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れんだいこのカンテラ時評821 れんだいこ 2010/10/09 17:05
【菅式雇用論の空疎性考】
菅首相の雇用万能論の空疎性を問題にしたい。こういう政論が流行らないが、政治評論は常に政論を基軸とするべきではなかろうか。実証的に書きあげると指数を増すばかりとなるので、結論的に断じて見たい。
菅派はいま頻りに雇用万能論を唱え、補正予算まで宛がおうとしている。それは子供手当同様に底なし沼に落ち込む邪道な政策ではなかろうか。結局、財源不足論に戻り、消費税を始めその他の間接税や公共料金の負担増に道を開くばかりとなるのではなかろうか。既に「社会福祉目的の為の増税論」の合唱が始まっている。しかし、増税をすれば、我々の個人生活ばかりでなく、企業活動が更に窮地に追い込まれる。新たな企業倒産、失業が生まれ、やがて税収不足となる。それを雇用万能論で補填し、更に「社会福祉目的の為の増税論」が持ち上がる。この繰り返しとなるのではなかろうか。
この間、日中、日ソ、日韓、日朝の外交的危機が仕掛けられ、軍事防衛費が湯水のごとく垂れ流され続ける。アメリカが風邪をひいた、咳込んだと云っては支援策を講ずる。日本外交はアメリカ外交の手足となって海外支援金を注ぎ込まされる。自衛隊が常時出動させられ、次第に前線で戦闘化する。新たな要請が生まれ更に引き込まれる。こうして、当初「社会福祉目的の為の増税」であったものが間接的的に流用される。既に何度も見てきたことである。
我々は、この構図全体がオカシイことに気づくべきではなかろうか。この構図は、1980年代初頭、中曽根政権と共に始まり定式化されたものである。いわゆる大国責任論が唱えられ、国債が刷りまくられた。以降、歴代自民党政権の下で消費税が導入され、本質的にどうでも良いところに予算が使われ、必要な事業が抑制され始めた。政策が、有り得てならないことであるが或る邪悪な目的を持って「経済がうまく廻らないように施策され」始めた。既に二十年余の不況が続いているが、国策不況と云うべきではなかろうか。この間、あらゆる業界の大企業が統合され、その挙句に経営権が外資に乗っ取られている。銀行、証券、生保、損保の例は如何にも国際金融資本の得意の分野であり、日本のそれらの業界が軍門に下ったことを意味しよう。
この間、中小零細企業が倒産を余儀なくされ、或いは国内から海外への転出を余儀なくされている。この原因は何も法人税だけの問題ではなかろう。経営が成り立たないように環境づくりされていることを見据えての企業側の対応策であり、原因は国策不況政策に求められるべきであろう。国際金融資本御用系評論家は、法人税問題を理由としているが、そう云わされているに過ぎない。そういう目で見れば、どいつもこいつも阿呆ヅラしている。
以上は批判である。批判だけでは評論家の域を出ず役に立たないので処方箋を講じたい。れんだいこは、国際金融資本のシナリオに乗る形での景気対策を信用しないので、歴史の中から日本的な叡智を見出したい。ようやく見つけたのが、上杉鷹山、山田方谷、二宮尊徳、大原幽学、池田隼人、田中角栄ラインの施策である。共通して、外治よりも内治を重視し、公共事業を振興させ、中小零細企業を保護育成させている。官民一体の地域経済圏構想を打ち出している。大企業は自力で生き延びて行く資金も知恵もあるので、主眼をむしろ中小零細企業の保護育成に置いている。そして次世代社会の目的に添う新興企業の創出、成長に加勢している。この間、金融機関が旺盛な貸し付けで裏支えしている。教育を重視し、公務員の能力と見識を養い、政治が国家百年の計に誤りのないよう未来を指針させている。
廻り道なようでも、こうすることで雇用が確保され、或いは新規需要増で人手不足となり、結果的に良い方に景気循環する。政治がわざわざ雇用対策費を組む必要もなくなる。企業の経営環境を悪くし、事業を成り立たせないようにしながら、その裏で雇用補助するなどは対症療法と云うよりも悪質なマッチポンプ策に過ぎない。菅政権の雇用万能論は、仕掛けられた国策不況策に悪乗りした形で振りまかれており、政治ピエロと云うしかない。ここに菅政権の能力と悪意を見て取るべきではなかろうか。菅首相は前原―岡田―仙石―枝野ラインを重用しているが、彼らは極悪のシオニスタンであり、日本政治の為にではなく国際金融資本の御用聞き政治に勤しむことを使命としている。菅首相の政治責任は明らかであろう。と云うか、菅こそ長年育成されてきた小泉の次の玉なのであろう。
目下の政治状況を以上のように捉えることができるのではなかろうか。我々の小沢政治待望論は、こうした国策不況政治からの脱出、転換にある。個々の政策においては小沢式政治に意見、異見を持つが、日本の再生は小沢政権を通してしか始まらない。我々はそう読んだ上で待望している。これを逆に云えば、日本経済に巣くう吸血鬼はそれ故に反対派の巨隗である小沢に対する大包囲網を敷く。連中は、日本から吸うだけ吸って次は中国次はどこそこと別天地を選び出す。こういう習性を持つ。
我が日本は、そうはさせじと不退転の逆訴追運動に乗り出すべきではなかろうか。そういう意味で政治は常に権益闘争である。階級闘争論はこの闘争に於いて位置づけられるべきであり、この視点を欠く何の吟味もないままの階級闘争論は空疎でしかない。この辺りマルクス主義者の猛省を促したい。
2010.10.9日 れんだいこ拝
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れんだいこのカンテラ時評820 れんだいこ 2010/10/07 18:51
【日共の当局裏御用路線を弾劾せよ】
