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菅直人首相(63)率いる民主党が「政治とカネ」のケジメから逃げまくっている。野党が要求する小沢一郎元代表(68)の証人喚問に応じない方針を固めただけでなく、検察審査会(検審)が強制起訴を決めたのに、類似ケースで行なわれてきた「離党処分」も下せないのだ。剛腕の影に怯えているのか、臨時国会の駆け引きに使う気なのか。こうした中、小沢側近議員の女性スキャンダル情報がささやかれ始めた。
「もし、向こうが仕掛けているなら許せない。代表選に続いて、汚い手を…」
小沢氏に近い関係者はこう吐き捨てた。
先週末、永田町で「小沢側近議員の女性問題が狙われているらしい」との情報が流れた。9月の代表選終盤、小沢氏絡みの醜聞が週刊誌で報道され、国会議員票が大きく動いたとされた。今回も、小沢氏や周辺の分裂・自滅を誘う、陰湿な揺さぶりの可能性を疑っているようだ。
それにしても、民主党執行部の小沢氏に対する逃げ腰、及び腰は一種異様だ。
岡田克也幹事長(57)は12日の役員会後、小沢氏の処分について「いつまでと、あらかじめ(期限を)切って議論するつもりはない」といい、結論を先送りすることを明らかにした。
野党が要求する証人喚問についても、菅首相は12日の衆院予算委員会で、「正式な提案があれば、幹事長、国会対策委員会で本人の意向を確認の上、どういう形で説明の場を設けるのか対応を協議したい」と、岡田氏らに判断を丸投げした。沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件での無責任対応を彷彿とさせた。
「検審による政治家の強制起訴」という史上初のケースを前にして、火中のクリを拾いたくないだけでなく、ねじれ国会の中、小沢氏率いる党内最大「小沢グループ」(約150人)が反旗を翻すことを警戒しているためだ。
前出の役員会では、小沢氏に近い幹部から「検察が二回も不起訴にしている」「強制起訴は検察の起訴とは違う」「無罪となる可能性が高い」など、証人喚問に否定的な意見や、党の処分に反対する意見が噴出。それに対する具体的な反論はほぼ出なかった。
ただ、政治倫理審査会(政倫審)については、小沢氏に近い平田健二参院幹事長(65)が「小沢氏自身が判断すればいい。われわれが言う必要はない」と発言。今後、小沢氏に政倫審で説明責任を果たすよう要請することとなりそうだ。
背景には、国民世論の厳しさがある。共同通信が強制起訴決定後の5、6両日に行った世論調査では、小沢氏に議員辞職を求める人は54・3%、離党論は63・8%に上っている。菅改造内閣発足後、初めての国政選挙となる衆院北海道5区補選の投開票日を24日に控え、「政治とカネ」で後ろ向きな姿勢は避けなければならない。また、衆参ねじれで突入した臨時国会で、「野党に主導権を渡さない」という思いもありそうだ。
こうした中、執行部周辺からは、小沢氏が「政界の師」と仰ぐ、田中角栄元首相の逸話を持ち出し、「小沢氏も理解してほしい」ともらす声も。
角栄氏は首相退陣後の1976年7月、ロッキード事件に絡み、外為法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された。特捜検事に逮捕状を執行された直後、角栄氏は「紙をくれ」と要求し、総裁まで務めた自民党への離党届と、自ら率いた木曜クラブ(田中派)の脱会届を書いたという。
特捜部とは「無罪」を勝ち取るために徹底的に戦うが、容疑者・刑事被告人となるため、角栄氏としては「自民党や同志に迷惑をかけたくない」と決断したと言われる。これはその後、国会議員が逮捕・起訴された場合のお手本となった。
小沢氏の場合、特捜部は不起訴処分としたが、一般国民から選ばれる検審が2度目の「起訴相当」を議決し、「強制起訴」が決まった。角栄氏とは起訴の形態こそ違うが、「刑事被告人」として法廷に引っ張り出されるのは同じ。
このため、角栄氏の薫陶を受けた小沢氏の去就が注目されたが、検審議決から3日後の7日、小沢氏は国会内で記者会見し、「1年余の強制捜査の中で不正な事実はないと明らかになった。私としてはそのような(=離党や議員辞職)考えは持っていない。淡々と政治活動を続けていく」と言い切り、党にとどまることを宣言した。
党執行部が対応に苦慮する中での、側近議員の女性スキャンダル情報の流布。強制起訴決定で動揺する小沢グループにとって、新たな火種となる可能性もあるが、今後、小沢氏や党執行部は、どうするつもりなのか。
政治評論家の浅川博忠氏は「現在、小沢氏と党執行部の思惑が不思議に合致している」といい、こう解説する。
「小沢氏は、角栄氏や金丸(信・元自民党副総裁)氏が、離党や議員辞職をして追い込まれていった経過を見てきた。1人になる危険は誰よりも知っている。仮に、離党するにしても、簡単に白旗を揚げるのではなく、高く売りつけようと考えている。一方、党執行部も臨時国会での野党対策として、小沢カードを有効に使う気だ。いきなり証人喚問ではなく、軽い政倫審から切っていくのだろう」
「大阪地検特捜部のデータ改ざん事件で検察不信が高まっているうえ、検審メンバーの平均年齢が30代前半だったことも、世論的には『若すぎる』と疑問を持たれている。小沢氏も党執行部も『追い風』とみて、しばらく動かないだろう。次に動くのは、24日投開票の衆院北海道5区補選の結果次第では」
粘りに粘る小沢氏。民主政権にとってはプラスなのかマイナスなのか。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101013/plt1010131602001-n1.htm
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