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2010年10月 9日 (土曜日)
米国依存の原因は
日本はなぜ米国に依存するのか。そして沖縄問題の根源はどこにあるのか。
「その原因は昭和天皇にある」という明快な主張を展開しているのが豊下楢彦著「昭和天皇・マッカーサー会見」だ。
昭和天皇は、1945年9月27日から51年4月15日までの間に計11回、マッカーサーと極秘会談を重ね、そのなかで実は戦犯としての訴追を免れ、そして憲法改正による天皇制消滅という危機を回避するために、マッカーサーに協力を申し出ていた、というのである。
著者は、膨大な資料を読み解きながら、これまで「平和主義者」「戦争に反対だった」などといわれてきた昭和天皇のイメージをくつがえしていくわけだが、反共体制の構築を日米両国の共通の利益に掲げる傍らで対米従属の安保条約の枠組み作り、という二重外交を展開。
昭和天皇は1947年9月にマッカーサーの政治顧問シーボルトに「米国による琉球諸島の軍事占領の継続を望む」「米国による沖縄占領は共産主義の影響を懸念する日本国民の賛同も得られる」などとというメッセージを託し、沖縄を25年から50年、あるいはそれ以上の長期間貸与することを申し出ている。
沖縄の戦後の運命を決定付けた起源は、ここにあるのかもしれない。
マッカーサーの「非武装が日本の最大の安全保障」という理想主義に対し、「憲法九条や機能不全の国際連合では日本を守れない」と反論した昭和天皇。こうした過程のなかで、米軍依拠の天皇制防衛という結論に至ったと著者は結論づけている。
いいかえれば、日米安保条約とは戦前の天皇制国体の代わり。だから官僚や政治家やマスコミや御用学者たちは日米安保体制を死守しようとしてする、というわけだ。
メディアはほとんどこうした背景に触れないが、皇室を相対化してみることで米国依存の体質の解明へとつながるのかもしれない。
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