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検察審査会の強制起訴議決は無効だとして、小沢一郎が国を相手に行政訴訟を起こすというが、あきれてものが言えぬ。強制起訴を可能にした検察審査会法の改正には2004年に自ら賛成しているのであり、自分の利害が絡むと異を唱えて長期持久戦に持ち込もうとする。民主主義の否定であり、自分への批判を許さないファシズムに直結する行動だ。往生際の悪さは並大抵ではない。
無効訴訟の論拠は、強制起訴は検察審の2回の議決で行われるにもかかわらず、事実上1回の議決で行った。重大な欠陥があり検察審法の違反だというものである。つまり1回目の議決は虚偽記載のみなのに、2回目に「小沢からの借入金4億円」を付け加えたから、1回しか議決していないというのだ。与党議員が国を相手に訴訟を起こすという前代未聞のケースに官房長官・仙谷由人もさすがに「刑事司法過程の処分は、行政訴訟法の処分に該当しないというのが一般論だ。刑事裁判の中で争うしかない」と疑問を呈した。
民主党内、とりわけ小沢グループには検察審制度そのものを否定する空気が濃厚にあり、第五審査会が4月に1回目の起訴議決をした直後に「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」を発足させて、圧力をかけ始めている。弁護士で、議連事務局長の衆院議員・辻恵が、「不起訴となった人物を国民の感情で被告席に簡単につけていいのか」と批判している。小沢の提訴は明らかにこの流れを背景にしたものだろう。
小沢の思惑は冒頭述べたように問題の長期持久戦化にある。まず提訴により、議決の無効確認か取り消し、差し止めを狙う。1審の入り口で弁護士による起訴手続きををできにくくし、裁判の遅延を図る。裁判に入っても有罪なら控訴、上告で引き延ばして10年裁判に持ち込む。そのうちに自分の寿命も尽きるくらいに思っているかも知れない。事実田中角栄はロッキード事件上告審中の1993年に、死亡により公訴棄却(審理の打ち切り)となっている。どこまで恩師を真似るのかと言いたいくらいだ。
小沢のやり口は権力者の司法に対する横暴としかいいようがない。秘書が逮捕されれば検察を批判し、自らが不起訴になれば逆に検察を賞賛して、あらゆる政治活動の根拠に位置づける。今度は民主党も含めて賛成した検察審法による起訴に真っ向からなりふり構わぬ圧力をかける。検察審は「素人集団」と決めつける。発想が権力主義一色であり、全体主義にも通ずる。検察の決定を素人がひっくり返すのはおかしいというのが一貫した論拠だ。
しかし、検察審は裁判員制度と同様に、専門家による誤判断を補う目的で導入されたものだ。主権者である国民が良識と市民感覚に照らして、専門家の判断を是正するという民主主義の根幹の思想を背景にしている。事実、土地購入代金4億円があるにもかかわらず、銀行に利子を払って借りるという、誰が見ても偽装工作としか思えない問題が、再提起されているのであり、検察審の判断は正常の一語に尽きる。その政治家自らが賛成して作った制度を、自分の利益のために否定する。これでは遠山金四郎ではないが「御政道は成り立つめえ」。検察審の決定に瑕疵(かし)があるなら、もう一度議決をすれば済むだけだ。あきれ果てた延命策でなく、裁判に自信があるなら堂々と裁判闘争を展開して、早期決着をつければ良いではないか。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
東大医科研でワクチン被験者出血、他の試験病院に伝えず
東京大学医科学研究所(東京都港区)が開発したがんペプチドワクチンの臨床試験をめぐり、医科研付属病院で2008年、被験者に起きた消化管出血が「重篤な有害事象」と院内で報告されたのに、医科研が同種のペプチドを提供する他の病院に知らせていなかったことがわかった。医科研病院は消化管出血の恐れのある患者を被験者から外したが、他施設の被験者は知らされていなかった。
★毎日
心折れてもおかしくなかった
チリ落盤:「希望」訴えつつも救出の困難さ自覚 生還者
【コピアポ國枝すみれ】チリ北部コピアポ郊外のサンホセ鉱山落盤事故の救出作業は、作業員33人全員の生還に続き14日午前0時半(日本時間14日午後0時半)、地下に下りた救助隊員6人の引き上げも完了した。
★読売
チリの精鋭6人、「臨機応変」作戦で迅速救出
【コピアポ=浜砂雅一】チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山落盤事故で、地下坑内に入り作業員33人を救出したのは、選抜された6人の救助隊だった。
救出作業には世界一の銅生産国チリが蓄積する鉱山事故対処の経験が結集され、救助隊は海軍の衛生兵、鉱山専門家、警察の特殊部隊員らで構成した。海軍兵は潜水艦事故や敵の包囲網など、危機的状況からの兵士の生還を支援してきた心的外傷後ストレス障害(PTSD)の専門家だった。
★産経
尖閣危機(上)
A国の離島周辺にC国が領海侵犯した。
★日経
新型油田・ガス田で量産 伊藤忠・丸紅も米豪で
豊富な埋蔵量 資源の中東依存を軽減
世界各地にあり埋蔵量も豊富な新型の油田、ガス田の開発、量産計画が相次いでいる。伊藤忠商事は米国で地中の岩盤層から原油を取り出す事業に参画。約4億ドル(約320億円)を投じる。丸紅もオーストラリアで石炭層にあるガスを採掘、液化天然ガスに加工する事業を始める。中東などへの依存軽減を狙い、三菱商事など商社大手、石油メジャーも開発を加速。調達先の多様化でエネルギーの安定供給につながりそうだ。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/
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