01. 2010年10月11日 19:37:16: jiwkPNPdxA
すばらしい投稿です。以下、僭越ではありますが、補足。 ■雇用環境も福祉も欧米以下! ▼日本は「世界で一番冷たい」格差社会 米国の著名社会政治学者が大警鐘 日本の格差問題も英米に比べればまだまし――。そう考える人は多いことだろう。 しかし、ハーバード大学のマルガリータ・エステベス・アベ教授は、 福祉機能で米国に劣り、雇用環境で欧州以下の日本こそが、 先進国で一番冷たい格差社会であると警鐘を鳴らす。 http://diamond.jp/series/worldvoice/10012/ ハーバード大学教授によれば、「雇用環境・福祉」は、先進国最悪だそうだ。 「小泉竹中インチキ改革」により、日本は、もはや、“張り出し先進国”に転落してしまったのかもしれない。 「高負担低福祉国家」が日本の実像に近そうだ。 日本は、EITC(低所得者層への給付)もフードスタンプもない。 生活保護の支給要件も厳しい。 ■生活保護制度の改正を!/“負の所得税”(≒擬似ベーシックインカム)化が必要 生活保護制度を誰もが利用できるよう改正する必要があると思います。 現行の「最後の砦」であるはずの生活保護制度は、給付を受ける際に極めて厳しい条件が課せられており、 また、“水際作戦”のような悪質な違法行為が横行していることもあり、日本の捕捉率は9〜20%に過ぎません。 ( http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/booklet/data/seikatuhogohou_kaisei_youkou_leaflet.pdf ) ちなみに、イギリスは87%、ドイツは85〜90%です。 これは、先進国であるはずの日本が、他の先進国に比べて、いかに貧困層を見殺しにしているかの証左です。 この欠陥だらけの現行制度を、何らかの理由でフルタイムで働けなくなり、一時的に稼得所得のみで生活ができなくなった人が、 フルタイムで働けるようになるまで利用できる「入りやすく出やすい」制度へと変える必要があります。 そのためには、全額国庫負担とした上で、以下のように改正する必要があります。 (1)水際作戦を不可能にする制度的保障 (2)保護基準の決定に対する民主的コントロール (3)権利性の明確化 (4)ワーキングプアに対する積極的な支援の実現 ■生活保護の捕捉率 ドイツで稼動年齢層に対応する「失業手当U」の捕捉率は85〜90%、 イギリスの「所得補助」の捕捉率は87%と言われています。 日本については、上記各研究のうち最も低い数値は9%、最も高い数値でも、19.7%にすぎません。 困窮者のうち、8割以上の者が放置されているのが現状です。 http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/booklet/data/seikatuhogohou_kaisei_youkou_leaflet.pdf ■生活保護法改正要綱案 生活保護法改正要綱案 http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/booklet/data/seikatuhogohou_kaisei_youkou_leaflet.pdf ■日弁連・生活保護法改正要綱案 http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/081118-4.html http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/data/081118_3.pdf ■第65回「日本の奇妙な生活保護制度」 http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/harada.cfm?i=20071101c3000c3&p=1 ■「年越し派遣村」後の生活保護、入りやすく出やすい合理的な制度設計を http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/e7af0fe01d0f796f45f3ee108b447500/page/1/ また、負の所得税(最低限所得保障制度)も導入するべきでしょう。 私はリフレ派であり、 池田信夫は、リフレ派の天敵かもしれないが、負の所得税についてだけは賛成します。 リフレ派の飯田泰之も負の所得税賛成だし。 政策には人格なし。 負の所得税 この問題の解決策も、フリードマンが45年前に提案している。負の所得税である。 これは課税最低所得以下の人に最低所得との差額の一定率を政府が支払うものだ。 たとえば最低所得を300万円とし、あるフリーターの所得が180万円だとすると、 その差額の(たとえば)50%の60万円を政府が支給する。 