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蓮ホウ大臣に怒りの声
民主党内閣の人気大臣である蓮ホウの人気が急落している。事業仕分けで頭角を現したものの、それも「財務官僚の手の内で踊っていただけ」という真相が判明している。しかも、ここにきて百数十万円の洋服をきて国会議事堂内で撮影、グラビア雑誌に載せたというのだから。昨夜、知り合いが怒りの電話をかけてきた。「庶民派ではない。庶民生活を逆なでするものだ」というのである。もっともな指摘である。
「年収２００万円以下の国民は多い。それでいて国会議員・大臣が１００万円の洋服を着て国会を闊歩している」という反応と反発である。しかも、事業仕分けの責任大臣だ。行政刷新担当大臣が彼女の立場である。想像するに、彼女を女らしいと見染めたファッション雑誌のスポンサーが格好のビジネスに動いたのであろう。
それにしても驚きである。官僚・国会議員・財閥富豪を除く多くの国民は、ユニクロの世話になっている。確かユニクロは、中国の安い労働者からの収奪を前提にした製品を提供して、見事に成功している。ユニクロのもうけに泣いている、中国の若い女性たちが存在している。
他方で、富裕層狙いのブランド企業は、１着売ることで数十万円の利益をだすのであろう。その売り込みに人気の“美女”大臣を動員したものだろう。蓮ホウという名前は、政権交代によって知ったのだが、ファッション雑誌に利用され、小銭を稼ぐようでは立派な人物とはいえまい。
庶民感覚なし
ブランド品を身につけたいという女性が存在することは承知している。ただし、品格のある婦人は全くそうではない。はっきりいわせてもらうと、どうかな、と思われるような女性があこがれる洋服ではないだろうか。これは男のひがみであろうか。
「菅さんはクリーン・清潔な政治家」と菅支援派の有力議員でもあった人物として大臣になれた。「汚れた小沢」批判の急先鋒は、政経塾の前原らと同じだった。いま国民は、果たして小沢批判をする資格があったのか、という疑問なのであろう。
筆者も知り合いの怒りの指摘に納得してしまいそうだ。要は、その程度の議員なのだった。民主党の仮面がはがされているようで、正直なところ、同党に期待をかけてきた庶民・無党派の苛立つ気分も理解できる。彼女の着た洋服はその後どうなったのか。国会議員の高額報酬であれば、容易に手に出来るだろうから、購入したのかもしれない。それともいただいたものか。この高級品を政治資金にどう届け出るものであろうか。今後も尾を引くだろう。菅官内閣の一角が崩壊した格好である。
国会議員報酬半減は無理
彼女への期待は、まだ手つかずの予算の本体、そして特別会計の闇にどうメスを振るうのか。その先に国会議員や公務員の報酬半減をやれるのか、どうかである。ここにこそ莫大な無駄が眠っている。官僚利権が腐り、埋まっている。民主党はまだ、ここに手をつけていない。公約を果たしていない。その主役が蓮ホウ大臣である。
「小沢を汚れ、菅をクリーンと叫んできた大臣。百数十万円の洋服を着る蓮ホウに出来るだろうか。政治と金を云々する資格はないのではないか」という不安と反発が庶民の重大懸念という。国会議事堂は聖域ではない。汚れ切っている。そこでの議員の記念撮影は自由であるのだが、しかし、そこでの営利活動は禁止されている。スポンサー付きの写真撮影は、国会宣伝とは違う。議会・議員活動ではない。「美人に甘い政界だから、という甘えは通用しない」ことも事実である。マスコミ受けで、ただそれだけで這い上がってきた人物の限界、との見方もあろう。
気になった政治記者発言＞
たまたま日曜日昼前のテレビを見ていたら、北朝鮮の軍事パレードに登場した金正恩なる人物の映像のあと、現役の政治記者らが小沢を論評していた。「これまでの小沢は政治改革、政界再編、政権交代と目標を定めて走ってきた。今それがない」と決めつけ、突き放すのである。事実だろうか。彼らは何もわかっていないか、それとも猫かぶりなのか。官僚の手先となって小沢退治に躍起なのか。考え込んでしまった。
小沢や鳩山には明確な目標があるではないか。明治以来の官僚政治、官僚主体の政治を、主権者である国民に取り戻すという革命的な目標がある。それを知ったものだから筆者らは、こうして支援している。日本を再生させる残された唯一の方法だからである。米国との対等関係、アジア重視も期待している外交課題である。
それこそ悪しき政治記者らではなかろうか。彼らが国民の財産である電波を独占している。財閥の意向に屈している。違うだろうか。小沢が検察審査会の暴走に抵抗するのも、悪しき勢力との権力闘争そのものなのであろう。官僚政治打倒のうねりは、庶民・大衆の支持を受けている。
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