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2010年10月09日
今夜は小沢一郎の「法廷闘争」の話に行く筈だったが、金曜日の朝日新聞の記事(藤森かもめ記者の署名記事)を読んで、筆者は腰を抜かしたので、少々切り口の異なる「法廷闘争」の第一話をしようと思う。
朝日は「社説」「天声人語」でジャーナリストの地位を捨て、今やアジテーションに興ずる「アングラ新聞社」になったと云う事実だけでも驚いていたが、何と8日付では謎の市民団体「真実を求める会」の姿をチラチラと晒し出した。
朝日新聞・藤森かもめ 署名記事は以下の通り
≪小沢氏告発の団体とは 「保守」自認、政治的意図なし
小沢一郎・民主党元代表について「起訴すべきだ」との結論を出した検察審査会。
東京地裁の脇の掲示板に4日に張り出された「議決の要旨」には、審査申立人の欄に「甲」とだけ書かれていた。小沢氏を東京地検特捜部に告発した市民団体だ。一体どんな人たちで構成され、何が狙いなのか。匿名を条件に、謎の団体の代表が口を開いた。 その団体の名は「真実を求める会」という。 「命の危険があるから、名乗ることは出来ない」
団体の代表は取材の冒頭で、こう切り出した。強大な政治力を持つ相手を告発しただけに、素性を明らかにすることで、様々な中傷や嫌がらせを受けるのが心配なのだという。議決の要旨でも、審査会の事務局に頼んで名前を伏せてもらった。
代表は、取材には氏名や経歴を明かしたが、それを公表することは拒んだ。メンバーは関東近郊に住む60代を中心とする男性約10人で、行政書士、元新聞記者、元教師、元公務員などがいるという。
政権交代前から民主党に批判的な目を向ける点で一致していた。「せっかちだ」「すぐに議員連盟を作って騒ぎ立てる」など、メンバーによって「ここが嫌い」の中身は様々だが、何か具体的な行動を起こそうと決めた。
政治的には「保守層」と自認する。自民党寄りではないか、との見方もあるが「政党とは関係ない」という。会の名前は、「右翼や政治団体だと思われないように、庶民っぽい名前」に決めた。
本格的な話し合いが始まったのは今年に入ってから。様々な民主党議員の疑惑を検討する中で、東京地検特捜部が小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件の強制捜査に着手。1月15〜16日に、小沢氏の元秘書ら3人を相次いで逮捕した。別の市民団体の告発が受理された結果だったが、この告発対象に小沢氏は含まれていなかった。
「秘書に責任を押しつけて、小沢氏だけが逃げるとしたら、許せない」
法律の専門家の助言を得て、急いで小沢氏を「被告発人」に含めた告発状をつくって、同21日に特捜部に提出した。告発状の末尾には、あえて「何らの政治的意図やイデオロギーを背景として行っているものではない。売名行為で行っているのでもない」と結んだ。
捜査当局への告発は、だれでもできる。まもなく告発状は受理され、特捜部による小沢氏自身の事情聴取も行われた。しかし2月4日、特捜部は元秘書ら3人だけを起訴し、小沢氏を不起訴(嫌疑不十分)にした。
納得がいかず、東京の検察審査会に審査を申し立てた。土地取引事件では複数の市民団体が東京地検に告発したとみられるが、審査会への申し立て資格が認められたのは、小沢氏本人を告発して不起訴となった「真実を求める会」だけだった。
審査会の手で起訴に持ち込み、「小沢氏が無罪になったとしても、公判で資金の流れを明らかにして欲しい」との考えだった。十分な捜査をせずに不起訴にした特捜部への不満もあったという。
審査会を「政争の具」に使ったのではないか。その問いに対して代表は、「それは心外。小沢氏ありきでも、検察審査会の制度改正を利用したわけでもない」 と反論した。「申し立てはあくまでも問題提起で、審査員も結局、公の場での説明が必要だと思ったから、このような議決になったのだから」と胸を張る。
4日の「起訴議決」の知らせを審査会事務局から電話で受けたときには、「とんでもないことを成し遂げてしまった」と驚いたという。
今後は、小沢氏の裁判の行方を見守ると共に、「今回の手応えをもとに、おかしいところはどんな政党であれ、追及したい」と語る。(藤森かもめ)朝日新聞 ≫
明らかに東京第五検察審査会に小沢一郎を告発した「真実を求める会」のメンバー男性10人について言及しはじめた。なぜ告発人の正体を一部暴露せざるを得なくなったかと云う疑問が湧くのは当然だ。おそらく、検察と朝日新聞などの共謀による告発であった可能性が色濃く見えてきた。
怒り心頭に達した小沢一郎及び弁護団の逆襲は、悪徳検察及び司法当局及びマスメディア軍団の足元を脅かす勢いを見せはじめていると云う事だ。
当然裁判になれば、フリーの記者や岩上、江川さんなど熱心に傍聴することになる。
マスメディアが隠したくても、何てったって法廷だ、隠しようがなくなる。現実の裁判の行方がどうであろうと、公判中の法廷の内容が捏造、歪曲報道は殆ど不可能になる。
村木事件でも、真実は法廷から生まれ、ネット・メディアを通して拡散したから、検察が逃げも隠れも出来なくなったと云うのが実態だろう。 そもそも「命の危険があるから、名乗ることは出来ない」 団体の代表は取材の冒頭で、こう切り出した。強大な政治力を持つ相手を告発しただけに、素性を明らかにすることで、様々な中傷や嫌がらせを受けるのが心配なのだという。いかにも小沢が殺し屋の如き話で荒唐無稽である。これは、藤森記者の捏造妄想だろう(笑)
≪政権交代前から民主党に批判的な目を向ける点で一致していた。≫、≪ 政治的には「保守層」と自認する。自民党寄りではないか、との見方もあるが「政党とは関係ない」という。≫と語っているが、反民主党だと云うことは、その時点で充分に政治的意志が現れているよ。(笑) この記者、乃至は告発代表の60歳は頭がおかしい。その上もっとオカシイのは、民主党批判でワイワイガヤガヤして行くうちに、小沢幹事長に行きついた? 馬鹿馬鹿しい筋書き過ぎる、嘘も方便と云うが、こりゃ方便の体をなしていない! 馬鹿ぬかせだ!
