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《高橋昌之のとっておき》小沢一郎の最終決戦はまだ続く(MSN産経)政治家を辞めたくても辞めるわけにはいかない
http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/398.html
投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 10 月 11 日 19:50:52: igsppGRN/E9PQ
 

 民主党の小沢一郎元幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は4日、「起訴すべきだ」とする議決を公表し、小沢氏は強制起訴されることになりました。刑事被告人という厳しい立場におかれることになったわけですが、小沢氏は7日、記者団に対して離党や議員辞職はせず、「政治活動は私が必要とされる限り続ける」と表明しました。

 この小沢氏の姿勢については賛否が分かれると思いますが、小沢氏が今後、どう動くかは大きな関心事だと思いますので、今回は私なりの分析をしてみたいと思います。

 まず、小沢氏が検察審の議決をどう受け止めているかです。小沢氏は7日、検察審について「11人の委員ということと、平均年齢30歳ということしか分からない。全く秘密のベールに閉ざされている。どういう議論がなされて結論がなされたのか、一般の国民の皆さんにも全く分からない」と述べました。

 小沢氏は検察審査会という制度そのものへの見解を述べることは避けましたが、発言全体からは、小沢氏が今回の検察審の議決、さらに制度そのものについても疑問を持っていると読み取れます。

 一方、小沢氏の弁護人は7日、「議決は重大な法的欠陥がある」として、議決の有効性を問う法的手続きを検討していることを明らかにしました。これについて、小沢氏周辺は(1)検察審は告発内容に対して審査を行うものなのに、議決には告発されていない内容が含まれている(2)議決の論旨からすれば「不起訴不当」であるにもかかわらず、検察審の存在意義を理由として「起訴すべきだ」と議決している−などの点が、「重大な法的欠陥」にあたると解説します。

 どのような法的手続きをとるかはまだ検討中のようですが、検察審査会法には異議申し立ての制度がないことから、議決の無効を求める行政訴訟を念頭においているとみられます。

 仮に行政訴訟を起こしたとしても無効の判決が出るかどうかはわかりませんが、小沢氏サイドとしては「検察審の議決に問題があることを指摘して、強制起訴は有罪を推定させるものではないことをアピールするとともに、検察審査会制度についても議論を巻き起こす」(小沢氏周辺)のがねらいのようです。

 こうした検察審の議決に対する一連の小沢氏や小沢氏サイドの姿勢に対しては、批判もあると思います。しかし、検察審の議決に拘束力が与えられ、強制起訴の制度がつくられたのは、司法制度改革の一環として検察審査会法が平成21年5月に改正されてからのことで、まだ1年余りしかたっておらず、3件で5人が強制起訴されたにすぎません。

 その意味で、私は改正された検察審査会の制度が本当に妥当なのかどうかは、強制起訴された事件の判決の行方なども見極めたうえで、改めて議論する必要があると考えます。

 というのは、日本では起訴された刑事事件のほとんどに有罪判決が出てきたことから、社会的には「起訴イコール有罪」とみられる傾向があります。そのため、被告人は判決を待たずして、起訴の段階で個人の名誉や社会的地位などに大きなダメージを受けます。

 刑事事件の起訴を検察だけに任せるのではなく、国民の意見も反映させるようにするという方向性自体には私も賛成です。ただ、改正された現在の検察審査会制度が本当に妥当なものになっているかどうかは分かりません。無作為に抽出された一般市民11人という構成や、審査の基準、強制起訴までの手続きなど、改めて議論してみる要素はあるのではないでしょうか。

 話は変わって、小沢氏が今後、どのような政治活動をとっていくかです。小沢氏は7日、検察審の議決を受けて、離党や議員辞職について「そのような意思は持っていない」と否定し、「淡々と政治活動を続けていく」と述べました。

 「淡々と」という言葉を使っていますが、小沢氏の本心は、9月の民主党代表選で述べた「政治生命をかけた自らの政治活動の総決算」ということに変わりはないと、私はみています。

 小沢氏は平成5年、政治改革を掲げて自民党を離党して以来、度重なる政界再編を経て、昨年9月に政権交代を実現しました。しかし、まだ本来の政治目標は実現できていないと考えていると思います。

 小沢氏は「政権獲得はあくまで手段で、それによって国家、国民のための政策をいかに実現するかこそが重要だ」と語ってきました。小沢氏周辺によると、「目指してきた政治目標を実現することに政治生命をかけて取り組む。それまでは政治家を辞めたくても辞めるわけにはいかないと考えている」ようです。

 小沢氏の政治目標についてはこのコラムで何度も書いてきましたので、簡潔にとどめますが、(1)官僚政治から国民の手による政治主導の政治の実現(2)国民の生活を第1とした各種政策の実現(3)自立した国家として国際社会と協調する外交、安全保障の確立(4)地方主権の確立−などです。

 民主党への政権交代で、これらが実現されているかといえば、まだ実現されていないのが現状です。いずれも大改革ですから、そう簡単に実現できるものではありません。小沢氏が民主党代表選に出馬したのは、「自分が先頭に立たなければ、これらの改革は実現できないと考えたから」のようです。その気持ちは、検察審の議決が出た今も変わっていないと思います。

