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野党時代に年金記録問題などの追及で知名度を高めた長妻昭前厚生労働相(50)が内閣を去ってから1カ月足らずで、厚労省では早くも「脱長妻」が進行している。長妻氏が目指した厚労省改革、年金の改革・是正も具体的な成果は挙げられなかった。長妻氏は民主党筆頭副幹事長に事実上「降格」した。長妻氏の致命傷となった官僚操縦失敗の背景には、官僚との相互不信が透けてみえる。
「これからの1年は変えた政策や役所文化を定着させる時期だ。副大臣だった細川律夫氏が大臣に就任したので、それを継承していただける」
長妻氏は10日のフジテレビ番組「新報道2001」で、省内改革に道筋を付けたとの自負をにじませた。これに対し、同じ番組に出た自民党の厚労族の鴨下一郎政調会長代理は「長妻氏の在任中、本来業務は非常に滞った」と批判した。
長妻氏に対し、省内には「指示が細かい」、「傲慢(ごうまん)だ」などの不満が強かった。長妻氏は就任当初、職員が午前9時半に登庁しているか確認させた。説明に呼んでも長く待たせることもしばしばだったという。
厚労省幹部の一人は「(長妻氏の)指示を受け徹夜で説明資料を作っても1カ月以上放置される。そんなことが何回も重なるとむなしくなった」と明かす。
7月に発表された職員アンケート(約750人)で「(長妻氏ら政務三役から)納得のいく指示が示されている」との回答はわずか1・0%だった。
後任の細川氏が就任して以降、長妻カラーは着実に薄れつつある。
長妻氏は8月末、職員が外部で講演することを原則禁止とする内部指示を出した。啓蒙(けいもう)活動など政策判断を伴わない講演は認めるとしたが、省内では「政策面で官僚に主導権を握られることに疑心暗鬼になっている」(幹部)と受け止められた。指示自体は取り消しにはなっていないが、今月都内で開かれるシンポジウムには厚労省幹部が出席する予定で、すでに有名無実化している。
細川氏が就任して最初の政務三役会議では、長妻厚労相時代に開かれていなかった幹部による「省議」の復活を決定した。長妻氏は省議の代わりに毎週月曜日、局長らを集め「朝礼」を開いていた。ある幹部は「小学生でもあるまいし」とぼやいていた。
細川氏主催の懇親会も開かれ、政務三役と省幹部が酒を酌み交わした。長妻氏が官僚と酒席を設けたのは就任から9カ月たってから。それも菅直人首相から官僚との関係を見直すよう指示されてからだった。
長妻氏は「少子・高齢社会の日本モデル」を作成するため、土曜日にも頻繁に会議を開いていた。7月の参院選前にも発表しようとしたが、未発表のまま閣僚の座を去った。
筆頭副幹事長となった長妻氏は「党改革をやるということで動きやすい。いろんなこともできる」と意気込むが、「何をやっているのかよくわからない」(党中堅)というのが現状だ。(杉本康士)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101010/plc1010102149008-n1.htm
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