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新ベンチャー革命2010年10月12日 No.213
タイトル: 世界的寡頭勢力のアジア攻略ターゲット:日本から中国へシフト
1.ノーベル賞で中国政府、赤恥をかく
2010年10月8日、中国の民主活動家・劉暁波氏にノーベル平和賞授与が決定した後、中国政府が猛然と反発し、世界から顰蹙(ひんしゅく)を買っています。中国政府にとって、劉氏は有罪者で、国内刑務所に服役中の身です。中国政府が犯罪者とみなす人物にノーベル平和賞を与えれば、中国のメンツ丸つぶれです。世界の人々が、ノーベル平和賞を与えたノルウェー政府を支持するか、それとも、劉氏を犯罪者とみなしている中国政府を支持するかの問題に帰着します。世界の人々の大半は、ノルウェー政府(ノーベル平和賞のみ担当国、他のノーベル賞はスウェーデン政府担当)を支持するのでしょう。
このニュースは、中国という国は、言論弾圧の厳しい反・民主主義国であるという負のイメージを世界中に植え付けるのには絶好の効果があります。かつてのソ連を連想させます。
蛇足ですが、小沢氏を徹底的に排除しようとする悪徳ペンタゴン(米国戦争屋ロボット)に同調する多くの日本の国民は、上記、中国政府を非難する資格はまったくありません、強く言っておきます。
なお、上記、米国戦争屋および悪徳ペンタゴンの定義は、本ブログNo.188の注記をご覧ください。
2.世界的寡頭勢力の中国料理法とは
ノーベル賞は極めて政治的に利用されているというのが筆者の持論です(注1)。その状況証拠はたくさんあります。そして、ノーベル賞を実質的に仕切っているのは欧州寡頭勢力ではないかというのが筆者の仮説です。
欧州寡頭勢力は、ケースバイケースで、米国寡頭勢力(米国戦争屋含む)と呉越同舟し、世界的寡頭勢力(ビルダーバーグ勢力)を形成しています。なぜなら、欧州寡頭勢力は、米国FRB(米中央銀行)の主導権を握り、FRBの一部株主の米国寡頭勢力とともに、米ドル紙幣(私幣)を発行、米国連邦政府に貸し付けて、半永続的収益を上げているからです。その意味で、欧州寡頭勢力と米国寡頭勢力は、米国民を食い物にする山分け集団と呼んでいいでしょう。
世界的寡頭勢力にとって、台頭著しい中国は、機会(Opportunity)と脅威(Threat)の二面性をもっています。そして、2010年、中国GDP(国内総生産)が日本GDPを追い抜き、堂々、世界第二位の経済大国に成長し、世界的寡頭勢力は、台頭する中国をどのように料理すべきか思案しています。そして彼らは、2025年中国シナリオをすでに設定しています(注2)。
世界的寡頭勢力の対・中国コントロール戦略は、簡単に言うと、アクセルとブレーキを同時に効かすことです。要するに、中国に投資して経済的に太らせながらも、中国人が増長しないよう、適宜、モグラたたきを繰り返すという手法が採られています。今回のノーベル賞騒ぎも、世界的寡頭勢力の対中戦略の一環と捉えることができます。一方、中国政府のトップもしたたかで、世界的寡頭勢力の対中戦略をすでに熟知した上で、対応しています。
3.日本の反中勢力は、墓穴を掘るな
上記、中国政府の赤恥事件にからめて、日本に跋扈する反中勢力(親米右翼、ネットウヨ含む)は、大喝采しています。それみろ、中国はとんでもない反・民主主義国だ!と騒いでいますが、それは実に、皮相的で愚かな反応です。
日本国民にとって、ノーベル賞にからめて中国政府を批判しても、中国人を忌避しても、何の得もありません、それどころか、墓穴を掘るだけです。
世界的寡頭勢力も中国政府も、日本の反中勢力の想像をはるかに超えるところで対峙しています。われわれ日本国民は、くれぐれも、目先の動きに踊らされないようにしましょう。
4.世界的寡頭勢力はプレデターである