これなら最賃を規制しなくても最低保障ができるし、働けば必ず所得が増えるのでインセンティブもそこなわない。 アメリカでは、これに似た勤労所得税額控除(EITC)が1975年から実施されている。 フリードマンの提案したのは、こうした生活保護を補完する制度ではなく、 現在の所得税システムとともに生活保護や公的年金も廃止し、 課税最低所得の上にも下にも(正または負の一定率の)フラット・タックスを課すことによって、福祉を税に一元化するものだった。 これによって税制は劇的に簡素化され、厚生労働省を廃止すれば、きわめて効率的な福祉システムが可能になる。 しかし、まさにその効率性が原因で、負の所得税はどこの国でも実施されていない。 大量の官僚が職を失うからである。 現在の非効率な「福祉国家」では、移転支出のかなりの部分が官僚の賃金に食われている。 それを一掃して負の所得税に一本化すれば、現在の生活保護よりはるかに高い最低所得保障が可能になろう。 フリードマンは、やはりまだ新しい。 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/855d2fe7c6f54dda2eeb83eab2e0178e ミルトン・フリードマンが1960年代に提案した負の所得税は、既存の福祉支出を代替するものだった。 つまり公的年金や老人福祉などのかたちで裁量的に行なわれている福祉支出を全部やめて、その原資を負の所得税に回すというものだ。 これによって厚生労働省は廃止され、アドホックな福祉支出がなくなって、もっとも貧しい人だけに所得移転が行なわれる。 これは「ベーシック・インカム」と呼ばれる考え方と結果的にはほとんど同じだが、 きわめて効率的であるがゆえにどこの国でも採用されない。 福祉官僚が仕事を失うことを嫌うからだ。 「国民の生活第一」「最小不幸社会」を掲げるなら、 民主党政権は、負の所得税(+負の消費税)を一刻も早く導入するべきだ。 ■民主党に失望したって人がいるけど、初めから、期待値が低かったから、それほど失望してない。 予算配分が個人への下支えに向かったのと記者会見オープン化が進んだくらいでよし。 段階的にベーシックインカムを作ってほしい。 大人手当ての給付付き税額控除と老人手当ての年金税方式やってほしい。 http://twitter.com/hirokuma31/status/19823308683 ■昨日の田原さんの番組で、民主党の細野さんが、給付を一括にして、みんなに配るみたいな事言ってた。 ベーシック・インカムの事だと思う。 民主党はベーシックインカムの勉強会してるし、 子供手当て+給付付き税額控除+税式年金などBIの思想に近い政党。 http://twitter.com/NIHhiro/status/25953369608 民主党政権に望む政策は、 やはり、マニフェスト最重要項目である年金制度改革だ。 年金制度の一元化と最低保障年金の創設だ。 これは、政権を3年は維持しないと実現できない。 自民党に政権を奪還されたら、ご破算になってしまう。 マニフェストにはないが、政策集にある給付付き税額控除や番号制度の導入も必要だ。 貧困対策やビルトインスタビライザーの強化につながる。 同時に正しいマクロ経済政策の実施が必要。 とくに安定化政策だ。 マクロ経済政策は小沢や海江田の主張に近い。
日銀法改正など制度改正やインフレターゲット視野=小沢前民主党幹事長 [東京 14日 ロイター] 民主党の小沢一郎前幹事長は14日午後、同党代表選で 国会議員投票前に最後の政見演説を行い「景気対策とデフレ克服に最優先で 取り組まなければならない」とし、「日銀法改正など制度改革やインフレターゲット政策も視野に入れ、 金融政策と財政政策の両面からあらゆる手段を尽くす」と述べた。 http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK043768920100914 日銀法改正「検討していい」=海江田経済財政相 海江田万里経済財政担当相は18日未明の就任記者会見で、デフレ克服に向けた日銀の金融政策に関し、 「日銀法を改正するのか、国債買い取りの限度を日銀券発行の範囲に収める 内部ルールも(変更を含め)検討されていいのではないか」と述べた。 インフレターゲット(物価目標)政策の導入に向けた法整備や、 日銀の長期国債の保有上限の引き上げを提起したものだ。 また、相続税の減免措置の特典がある無利子国債の導入についても検討すべきだとの考えを示した。 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010091800039 日銀法改正、インタゲ、日銀券ルールの見直し・・・。 いずれも賛成。ぜひ実現してほしい。 |