 ただ、強制起訴されることによって、小沢氏が今後、「自分が先頭に立つ」ことへのハードルはさらに高くなったのは間違いありません。各種報道機関の世論調査ではこれまでも、小沢氏の「政治とカネ」の問題に対する不信感は強く、これを払拭(ふっしょく)する努力はさらに求められることになるでしょう。

 私は小沢氏の7日の発言から、裁判や国会などで説明責任を果たすことで苦境を乗り越え、今後も自らの政治活動の総決算ともいうべき「最終決戦」を続けていく決意だと感じました。ただ、それができるかどうかは、まさに小沢氏自身が今後の政治活動の前提条件としたように、国民が「政治家・小沢一郎を必要と考えるかどうか」にかかっているといえるでしょう。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101011/stt1010111901001-n1.htm  

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コメント
 
01. 2010年10月11日 20:28:57: tf16I3VsMI
この高橋昌之氏は、産経新聞の中では明らかに異質ですね。産経新聞が高橋氏を降ろさない理由はなんでしょうか?「ガス抜き」でしょうか?

高橋昌之のとっておき「脱小沢」の菅政権は短命の予感
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/168.html
投稿者 gikou89 日時 2010 年 9 月 26 日 21:53:06: xbuVR8gI6Txyk

【高橋昌之のとっておき】小沢氏の進退(上)幹事長を辞めない理由 (サンケイ)
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/590.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2010 年 3 月 03 日 08:11:42: 0iYhrg5rK5QpI

【高橋昌之のとっておき】普天間問題、足を引っ張り合っている場合じゃない
http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/886.html
投稿者 まりお 日時 2010 年 5 月 08 日 19:48:33: igp8wnzHgZSDs

おいおい産経新聞は気でも狂ったのか〜マトモに近い論説を載せてるぞ!面舵いっぱい舵を切ったか〜
【高橋昌之のとっておき】小沢氏の出馬は政治生命かけた最終決戦
http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/389.html

ただし

>ただ、強制起訴されることによって、小沢氏が今後、「自分が先頭に立つ」ことへのハードルはさらに高くなったのは間違いありません。各種報道機関の世論調査ではこれまでも、小沢氏の「政治とカネ」の問題に対する不信感は強く、これを払拭(ふっしょく)する努力はさらに求められることになるでしょう。

これはどうでしょうか?あの「読売系」の世論調査でさえ、「小沢氏は辞職すべき」という意見の割合は明らかに少なくなっています。

「[ 問13] あなたは、検察審査会が起訴を決めたことで、小沢議員は出処進退についてどのように対応する必要があると思いますか?

(1) 民主党議員のまま活動を続けることでよい 23.2 %
(2) 民主党を離党する必要がある 21.5 %
(3) 衆議院議員を辞職する必要がある 48.5 %
(4) わからない、答えない 6.9 % 」
http://www.ntv.co.jp/yoron/201010/soku-index.html

「小沢氏辞職すべし」はいつも過半数を超えていたはずですが。


02. 2010年10月11日 22:24:06: 1k9cRPXE9s
産経にも良い記者はいますし、読売にもいます。
ただ確実に一線からは外されしまいますが。

03. 2010年10月12日 00:53:58: 9AeWz7BLfM
産経でも読売でも朝日でも、ある政治家や党の担当記者になったらその政治家の味方的記事を書くのは常識。
そうしないと取材もさせてもらえない。

04. 2010年10月12日 02:54:56: cNfDksEeyc
>国民が「政治家・小沢一郎を必要と考えるかどうか」にかかっているといえるでしょう。

私も同じように考えております。国民が気づかなければ、小沢さんは本当に辞めちゃうかも。ただ、
01さまの仰るように、国民は少しずつ事の真相を判ってきているように思えます。


05. 2010年10月12日 05:45:46: G5dz5WiCL6
高橋氏の記事で

産軽としてもバランスを取っているつもりなのか?

でも阿比留みたいな異常性格者も飼っているし。

よくわからん。


06. 2010年10月12日 11:03:31: 9AeWz7BLfM
記者はただ単に自分がsupposed to writeな記事を書いているだけなのに、
善だとか悪だとか異常性格者だとか、
大馬鹿も度が過ぎる。

07. 2010年10月12日 13:29:05: BIgfJMRMNE
>03さん

少なくても朝日には小沢氏に味方している政治記者はいません。


08. 2010年10月12日 17:57:19: 5PlxumyLXz
赤かぶさん何が言いたいのです?
相変わらず人の意見ばかりだ。

09. 2010年10月12日 20:17:25: 9AeWz7BLfM
>>07
朝日は読んでないので知らなかったが、小沢番がいないのか?
朝日は新卒から養成した記者ばかりで上の言いなり、
産経のほうが新卒はろくなのが来ないからいろんな新聞社から経験のある記者をスカウトしてるから、記者個人個人の権利が強くて自由なのかもしれないですね。
(高橋氏が小沢番としてスカウトされたのかどうかは知りませんが)

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