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小沢一郎の国会招致をめぐって、民主党内の賛否が割れているが、議論が高まるほど首相・菅直人と幹事長・岡田克也にとってはプラスの作用だろう。当面国会招致を“人質”として小沢封じができているからだ。検察審査会の起訴決定以来の政治状況は、中長期的には小沢の求心力低下、支持グループの溶解につながってゆく気配が濃厚だ。
検察審の議決で小沢が側近らをまえに涙を流したことをとらえて、最高顧問・渡部恒三がテレビで「小沢君とは44年間付き合ったが、自分のことで涙を流したことのない男が泣いた。政治家は人様のことで泣くのはいいが、自分のことで泣いたら終わりだ」と述べている。確かに古今東西を問わず政治家の涙は“失格”と受け取られやすい。米国でも古くは72年の大統領選民主党予備選でエドマンド・マスキーが、夫人を中傷されて涙を見せて敗北。「男は泣いたら終わり」と言われたものだがが、政治家は女も同様。ヒラリー・クリントンも予備選で涙を見せて、敗北感を漂わせてしまった。
その「泣きの小沢」について米政治学者・ジェラルド・カーティスも「政治家としての生命が終わった感じだ」と分析している。それではロングレンジで見た場合小沢の求心力はどうなるかだが、映像が徐々に小さくなる“フェードアウト”の傾向をたどるものとみられる。今後の展開は、臨時国会では少なくとも政治倫理審査会での呼び出しは行われるだろう。民主党が決められなければ、野党は参院において出席議員の過半数の多数で出席を強制できる。菅も岡田も結局政倫審には応じるしかあるまい。小沢は党内を刺激して偽証罪を伴う証人喚問を避ける必要があり、目立った行動は取りにくい。年内には弁護士による正式起訴が行われ、来年夏までには公判が開かれる。公判となれば、一審は必ず本人が出席しなければならず、事実上裁判闘争にかかりっきりとなる。要するに泥に足を取られて身動きがままならぬ状態となるのだ。
起訴されれば小沢は刑事被告人であり、政治活動は制約される。統一地方選挙や総選挙の応援もしにくいだろう。バブルのごとき小沢チルドレンも落選者続出となるだろう。かって田中角栄が闇将軍として逮捕・離党後も実力を発揮できたのは、中選挙区制が作った強固な派閥を背景にしていたからである。人望もあった。しかし小沢の場合小選挙区は「政治とカネ」など不祥事の影響をもろに受ける傾向があり、力ずくで党内を押さえてきたが故に真の人望もない。既に小沢グループ内は前国対委員長・樽床伸二がグループを作り、前総務相・原口一博も微妙な動きを見せている。とても「田中軍団」の様相はない。
そもそもマスコミの作り上げた虚像が小沢問題の実態であり、小沢はそれを“活用”して代表選で200票を獲得したが、これが最初で最後の代表選だろう。もはや200票は溶解過程に入りつつあると見るのが正しいだろう。役職もないまま政権を操縦することなど、とてもできないということだ。また得意の政界再編の裏技も、刑事被告人とあっては、仕掛けられた政党がたじろぐ。再編には錦の御旗が不可欠だが、「政治とカネ」を錦の御旗にはできない。現在68歳。どうみてもフェードアウトが流れだろう。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
元主任検事、改ざんデータ保管「前副部長も知っていた」
大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=が、改ざん前と後のフロッピーディスク(FD)のデータをUSBメモリーに移して保管していたことが最高検の調べで分かった。最高検はこのUSBメモリーを押収。前田元検事は「前副部長も保管データの存在を知っていた」との趣旨の供述をしていることから、意図的な改ざんを前副部長が認識していた可能性を示す重要な証拠とみて調べている。
★毎日
京都議定書延長容認へ
【ブリュッセル福島良典】13年以降の地球温暖化対策の枠組み(ポスト京都議定書)について、欧州連合(EU、加盟27カ国)が、先進国にのみ温室効果ガス排出量の削減義務を課した「京都議定書」の延長を条件付きで容認する見通しとなった。先進国と途上国の対立で京都議定書に代わる「新議定書」のめどが立たないまま京都議定書が12年末に期限切れを迎え、削減義務のない空白期間が生じる恐れがあるためだ。
★読売
成田空港、格安航空会社専用ターミナル建設へ
成田国際空港会社は12日、低料金で利用できる格安航空会社(LCC)専用の旅客ターミナルビルを新たに建設し、既存のターミナルビルも拡張する方針を固めた。
2014年度に年間発着枠が現行の約4割増の30万回に増えるのに伴うものだ。国内線の路線網も充実させ、国際線との乗り継ぎを便利にすることで、アジアのハブ(拠点)空港としての機能を強化する。
★産経
イラン6位に転落
日本の原油輸入相手先の国別順位で、8月に前年より3割以上急減したイランが前月の3位からこの数年で最低の6位に転落したことが12日、分かった。核開発問題で国際社会からの制裁が強化され、国家財政が困窮する中、高値を提示してきたことが原因とみられる。日本は同国のアザデガン油田の開発からも撤退する方針を固めており、確認埋蔵量世界2位のイランとの親密な関係が失われる可能性が高まっている。
★日経
エルピーダとシャープ、次世代メモリー共同開発
省電力、処理速く 13年めど実用化
エルピーダメモリとシャープは新型の半導体メモリーを共同開発する。新しいメモリーは携帯情報端末などに使うNAND型フラッシュメモリーを情報処理の速さや消費電力の少なさで上回る。2013年をめどに実用化し、端末の使い勝手を大幅に向上させる狙い。次世代メモリーは東芝や韓国サムスン電子なども開発している。今回新たに日本の大手電機が量産を視野に手を組むことで開発競争が本格化する。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/
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