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暗黒夜考〜崩壊しつつある日本を考える〜
2010年10月09日

警察の横暴・愚劣さが止まらない　〜着実に進行する「監視社会化」〜

◆大阪府警が違法な取り調べ　男性が告訴へ
　2010年10月7日 15:09

　大阪府警が捜査する事件で、捜査員が逮捕していない男性に暴言を浴びせるなどの違法な取り調べがあったとして、男性がこの捜査員を刑事告訴することがわかった。

　この問題は、先月、大阪・摂津市で財布を落とした女性が、拾った何者から嫌がらせを受けた事件の捜査で、大阪府内の３０歳代の男性が事情聴取されたもの。男性は現在も逮捕されていないが、取り調べの様子をＩＣレコーダーに記録していた。

　刑事「お前、警察なめたらあかんぞ。殴るぞ。手を出さないと思ったら大違いやぞ」「なんか言え、お前」

　男性「やめてください」

　男性の弁護士によると、取り調べは約７時間続き、２人の捜査員が繰り返し暴言を浴びせたほか、いすをけり上げるなどの暴力行為もあったという。このため、男性は違法な捜査が行われたとして、公務員職権乱用罪などで、近く大阪地検に告訴状を提出する。

　大阪府警は「監督対象行為に該当する取り調べが行われたか否かについては、現在、調査中である」とコメントしている。
　
　※ニュース動画（音声再現入り）http://www.news24.jp/articles/2010/10/07/07168214.html#

（転載終了）

まずは、上記記事の最後に記したＵＲＬにて、ニュース動画をご覧いただきたい。

「まちの治安を守る頼もしいお巡りさん」「市民の味方のお巡りさん」
そんなものは、いまやテレビドラマや映画の世界だけの”幻想””虚構”である。

その実態は、一般市民を監視し、管轄エリアを巡回中に一般市民を呼び止めては、何かと”イチャモン”に等しい嫌疑を口にして恫喝する”ゴロツキ集団”である。
皆さんは、ここ数年、街中でお巡りが、一般市民を呼び止めては自転車泥棒の嫌疑をかけたり、ポケット・カバンの中身をみせろと言ったり、停車中の車の運転手を引っ張り出してトランクを開けさせたりという光景を見たことがないであろうか？
あるいは実際にそのような任意での取調べを受けたことはないであろうか？

ハッキリ言ってこのような横暴な行為は、「まちの治安を守る」という建前を利用した”捜査権の乱用”である。
今の警察官どもは、一般市民の”監視官”そのものであり、その姿はさながら戦時中の“公安”に近いものである。
もしかしたら、戦時中におこなった「赤狩り」同様、言論弾圧的行動に出てもおかしくない状況まで来ていると小生は感じている。

何故、警察はこんな風になってしまったのであろうか？
端的に言えば、国家権力による「監視社会化」が強化されてきているためであろう。

以前のエントリーにてコメントした通り、今や街中には”犯罪防止”名目にて監視カメラが至るところに設置され、東京では“痴漢対策”名目にて鉄道社内にまで監視カメラが設置される有り様である。
これら監視カメラが市民を守るためではなく、市民を監視するために活用できるよう、その監視体制は着実に進行している。
他にも、「携帯電話のＧＰＳ機能による個人の居場所の特定」、「カーナビを介しての人工衛星による車の現在地点の捕捉」、「鉄道ＩＣカード化・運転免許証ＩＣ化による国民行動の捕捉」等、我々の生活のいたる場面で国家権力による「監視の目」が構築されつつあるのである。

また、昨日のエントリーにてコメントした通り、我々国民の個人財産（財布の中身）は完全に国家権力に掌握されている状況にある。
そして、アメリカ経済の崩壊に端を発する世界大恐慌によって大混乱状態ともなれば、我々の個人資産は国家権力により収奪されるであろう。

