http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/315.html
Tweet |
http://gendai.net/articles/view/syakai/126798
2010年10月6日 掲載
今、話題のレアアース 中国はあと2年で“切り札”が使えなくなる
【政治・経済】
尖閣諸島問題で中国が輸出を停止したレアアース。これがなければ自動車やハイテク機器の生産に支障をきたすということで注目を浴びている。
世界のレアアースの産出量は年間12万4000トンで、このうち97%が中国産。まさに中国の独壇場だ。日本にとって分が悪いのは使用量の89%を中国に頼っていること。中国にソッポを向かれたら手も足も出ないわけだ。
レアアースはどんなものなのか。工学博士の秋元格氏に聞いた。
「生産量の少ないレアメタル(希少金属)のうち性質が似た17種の元素をレアアースと呼びます。チベットなどの鉱山で採掘した石を精錬して抽出した顆粒状の物質です。その元素の一種であるネオジムやジスプロシウムを磁石に使うとパワーが強力になるため、ハイブリッド車のモーターに欠かせない。1台に使うレアアースの量は約400グラム。1万台で4トンだからバカにならない量です。このほかランタンやセリウムはパソコンやテレビの液晶画面を磨くときに欠かせない。ガドリニウムはブラウン管の発色性能を高めます」
レアアースは「希土類」とも呼ばれる。かつて「キドカラー」というテレビがあったが、この名が希土類に由来しているのは有名な話だ。
今回の輸出停止の裏には何があるのか。立教大教授の郭洋春氏(アジア経済論)が言う。
「尖閣諸島問題の前から中国がレアアースの輸出量を減らす動きがあり、この3カ月間で4倍に値上がりしました。ただ、このまま世界中が中国に頼りきりというわけではない。すでに米国やオーストラリア、ベトナム、カザフスタンなどはレアアースの採掘に本格的に乗り出していて、2012年までに中国なしで供給がまかなえるよう準備をしている。つまり中国はあと2年しかレアアースという切り札を使えない。そのことを知っているから外交問題にフル活用しているのです」
実際、中国は追い詰められつつある。大畠章宏経済産業相は9月29日、カザフスタンの政府高官とレアアースの生産で協力することを確認。2日には菅首相がモンゴルの首相との会談でレアアース開発に協力する意向を示した。こうした動きを察知したのか、中国は先月末、レアアースの輸出手続きを一部再開した。切り札の乱用も限界ということか。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK97掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。