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「小沢一郎政界抹殺プロジェクト」が起動したのは、いうまでもなく、昨年3月の「西松事件」からだった。ほぼ「死に体」だった麻生自民党政権の「起死回生」をはかって、旧体制側が仕掛けた乾坤一擲の勝負。そして、当初は、必ず小沢氏をあっせん利得罪で起訴できるという「自信」も、東京地検特捜部にはあっただろう。
しかし、秘書の大久保氏を逮捕しても、各関係先を捜索してみても、何も出てこなかった。この旧体制権力の意を受けた検察の読みのハズレが、あれほど恐れていた「政権交代」と、せっかく、せめて「代表」の座からひきずり下ろせたと思っていた小沢氏を「与党幹事長」という権力の中枢に座らせるという結果を許してしまったのだ。
ちょうど一年前、鳩山政権発足から年末までの3ヶ月間、鳩山−小沢体制が次々と打ち出す「革命政策」に、存亡の危機を見た旧体制権力は、「小沢一郎政界抹殺プロジェクト」を、再起動させた。もはや、真偽はどうでもいい、小沢一郎に関する「政治とカネ」の疑惑を、何もなければデッチあげてもいいから、派手にぶちあげ、大騒ぎを演じて、徹底した「小沢=悪」の世論を構築していく。
そして、その偽造された世論の後押しを受ける形で、小沢一郎の政治生命を奪う。官僚、検察、旧与党、記者クラブメディア、そして米当局の最終的な目標はそこにあり、それに向けた周到で陰湿なトラップが、用意されたのだ。「真実を求める会」も「第五検察審査会」も、そのためのツールとしてデッチあげられたヤラセ団体に過ぎない。
まず、小沢氏を刑事告発し、不起訴処分となったあとに、検察審査会に不服申し立てをした「真実を求める会」。これは、参考人だった小沢氏を刑事被告人とするためと、そして、いずれ検察審査会に提訴するときに備え、その正当な資格(告発者)を有する者を確保するため、この「一石二鳥」を狙って検察当局が準備した、そのためだけの、実体の希薄な「市民団体」だと推測する。
昨日のエントリで引用した朝日の記事に、この会を構成する60代男性10人の元職業のひとつとして、「新聞記者」という記述がある。検察とタッグを組んで、小沢氏を貶めるために、あることないことを書き散らした「大新聞」の役割を考えてみると、これがいかにも、胡散臭い。
この人物は、元3kの政治部記者で、右翼系CSチャンネルにたびたび登場し、右翼系総合雑誌にも執筆。時折、テレビ朝日のTVタックルや、朝生に出演して、やたらデカイ声をがなりたてて、他の出演者の発言を妨害しているあの御仁であるらしい。その真偽はともかくとして、検察とメディアのズブズブの関係からデッチあげられた団体であることは、想像に難くない。検察肝いりの団体に告発させ、それを受理する形で、小沢氏を刑事被告人の立場で聴取する。もともと起訴できないとわかっていながら、聴取→不起訴という自作自演を演じ、それをメディアに報道させる。
そして、この傀儡市民団体に、検察審査会に対する不服申し立てを行わせる。すべて、プロジェクトの脚本に忠実に沿って行われたのである。そして、あとひとつのヤラセ団体が「第五検察審査会」である。「え?検察審査会ってクジで不作為に選ばれた人たちではなかったの?」そういう声が聞こえてきそうだが・・・
第五検察審査会、否、検察審査会ぜんたいが、いかに検察肝いりの、ヤラセ団体であるのか、そのことを書くつもりであったが、ぐずぐずしているうちに、他の優良ブログで次々と暴露されてきた。とくに、この3日ほどで、「全国検察審査協会」という、何をするのかよくわからない団体の存在が表面にあらわれてきて、ますます、「検察審査会」が、「有権者から不作為に選ばれた」というだけではない、一筋縄ではいかない存在であるということがわかってきた。
戦後間もない発足から、今までの数十年で、検察審査会が検察の判断を「不当」としたのは、ほんのわずかであるようだ。「審査会が審査したケースは15万件以あるが、検察の判断を覆して『起訴相当』としたのはわずか1.5%、実際に起訴されたのは1%以下である。審査会がおおむね検察の判断を追認してきたことがわかる」(週刊ポスト10月22日号)
