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今回の臨時国会代表質問を聞いていて、総理大臣も官房長官も検察審査会の議決について意見を述べることさえできないようだ。かつて法務大臣も『鈴木宗男氏の提出した質問主意書(検察審査会に関する第三回質問主意書・平成二十二年五月二十七日提出:質問第五一二号)の回答書』で『・・地方裁判所長又は地方裁判所支部に勤務する裁判官が検察審査員及び補充員に対してする説明について指揮監督等の権限を有しておらず、その内容は把握していない』と述べた。法務大臣さえ審査会の中で何が言われているか把握できない、と白状しているのだ。
内閣からも国民からもブロックされたこの組織は、一切の責任からも開放されている。正体が明かされることはないから、最後まで「結果の責任」を負わなくてよい。だから「中立で公正な判断」を下せるはずだが、11名が暴走を始まっても止める者はいない。審査員個々の議決投票行動までは、審査補助員とていかんともしがたいから。真剣に検討して「まっとうな判断」をすればいいが、「どうせ分かりゃしないんだ」と無謀な判断をしたときに「個人の投票行動」を正常に戻すことなどできるだろうか?
これはたとえ話なんかではない。結果として11名の素人に「日本の政治の方向」を委ねてしまったのかもしれないのだ。政治家に限っていえば「誰でも審査の申立てができ」しかも「起訴にいたるハードルは極端に低く」あげくに「起訴されれば確実に政治生命が終わる」となれば、こんな危険なものを「国民のおもちゃ」として持っていていいのか? しかし政治家自身が制度に異議を唱えるのは、立場上難しいのは分かる。かといって「推定無罪」が国民に浸透するには二十年はかかるだろう。
「おもちゃ」の表現に怒り出す人もいるだろう。しかし私には、素人が遊ぶおもちゃにしか思えない。なんの責任も発生しないというのはまさに「子供の世界」だからだ。
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