日本の反中勢力は、負け犬の遠吠えよろしく、中国をこき下ろす前に、世界的寡頭勢力の研究をした方が、日本のためになります。世界的寡頭勢力の特徴、それは、彼らがプレデター(捕食猛獣)であるという点です。つまり、彼らは、十分戦略を練って、獲物に優先順位をつけます。そして、いったん、ターゲットを絞ったら、それに全力を注ぎこんで、確実に仕留めます。これまで、彼らのアジアでのターゲットは日本だったのです。戦後、GDP世界第二位に到達した日本は、90年代初頭、IMD世界競争力(スイスビジネススクールIMDの世界ランキング)で総合第一位に輝きました。その後、世界的寡頭勢力によって、さまざまな対日攻略が行われ、現在の日本は27位まで転落しました。
2010年、中国が日本を抜いて、世界第二の経済大国に成長、世界的寡頭勢力のアジアでの攻略ターゲットが、すでに打ち落とされた斜陽国・日本から、脅威増大国・中国にシフトしています。
5.日本は、世界的寡頭勢力の対中戦略に利用される国に成り下がる
われわれ日本人がどれほど地団太踏んでくやしがっても、地球を牛耳っているのは日本ではありません。残念ながら、地球を牛耳っているのは世界的寡頭勢力です。そこで、われわれ日本人が認識すべきは、日本が世界的寡頭勢力からどのように位置づけられるかという点です。
筆者の仮説は、今後、日本は、世界的寡頭勢力の対中戦略の中で、利用される国に成り下がるというものです。
具体的には、われわれ国民の虎の子資産(郵貯・簡保含む)を、巧みに中国投資に使われ、同時に、日中関係を故意に悪化させて、消耗戦を展開させるという対中抑圧戦略に日本がとことん利用されるわけです。
1985年プラザ合意以降、今日まで25年間、世界的寡頭勢力(米戦争屋含む)の巧妙な対日攻略によって、日本が貧乏化させられ、日本市場を見限った日本企業は、中国寡頭勢力からの誘惑につられて、中国投資に賭ける行動に打って出ざるを得なくなるわけです。その投資が頂点に達したところで、いろいろ因縁つけられ、とどのつまり中国から追い出され、すってんてんにされるリスクは非常に高いわけです。なお、世界的寡頭勢力と中国寡頭勢力は、日本攻略では呉越同舟となるはずです。
6.世界的寡頭勢力から見捨てられた後、貧乏だが幸せな日本となる
今後、日本は、世界的寡頭勢力と台頭する中国寡頭勢力の両方からさんざん、利用され、だまされ、すってんてんとなるかもしれません。その被害を最小化するため、われわれはもっと、世界的寡頭勢力と中国寡頭勢力を研究すべきなのです。
しかしながら、われわれ日本人は、それほど悲観する必要はありません。米戦争屋を含む世界的寡頭勢力から見捨てられるということは、とりもなおさず、属国日本の真の独立(米国戦争屋からの自立)が実現する可能性が高まるのです。
貧乏化した後の日本は、“東洋のスイス”を目指せばよいのです、すなわち、観光と農業とハイテク・ブランド商品と永世中立自主防衛の国です。その成功のためには、中国人を含むアジア人は、未来日本の大事なお客様となります。なお、このシナリオは、筆者が1995年頃から描いていたシナリオです(注3)。現在の日本は、筆者のシナリオどおりに推移しています。
米戦争屋に踊らされる反中勢力のみなさん、日本の未来を台無しにしないでください、よろしくお願いします。
注1:本ブログNo.207『二人の日本人ノーベル賞受賞:日銀30兆円拠出のお礼だった?』2010年10月7日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/19264925.html
注2:2025年中国シナリオの関する参考資料:http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/31139/1/WasedaKokusaiKeieiKenkyu_41_Yamamoto2.pdf
注3:拙著『日本人が東アジア人になる日』1995、日本能率協会マネジメントセンター、絶版
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
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