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当選2回の女性議員の挑発にまともに乗った首相・菅直人が、本会議答弁で「イラ菅」を爆発させた。「私も野党時代厳しい言葉を使ったが、これほど汚い言葉を使わなかった」と切り返したが、菅はかっての首相・小泉純一郎に「やるやるといって何一つやらない。これではやるやる詐欺だ」とこき下ろすなど、口の悪いのは抜群。同工異曲ではないか。録画して聞いていたが稲田朋美は「汚い」と言われるほどの言葉は使っていない。むしろ極めて核心を突いた「図星の指摘」であった。相変わらず迫力不足でかったるい総裁・谷垣禎一の質問が眠気を呼んでいただけに、稲田の質問は自民党の代表質問にしては近来まれに見る勢いがあった。本会議場も沸きに沸いた。若手女性登用の自民党新機軸が図に当たった感じだ。稲田の図星の発言を聞けば、国会審議の問題点がすべて分かる。
★「菅首相は政治主導の能力を持っていない。政治主導の自殺行為だ」。たしかに本会議答弁の菅はひたすら安全運転の姿勢が目立った。小沢一郎の証人喚問には「本人が対応することが望ましい」と、代表選の公開討論で主張した小沢国会招致を一転させた。検事総長・大林宏の証人喚問は「国会において検討されるべき問題」とこれも国会に委ね、民主党代表としてのリーダーシップ発揮を放棄した。ビデオ公開については「捜査当局が適切に判断」で検察任せ。政治主導と言うよりまるで“逃げ菅”の「官僚主導」に徹していた。まさに「政治主導の自殺」で正しい形容だ。
★「検察に責任を押しつけた卑怯者内閣」。「卑怯者内閣」は政調会長石破茂も使っており、いまや野党や民放テレビの常套句である。菅は検察に判断を委ねたことを「検察当局が事件の性質などを総合的に考慮したうえで国内法に基づき、粛々と判断した。検察当局の判断は適切だったと認識している」と繰り返し発言した。憶面もなく、しかも開き直って虚言の上塗りを重ねており、「卑怯」と呼ばれるにふさわしい態度ではないか。
★「中国はぶれていないが、正しいにもかかわらず中国に屈し、ぶれたのは日本政府だ」。これも「戦後最大の外交的敗北」と烙印(らくいん)が押された船長釈放を、紛れもなく菅自身が政治判断したとみられるだけに当然の指摘だ。菅は何かの一つ覚えのように、検察による判断とその正統性を繰り返し、野党の失笑を買った。
★「フジタの社員解放について温家宝首相に抗議も要求もしないで、25分間何をしていたのか」。これも日中首脳接触の最大のなぞだ。どうも菅の側に会ってもらえるだけで有り難いという卑屈さを感じた。老巧な中国がそれを逆に利用した用意周到の接触だったのではないか。
★「間抜けぶりを挽回(ばんかい)するために官僚の書いた原稿を読まずに答弁せよ」。菅の答弁はひたすら守りに徹して、事なかれ主義を貫いていた。重要課題では事前に用意した書類から目を離さず、原稿棒読みであった。よほど悔しかったとみえ菅は「それなら原稿読まずに質問せよ」と切り返したが、この発言で本会議はまるで子供の喧嘩の様相となった。谷垣が「何か言われれば言い返さざるを得ない。総理大臣にまだなりきっていない」と形容したが、まさにその通りだ。この短慮さが今後「高転びに転ぶ」危険を内包している。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
ノーベル化学賞、根岸英一氏・鈴木章氏ら3人に2010年10月6日 スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、今年のノーベル化学賞を、根岸英一・米パデュー大特別教授(75)、鈴木章・北海道大名誉教授(80)、リチャード・ヘック・米デラウェア大名誉教授(79)に贈ると発表した。3人は金属のパラジウムを触媒として、炭素同士を効率よくつなげる画期的な合成法を編み出し、プラスチックや医薬品といった様々な有機化合物の製造を可能にした。
日本のノーベル賞受賞は17、18人目となる。化学賞は6、7人目。
★毎日
ノーベル化学賞:鈴木章氏と根岸英一氏ら3人が受賞
ノーベル化学賞の受賞が決まった根岸英一・米パデュー大学教授=同大のホームページから スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、10年のノーベル化学賞を、有機化合物の革新的な合成法を開発した鈴木章・北海道大名誉教授(80)、根岸英一・米パデュー大特別教授(75)、リチャード・ヘック米デラウェア大名誉教授(79)の3氏に授与すると発表した。従来は不可能と考えられていた、2種類の有機化合物を、金属のパラジウムを仲介役(触媒)に使って結合させる「クロスカップリング」と呼ばれる化学反応をそれぞれ独自に発見し、医薬品製造やエレクトロニクス分野で、さまざまな新しい物質の合成を可能にした功績が評価された。
★読売
ノーベル化学、根岸米大教授と鈴木北大名誉教授
根岸英一さん(2010年6月)=岡山大提供 スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2010年のノーベル化学賞を、米デラウェア大のリチャード・ヘック名誉教授(79)、米パデュー大の根岸英一・特別教授(75)、北海道大の鈴木章・名誉教授(80)の3人に贈ると発表した
★産経
ノーベル化学賞に鈴木名誉教授と根岸氏
スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2010年のノーベル化学賞を、北海道大名誉教授の鈴木章氏(80)と米パデュー大の根岸英一氏(75)ら3人に授与すると発表した。
★日経
ノーベル賞日本人2氏
【パリ=古谷茂久】スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2010年のノーベル化学賞を根岸英一・米パデュー大学特別教授(75)と鈴木章・北海道大学名誉教授(80)ら3氏に授与すると発表した。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/
【代表質問】「汚い言葉」発言 首相が本会議で「不適切」と陳謝
菅直人首相は7日午後の衆院本会議で、「昨日(6日)の本会議で私の発言に関し、不適切とのご指摘をいただいた。ご指摘を真摯(しんし)に受け止め、以後、与野党が十分議論に臨めるよう努めたいと思います」と陳謝した。
首相は6日の衆院本会議の各党代表質問で、自民党の稲田朋美氏からの質問に「これほど汚い言葉は使わなかった」「原稿を読まないで質問するのが筋ではないか」などと答弁し、野党側が反発していた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101007/plc1010071459010-n1.htm
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