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沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、政府・与党は海上保安庁が事件の様子を撮影したビデオテープを当面公開しない方針を固めた。また「離党も議員辞職もしない」と公言した小沢一郎元代表(68)についても、菅直人首相(63)は対応を岡田克也幹事長(57)に丸投げ。腫れ物から逃げ続ける姿勢に求心力は弱まる一方だ。
衆院予算委員会は7日の理事懇談会で、ビデオの扱いについて法務省側から意見を聞いた。法務省側は「被疑者が起訴されるか判断が出ていない段階で捜査資料を公開した例はない」として、釈放された中国人船長が「処分保留」であることを踏まえ、公開に慎重な姿勢を示した。また、与党側も慎重な態度に終始した。
与野党は9月30日の衆院予算委理事会で、政府にビデオ公開を求めることで合意したはずだった。しかし、中国側が中堅ゼネコン「フジタ」の社員1人の拘束を続けていることや、中国との融和を演出したいがために、政府・与党内では非公開を求める声が加速したのだ。
民主党幹部は「今ビデオを公開すれば、外交カードを1つ失うだけ。ようやく雪解けムードが出てきた矢先、再び中国の怒りに火を付けては元のもくあみだ」と話す。
これに対して、自民党国対幹部は「中国漁船の『犯罪』が一目で明らかになる物証なのに、ここで融和路線に乗ってビデオを封印すれば、国際社会に日本の正当性を主張できなくなる」と怒り心頭だが、「逃げ菅」はどこ吹く風だ。
一方、「自発的離党」をきっぱり拒否した小沢氏に対しても、腰の引けた姿勢ばかりが目立つ。
菅首相は7日夜、小沢氏への対応について記者団に問われ、「まあ、小沢さんの話とか党の中のいろんな意見、こういうことを含めてまずは幹事長に検討してもらう。そういうことでいきたいと思っています」と他人事のように答えたのだ。
丸投げされた岡田氏は同日の会見で「12日の党役員会までか、その役員会で議論をして必要性が生じればなのか、現時点ではいえないが、どこかでお話を聴く可能性がある」と述べ、嫌々ながら自ら小沢氏に事情を聴きに行く方針を示した。
岡田氏は会見の直前、国会内で枝野幸男幹事長代理(46)と対応を協議したが、妙案は浮かんでいないのが現実だ。そのころ小沢氏と近い輿石東参院議員会長(74)は会見で「離党、辞職の必要はない。司法のルールに従い結果を待てばいい」と先制パンチを放つなど、混迷は深まる一方だ。
社民党を除く、野党は小沢氏の証人喚問実現で足並みをそろえているだけに、党内では「“逃げ菅”に戻って問題を先送りすれば、支持率がジワジワ下がる」(中堅議員)との危機感も出始めている。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101008/plt1010081601001-n1.htm
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