本当に、この「真実を求める会」の代表に藤森記者はインタビューしたのだろうか?
この記事は読めば読むほど奇妙な記事だ。書かない方が最良であったと後悔するほど、悪い筋書きの三流シナリオだ。この10人の60代の多分年金生活者が偶然にだ、三々五々とファミレスかなんかで出会ったとでも言うのか? そんなことはあり得ない。
何らかの集会で出会ったと云うことはあり得るだろう。その集会が、何の集会なのか非常に重大だ。何らかの意図で自発的に集合した集団か、乃至は誰か雇い主のいる集団と思うのが自然だ。 それこそ「市民目線」で見ると、この「真実を求める会」の60代の10人は、或る目的を持った集団に属する人々、乃至は誰かに雇われた人々と云うことになる。
朝日新聞よ、こんな記事書かなきゃいいものを、余程何ならかの事情で慌てているようだな。(笑) たしかに、小沢一郎が頼みもしないのに応援している米国勢力や世界金融 組織があるので、この「真実を求める会」の10人がビビり出した可能性も捨てきれない。 そこで、「真実を求める会」告発の音頭取りの片棒を担いだ朝日新聞に逆ねじが入ったのかもしれない。「船橋、星、何とかしろ!何にもしないなら、俺たち週刊ポストにバラスからな!」なんちゃって言われて、書いた記事かもしれない。(笑)
もう一つ、尻に火がついた集団がある。東京第五検察審査会の11人の平均年齢30歳集団だ。
小沢弁護団が「議決内容は告発内容と違っており、違法だ」と議決の無効を求める訴訟を起こし、ことの序でに、このような告発理由にもない「犯罪事実」を議決したことは、違法であると同時に名誉棄損が甚だしく、民事における損害賠償の請求(検察審査会は人格なき団体と云う事で、敢えて11人の審査員を“みなし公務員”として賠償を請求する手がある)、つまり国家賠償請求訴訟を起こすと云うことだ。
そうすると、この11人の審査員の身分を明らかにせざるを得なくなる。仮に、11人の審査員が幽霊だったら、こりゃ大事になる。急遽フルキャストに人材派遣を頼むとしても、被告人になって賠償請求されるバイトに応じる奴はいないだろう。若手の法務事務官らに因果を含め出席させる積りだろうか? これは結構見物である。(笑)
検察審査会法なんてのは、戦後GHQが押し付けた法律を、昨年検察・法務官僚が民主党による政権交代を見据え、時の自民党政権と結託(漆間巌が主導)、政権闘争に利用する想定で(小沢と鳩山がターゲット)、検察審査会法の趣旨を逸脱させて政治利用する趣旨の法律に改正したのだ。(二度起訴相当で強制起訴)
まぁ時の野党民主党は、霞が関や自民党の陰謀も知らずに、法改正に賛成したのだから、大変脇が甘い。
法的には、小沢一郎も鳩山由紀夫も法治国家性善説から一歩も抜けだしていなかった。これは大いに反省すべきだ。 このような状況になると、従来の法廷闘争の手順を踏む公判戦略は通用しない可能性が高い。大物ヤメ検弁護士に依頼しておけば大丈夫と云う環境ではないと考えるべきだ。権威主義がこれからは通用しないと心得るべきだ。
また今夜も「法廷闘争」の本筋に入れなかった。しかし、小沢弁護団も、だいぶ心を入れ替えたようで、座して死を待つような“アホな戦略”から脱却しつつあるようだ。
その点は、評価しておこう。それでは、明日こそ「法廷闘争」の本題に入れるはずである。
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