2010.10.6日、日共の機関紙赤旗は、「小沢氏の証人喚問要求 野党6党」と題して、小沢どんの証人喚問を要求する記事を掲載している。それによると、10.5日、日本共産党など野党7党が国会内で国対委員長会談を開き、社民党を除く6党が、検察審査会の起訴議決により強制起訴されることになった小沢元民主党幹事長の証人喚問を要求することで一致した。社民党は党内で結論が出ていないとして留保した。
(ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-10-07/2010100702_01_1.html)
日共の穀田恵二国対委員長は会談で次のように発言している。「強制起訴されることになったことは極めて重大なことであり、偽証が許されない証人喚問しかない」、「問題の核心は4億円の土地購入原資の疑惑だ。ゼネコンからのヤミ献金ではないか、国民の税金の還流ではないのかという疑いがある。さらに東北地方を中心に公共事業受注に『天の声』を出していたのではないかなど『政治とカネ』をめぐる数々の疑惑がある。しかし、小沢氏は国会で何も語っていない」、「国会には真相究明と政治的道義的責任を明らかにする責任がある」、「民主党の責任は極めて重大だ。証人喚問に対して民主党がどういう態度をとるのかが問われてくる」。
日共のこの動きを見よ。政権交代前、あらゆる選挙区で供託金没収を意に介せず死に票候補を立て自公政権に裏協力していた正体がまざまざと蘇る話ではなかろうか。日共と自公の親密さは昨日今日に始まったものではない。自公共協定により日本の政治改革は30年遅れた。政権交代後の民主党政権のブザマさを見れば、どうでも良いことのようにも思えるが、小沢政権創出を企図する側から見れば、一貫して執拗な阻止連合が組まれていることになる。誰が味方で敵であるのかが透けて見えてくる。
れんだいこは、このブログで日共の邪悪な活動の足を止めようと思う。このブログにも拘わらず相変わらず自公共活動に勤しむのなら更に支持を失うことになろう。党中央がどちらを採るのか、党員がどう反応するのか興味を持って見守りたい。れんだいこは既に指摘しているが、小沢どん問題に限らず日共だけには「証人喚問請求」をしてもらいたくない。それを云う資格がない党であるから。それを云うなら、日共はまず自前の問題である「宮顕リンチ致死事件」を解決してからでなければならない。
れんだいこがこのことを指摘した時点では宮顕は生存していた。今は逝去してしまった。歴史に宿題を残したままとなっている。ならば、宮顕生存中、宮顕を擁護し続けてきた党中央が責任を引き継ぎ、証人喚問に応じて事件を検証すべきであろう。これが筋であろう。この問題を不問にしたまま正義ヅラして「小沢どんの証人喚問」にしゃかりきになっている姿は滑稽では済まされない。断じて許し難いものである。
この問題は、国会で宙に浮いたまま宿題になって今日に至っている。これを確認しておく。丁度、ロッキード事件が勃発する1976.2月の前年末からロッキード事件勃発の間際まで、国会は「宮顕リンチ致死事件問題」で荒れ揺れていた。ハマコー発言あり、立花研究あり、続々と「宮顕リンチ致死事件問題」に於ける新資料が発表されつつあった。民社党の春日一幸委員長、塚本三郎書記長が国会で鋭く追及し、法務局見解も「宮顕の釈放過程の疑義」に対して不可解として判断留保とするなど、これからの解明が待たれていた。自民党も特別調査委員会を発足させ、この事件の解明に本格的に乗り出そうとしていた。
このタイミングで、偶然か仕組まれてか判然としないが俄かにロッキード事件が勃発し、国会と世間の喧騒はロッキード事件に移って行った。当の疑惑の本人であった宮顕がしゃしゃり出てきて、音頭を取るようにして田中角栄の政治訴追運動に乗り出して行った。これを訝る者は居なかった。マスコミメディアがこの流れを後押しした。そういう経緯で不自然にも棚上げされたまま今日に至っている。この経緯は、れんだいこが捏造しているのではない歴史を検証すれば分かる本当の話である。
日共は「宮顕リンチ致死事件」を解決済みとして居直り、返す刀でロッキード事件より以降、国際金融資本が指示する政治家の訴追運動に乗り出して今日に至っている。これを理論的にやるのではない。得体の知れないリーク情報とスキャンダル暴露を得手とする胡散臭い手法で刑事被告人棒を振り回す癖を持つ。これを左からやるので影響力を持つ。専ら、戦後政治の二大抗争軸におけるハト派対タカ派の政争に於いてハト派系政治家叩きに狂奔する。こたび、小沢キード事件と云う順目になっている。
このふてぶてしさは異様ではなかろうか。れんだいこは、「宮顕リンチ致死事件」の致命的なアキレスけんが政治主義的に利用され、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義の下僕として働かせられている気がしてならない。日共がロッキード事件、小沢キード事件でしゃかりきになるよう強請(ゆす)られていると見る。実際には元々が同じ穴のムジナとして自ら好んで応じているのであろうが、構図上はそうなる。この不正こそ、早急に解決せねばならない政治問題ではなかろうか。
要するに日共はニセ左翼であり、こういうものが左翼だとして活動していることにより左翼の信用がなくなり値打ちが毀損させられている。今では毀損させられてしまっている。こういう構図を踏まえねばならないのではなかろうか。日共は政治勢力としては既に小さいので看過してもよさそうではあるが、れんだいこはそうは思わない。戦前来の正義の党としてのイメージが有り、そのイメージによる影響力は小さくないと考える。次第に「現在の共産党は昔の共産党ではない」とする疑惑が広がりつつあるが、まだ一定の影響力を持っている。そういう意味で、党ではなく党中央を叩く為に、草葉の左派人士の霊に応える為に、この一文をものしておく。
2010.10.7日 れんだいこ拝
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