「私が釈放を決める前に…」。柳田稔法相は１４日の参院予算委員会で、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で釈放された中国人船長について、政府が否定し続ける「政治介入」を認めるかのような発言をして関係者を慌てさせた。「言い間違い」と弁明したが、法解釈をめぐる珍問答も繰り返しており、野党議員から「法相の資質に欠ける」との声が出始めた。

　柳田氏は当初、船長釈放について「釈放したのは那覇地検。政治介入はない」と答弁。だが自民党の山本一太参院政審会長から経緯説明を求められると思わず「私が決める前に…」と口走った。慌てて「山本議員の顔をみるとちょっと緊張して」と言い訳したが、問題発言はなお続いた。

　自民党の衛藤晟一氏は処分保留のまま釈放された船長の扱いで、一般論として「処分保留のまま最終的に起訴も不起訴にもしない例は過去にあるか」と聞いた。当然、最終的には起訴か不起訴のいずれかの処分が出るが、柳田氏は「（決まらない例が）多々あると承知している」とあっさり「誤答弁」。

　　法務省の西川克行刑事局長が「最終的には起訴か不起訴にしなければならない」と仕組みを説明した後も、「処分保留のまま釈放したことはある」と今度は見当違いの答弁。

　最後は、西川刑事局長の答弁を「その通り」と認める形で、自らの発言すべてを撤回するはめになった。

　柳田氏は１２日の衆院予算委員会でも、検察の裁量で不起訴にすることを認めている「起訴便宜主義」の意味を答えられず、基礎知識の乏しさを露呈したばかりだった。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101014/plc1010142216023-n1.htm 　

コメント
01. 2010年10月15日 00:05:08: lGNDKvYXUp この記事の書き方は多少作為を感じる。処分保留で釈放については、質問自体が多少曖昧で、最終的には起訴か不起訴か決めるのではというようにはなっていなかった。また、さらに、本来は、「処分保留でどのぐらいの期間そのままになるのか」のような質問がされなければいけないが、それもされなかった。また更に、起訴になった場合、不起訴になった場合のそれぞれのシミュレーションを聞くこともしなかった。そして、起訴になった場合は実質的に国外（中国）にいるわけだから、出頭を求めるわけにはいかず、起訴自体が無意味化するはずで、インターポールを通じて処罰を求めるぐらいしか手がないはずだが、そうする意思があるかどうかも確認しようとしなかった。また、最も本来問題にしなければいけない衝突を写したビデオについて、あまり言及しなかった。 つまり、「起訴できないのだから、早く不起訴にしてビデオ公開をするべきだ」という質問をするべきはずが、それがされていない。つまり衛藤議員は、かなり手加減した質問をしていたということだ。なぜ手加減したのか、その理由はいろいろ考えられる。
02. 2010年10月15日 00:28:16: iWzCCzxrFY 何故か日本では法務大臣になると法律に疎くなる。
03. 2010年10月15日 01:51:52: ACKrpHjzQo まあ、法相は、やっぱり、法曹関係者がいいよな。
04. 2010年10月15日 09:47:42: p75dV2wG02 法律音痴しか法務大臣になれない日本
05. 2010年10月15日 10:16:56: VNHpB0zBA6 厚生労働大臣も更迭しろ。 いま、予算委員会を聞いていて情けなくなった。
06. 2010年10月15日 10:40:28: F6w9HxDsss 民主党政権では普通すぎる 取り上げる価値もない駄記事だ
07. 2010年10月15日 19:09:26: V1hzOhhSrY ワースト１位が柳田、２位が厚生労働大臣の細川、以下前原、野田、玄葉、蓮舫、岡崎、北澤等々ほとんど全員ではないか。こんなに酷い内閣は今まで見たことがない。 しかし、総理大臣が空き菅ですから、自分より優れた政治家を大臣にするはずがないでしょう。 一方野党もお粗末で、自民党の石原、山本、片山などの質問なんか内容ゼロ、日本にはこんな政治家しかいないのか、中身が空っぽの方が舞い上がって目立つのか、とにかく酷い国になったものだ。 国会議員なのに日本国憲法も読んでいないのか、理解出来ないのかと思われる政治家が余りに多すぎる。

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