバイ的に組んだ補正予算でしょう。財務省が出せる範囲で規模を決め、中身は後付けで決めた予算です。こんな補正は意味がない。やるんだったら、徹底的に大胆にやらなければ、マーケットが驚くぐらいの規模にして、財源がないなら、消費税議論を始めたらどうだ。それくらいの覚悟がなければ、何のための首相交代なのか分かりませんよ」(証券会社幹部)
何かをやりたいのではなく、常にオドオドし、批判だけを恐れる首相。それが菅だが、その象徴が今度の補正予算とも言えるのである。
無能政権はせめて何もしないでほしい
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満氏はこう言った。
「最近、米国株は上がっています。日銀も金融緩和策を打ち出した。ところが、日本株は上がらない。これは政治不信が原因です。首相が代わったのに、この間、市場に見せつけられたのは実務処理能力のなさばかりです。首相を代えて欲しいが、小沢氏が代表選で敗れてその目も消えた。市場には怒りというより大きな失望感が広がっていて、それが株価上昇を阻んでいるのです」
菅の存在自体が景気回復に邪魔ということだが、就任以降の数々の不手際を振り返ってみれば、それも当然という気がする。
参院選前の迷走発言、円高がピークの時の軽井沢お気楽休暇。その後、あわてて為替介入したものの、「長期的な介入はしない」など言い訳に終始したものだから、効果が一時的に終わるチグハグ。加えて、中国漁船の不可解対応、空白臨時国会と続くのだ。
慶大准教授の小幡績氏(経済学)は皮肉交じりにこう言った。
「為替介入をやるのであれば、政治的決断を持って、3回4回やればいい。しかし、その決断がなければ何もしないほうがいい。私が最も恐れるのは、批判されるのが何よりも嫌いな民主党政権が市場や為替のことが分からないまま、とんでもないことを始めることです」
無能政権は何もしてくれるな、ということだ。
「国民のために政治主導で補正予算を組んでいれば、ねじれ国会など気にせず、きちんと法案を国会に提出し、世論に是非を問うはずです。それをやらないで野党とネゴしている菅政権は永田町と霞ヶ関の方しか向いていない。限界が見えましたね」(五十嵐仁氏=前出)
改めて、こんな政権はとっとと退陣して欲しい。
(日刊ゲンダイ 2010/10/14 掲載)
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政権の質が悪いと何をやっても効果がない、ということでしょうか。
だからといって、自民党政治に戻るのは真っ平ゴメンですが…。
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