検察をチェックするのが審査会の仕事であるが、食品偽装問題などで見られた、監査する側とされる側が馴れ合い関係になり、「監査」という機能そのものが不全となることと結局は同じで、検察と審査会というのは、実はズブズブの関係であり、ときとして、検察を利する方向で審査会が動くことがあるという想像は、決して大きく外れたものではないだろう。
検察審若すぎた?事務局、平均年齢を訂正 小沢氏議決
2010年10月12日20時50分 asahi.com
小沢一郎・民主党元代表を政治資金規正法違反の罪で「起訴すべきだ」と議決した東京第五検察審査会。
その11人の審査員の平均年齢を「30.9歳」と公表したのは誤りで、「33.9歳」が正しかったと審査会事務局が12日に訂正した。「若すぎるのでは」などの問い合わせが相次ぎ、再確認して計算ミスに気づいたという。 同審査会は東京地裁内に置かれ、事務局は裁判所職員が務める。審査員について事務局が発表するのは、11人の平均年齢と男女比のみ。
著名な事件に限り、審査員の中から選ばれる審査会長の了解を得て公表している。事務局によると、担当職員が平均年齢を算出する際、11人の年齢が書かれたメモを作成。電卓で計算したが、1人分を見落とし、10人分の合計を11で割ってしまったという。この職員は2度計算したが、誤りに気付かなかった。別の職員が8日に再確認して誤りが発覚。事務局側は記者会見し「誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
同審査会が今年4月に、小沢氏の1回目の審査で「起訴相当」と議決した際の平均年齢は34.3歳。7月に小沢氏を「不起訴不当」とした別の審査会の平均年齢は49.8歳だった。今回は若い審査員による議決だったことが注目されていた。
「な〜んだ、どうりで若過ぎると思った」
・・・なんて、絶対に思わない。
34.3歳でも、じゅうぶんに若い。
週刊朝日の今週号で、数学者の芳沢光雄氏が、「30.9歳」と出る確率の話をしている。
その確率はなんとコインが10回連続して表を出す確率に近い、わずか0.12%だったのです。もし、このような低い確率が何度もまかり通ることになれば、数学者として黙っていられない。今回の平均年齢は、それほどに低い確率です。
さらに、週刊ポストにも同じような確率論が載っていた。
本誌はそのような偏りが生じる確率を求めた。
東京都の年齢層別人口をもとに、多摩大学経営情報学部・統計分析グループの助力を得て、「くじで選んだ11人の平均年齢が、30.9歳以下になる確率」を計算したのである。結果は「0.005%」。70歳以上は審査員を断れる制度があるから、70歳未満の都民だけを母数にしても「0.075%」。さらに驚くべきは、一回目の議決をした審査員の平均年齢も34.3歳(2回目とは全員が別人)。
平均年齢がこれ以下になる確率(母数70歳未満限定)は「0.89%」で、両方が続けて起きる確率となると、「0.0067%」、つまり、「100万回くじを実施すれば7回起きる」という”奇跡”だったことになる。これは本当に偶然なのだろうか。
「奇跡なんて、そうそう起きるものではない」という重い認識を、腹の底にずっしりと鎮めている僕から言わせると、とても素直に首を縦に振るわけにはいかない。検察審査会の11人を選んだ過程などは、一切、公開されない、完全なブラックボックスだ。検察の恣意どおり、どんなことでも出来るのだ。
第五検察審査会の11人が、クジで不作為に選ばれたなどということが真っ赤な嘘であることは、この「確率論」からして、可能性として、じゅうぶんにあり得る。審査会が小沢氏に対して持った心証と同じように、僕が審査会に対して持つ心証もまた、真っ黒である。僕と似たような批判を受けて、「30.9歳」が、さすがにマズイと思ったのか「34.3歳」に、わざわざ訂正した「事務局」に、僕は、そこはかとない「哀愁」の念を禁じ得なかった。なぜならば、一回目の議決のときの平均年齢が「34.3歳」。そして、二回目の議決のときの平均年齢も「34.3歳」。
まったく別人である11人の平均年齢が、二回とも同じである確率を、是非とも、数学者の芳沢光雄氏や多摩大学経営情報学部・統計分析グループの方々に計算してほしいものだ。きっと、天文学的な数字が算出されることだろう。同じ嘘をつくにも、もう少しましな嘘をついたらどうだろうか。
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