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小沢一郎が苦しい立場に追い込まれている。ある種の政治的リンチである。官僚政治によるバブル経済の崩壊と続く経済失速・日本沈没を前に、人々の不平と不満が列島に充満している。こんな場合、ワルは魔女狩りを考える。その標的にされている格好である。崩壊寸前の前の静けさのような日本でもある。小沢からすると、これは権力闘争そのものであろう。
日本列島に住んでいる富豪の1%を覗いて、多くがストレスで辟易していているのだから、ワルが狡賢く立ち回ると、事情に疎い大衆はそれに迎合する。それが今の日本である。中国の文革を連想させてくれるようだ。官僚支配に対抗した小沢と鳩山に、斧が振り降ろされようとしているのだろう。
ロッキード事件は、本丸である児玉―中曽根ラインを棚上げして、親中派の田中角栄に襲いかかった。やや構造が似ている。今回も親中派狙いであることが理解できる。反共派・官僚派・財閥勢力が、検察とマスコミを動員して小沢退治に問題を集中させ、危機脱出を目論んでいるようにも筆者の目には映る。
<マスコミに左右される検察審査会>
当面は検察審査会が曲者なのだが、蓋を開けるとその正体が判明する。聞くところによると、くじで選任された11人で構成されている。法律に明るいとはいえない。ずばり素人グループである。正確な判断能力など保証のかぎりでは全くない。どうしてこんな機関が存在するのか。不思議ではある。
今回の委員の多くが20代だという。筆者の経験からすると、大学で少しばかり法律を学んだ。新聞社で社会部記者をして、後半に政治部に移ったのだが、今でも思い出すと恥ずかしいのだが、三木内閣の宮澤外相との記者懇談の時である。彼の外交発言が全く理解できなかった。無知からである。
世の中が見えるようになったのは50代から60代である。しかも、それでもコンピューターは今も全く理解不能である。こうしてパソコンを打っているのだが、ただ便利という以外、構造その他を知らない。無知の知を送り続けている日々である。驚いたことに、この審査会は専門家である検察の不起訴判断を覆して起訴できるという強権を有している。なんとも不可解な法律であろうか。
しかも、その重大な判断は非公開という、民主主義に反している手法が頷けない。闇からの強権発動である。
<検察も音を上げた事案>
今回の事案は、検察が小沢の贈収賄事件を証拠不十分なまま見込み捜査をしたことにある。これこそが検察ファッショそのものである。検察は証拠と法で活動するもので、見込み捜査は許されない。そこで形式犯にすぎない政治資金規正法の虚偽記載で引っかけたものだ。 規正法の虚偽記載は、通常は修正することで処理する。
今回の検察は違った。強引に権力を行使して秘書を逮捕したものの、目標の贈収賄を立件できなかった。やむなく規制法違反で秘書を起訴することで矛を収めるしかなかった。検察の見込み捜査の失態なのだから、検事総長の責任が問われる場面である。ご存知、検察はひとたび標的を見つけると、必ず犯人にして有罪に持ち込む。
白を黒にしてしまう技能を有しているからである。恐ろしい権力行使が、日常茶飯事と言ってもいいくらいだ。冤罪が多発する日本であることがわかろう。捜査権のない弁護士などは太刀打ちできない。そんな検察が、必死で小沢追及をしたが、立証できる証拠をつかむことが出来なかった。無理な見込み捜査に問題があった。官僚政治を打倒しようとするトップに、官僚機構の守護神たる検察が総力を挙げても不可能な事案であった。
<不健全な議会と言論界>
まともな検察審査会の委員であれば、検察の不起訴相当を受け入れるのが条理である。だが、政治や法律について十分な知識のない11人が起訴相当と決めた。お笑いだ。言えることは、無知な彼らは世論というまやかしのマスコミの言い分に従ったのだ。マスコミは、小沢の悪人イメージをこれでもか、これでもかと宣伝した。多くの市民はそれに従った。
それを世論調査というあいまいなデータで、次々と公表した。事情に疎い11人はこれに屈したのである。不健全な言論界を裏付けているのだが、それに服従した彼らの責任も重い。それは野党にもいえる。民主党内の反中派・松下政経塾派にもいえる。小沢が怖いのだ。官僚と提携することのうま味に乗ろうというのである。
こんな不条理な検察審査会ルールを放置しておいて、小沢退治をすることによって、この場を通り過ぎようというのだ。それがいつ自らに降りかかる、危険な悪しきルールであることにも気付いていない。愚かなる議員族・政党であろうか。民主主義が正常に機能しない日本なのである。
<官僚支配の日本でいいのか>
公明・共産党・社民党も含めて、官僚支配即財閥支配に自民党並みに屈していることでもある。このことさえ、当事者はわかっていないのだろう。愚かな政党の存在が、政治を窒息させている。それに気付こうとせず、官僚が手配した高給特権に満足している。これこそ売国奴というべきだろう。
そもそも彼ら野党には官僚支配の危険性がわかっていない。民意と乖離してきた、官僚主導による立法行為を理解していないのである。官尊民卑の日本を改革する意識も気力もないのだ。民衆の幸福に無関心な政党というべきかもしれない。国民の支持が「みんなの党」に集まる理由だ。官僚・役人・財閥のための政治でいいというのであろうか。日本の不幸はここに極まっている。
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