そのような有事の際、次に何が起きるであろうか？
それは、国民の決起・暴動であろう。世界的に見て、羊のように従順な日本人でも、さすがにそのような極限状態に陥れば”暴徒化”するというより、”暴徒化”せざるを得ないであろう。
そのような状況を想定して、国家権力は、着実に「監視社会化」を進めているのである。即ち、日本全土が”軟禁状態”に等しい状況となり、国民全員が監獄の中にいるような状況になるであろう。

「陰謀論」と言われてもおかしくない内容を二日間続けてコメントしたが、検察の暴走劇にみるように、「司法制度」が完全に崩壊している今の日本の状況を鑑みて、改めてその意味を考えてみて欲しい。
無理強いはしない。笑う者は笑い飛ばしてもらって結構である。
ただ、国家権力がその指揮権を発動するかどうかは別にして、国家権力がその気になれば、我々国民の自由を奪うことなど簡単な「監視社会化」が進行していることだけは紛れもない事実である。

コメント
01. 2010年10月09日 10:13:55: 6F488YDDmQ 権力に一般市民ばかりが監視され、取調室では正義の仮面を被った「やくざ」が密室性を利用しやりたい放題。 一日も早く取り調べの全面可視化が必要です！
02. 2010年10月09日 17:42:37: KpSSrh6O5I まったくもってそのとうりだと思います。 今、非常に危険な状況だと実感します。国勢調査が最近ありましたがいやな気分です。 水面下で密かに淡々と魔の手が伸びている気配を感じます。 大きな世界的な悪い動きがあり、その前の静けさ。 個人の情報リテラシーによる予測とセキュりティー感覚を所持するのが現代であると強く認識する必要がある。
03. 2010年10月09日 21:31:50: lfmtZdkCzs 私の知人の経験だが、２５年前に車を運転中に無謀な運転をした原付バイクと衝突し、バイクの運転手が足の骨を折る重傷を負った交通事故の時、取り調べにあたった警官が、知人を脅して調書をでっち上げたと聞いた。車のスピードや対向車との距離など少なくとも３箇所は知人に不利になるように書かれていたということだ。知人がそれは事実とは違うと抗議すると、オマエは相手に骨折の重傷を負わせた容疑者だ、自分の責任をどう思っているのだなどと、机を叩き、大声を出して脅迫したということだ。知人は一流大学の法学部を卒業していたので、法律の知識もあったのだが、初めての交通事故で相手が重症だということで、気が動転していたため、その場では適切に対応できなかったが、後日地方検察庁に呼ばれ、副検事の取調べを受けたときには、冷静に調書の問題点を指摘し、その結果何の処分もなし（駐車違反でも罰金を払うのに）になったのだ。具体的には２５キロぐらいで走っていたのに、調書では４０キロと書かれていたりしたが、ブレーキ痕の証拠などで反論できたということである。 知人はこの経験から、相手に一方的に責任のある交通事故でも、こんな取り調べをするのだから、殺人などの容疑者に対してはどんな事をしているか分かったものではない、このようにして冤罪事件が作られていくのだなと分かり、以後、警察・検察の発表を一切信じないことにしたそうである。 私達も、どんなデッチ上げで何時取調べを受けるかもしれないということが、よく分かったので、ＩＣレコーダーぐらい、常に身につけていたほうがいいのではないかと思うのだ。
4. 2016年3月02日 13:35:35 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[1512] ▲△▽▼ Domestic | 2016年 03月 2日 13:11 JST ＧＰＳ捜査、二審は「適法」 　裁判所の令状なく捜査対象者の車両に衛星利用測位システム（ＧＰＳ）端末を取り付けた大阪など５府県警の捜査が違法かどうかが争われた窃盗事件の控訴審判決で、大阪高裁は２日、「捜査に重大な違法はなかった」と一審とは逆の判断を示した。懲役５年６月の量刑は支持し、被告の男（４４）の控訴を棄却した。 　横田信之裁判長は判決理由で、ＧＰＳ捜査一般について「尾行や追跡が難しい場合にも位置情報が得られるが、方法によってはプライバシーの侵害につながる」とする一方、令状が必要な強制処分に当たるかどうかには言及しなかった。 《共同通信》 http://jp.reuters.com/article/idJP2016030201001216

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