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強制起訴される民主党の小沢一郎元幹事長(68)は、離党や議員辞職には応じず、裁判で身の潔白を晴らす強行突破に踏み切るようだ。菅直人首相(63)らが小沢氏の影響力を削ぐ策をめぐらせるなか、小沢氏は“死中に活”を見いだせるか。
小沢氏は6日、衆院本会議に出席後、国会近くの個人事務所で地元後援会関係者から激励を受けた。その後、側近の松木謙公農林水産政務官や元秘書の川島智太郎衆院議員らと面会した。川島氏は記者団に「(小沢氏の考えは)従来通りだと思う」と語った。
小沢氏は代表選中に強制起訴されても「正々と応じる」と話し、強制起訴されることが明らかになった4日にも、「今後は裁判の場で私が無実であることが必ず明らかになるものと確信している」との談話を発表した。「従来通り」とは離党も議員辞職もしないということだ。
「小沢氏を強制的に排除すればしこりが残る。自発的に離党してくれるのがベスト」(首相周辺)と考え、その流れを作ろうと模索している党執行部に対し、先手を打つ狙いもある。
また、小沢氏支持の衆院中堅議員グループ「一新会」の鈴木克昌会長、奥村展三会長代行ら幹部約10人は6日夕、国会内で会合を開き、今後も小沢氏を結束して支えていく方針を確認した。グループ内の一部に動揺が広がっているため、7日に全体会合を開き意見集約を図る。
一新会関係者は「代表選で小沢氏に投票した200人の議員のうち、少なくともまだ120人は固く結束している。結束できている間は、執行部も過激なことはできない。小沢氏の強行突破を側面支援していくことになる」と話す。
ただ、小沢氏を取り巻く環境は、絶望的なまでに厳しいのは事実だ。
共同通信が6日に発表した世論調査によると、小沢氏は「離党すべき」との回答は63・8%、「議員辞職すべき」も54・5%に上った。小沢氏に対する厳しい民意が裏付けられたわけで、中堅議員は「小沢氏が離党するのが一番だ」と述べた。
菅首相も6日夕、「議員を検審が強制起訴とするのは初めてのケースだ。岡田克也幹事長の方で検討していると聞いている」と小沢氏の処分をにおわせた。自民党など野党は、小沢氏の証人喚問を要求している。
こうした中、民主党の衆院1回生は6日夜、東京・平河町の都市センターホテルで、「ノーサイド大懇親会」を開いた。代表選で菅首相と小沢氏の両陣営に分かれた82人が出席。中立を象徴するゲストとして代表選の投票を棄権した横路孝弘衆院議長が招かれ、手品などの余興で盛り上がり、挙党一致をアピールした。
「反小沢」の若手議員は「これをきっかけに、小沢系の1回生も少しずつ菅政権になびいていくんじゃないか」とほくそ笑んだが…。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101007/plt1010071223000-n1.htm
離党、議員辞職を否定=事実関係「法廷で明らかにする」−民主・小沢氏が表明
民主党の小沢一郎元代表は7日午後、東京第5検察審査会の議決により自らが強制起訴されることについて、「大変残念な結論だ」と述べるとともに、「政治活動は必要とされる限り続けていく」と語り、離党や議員辞職を否定した。
また、証人喚問や衆院政治倫理審査会での弁明について「国会で決めた決定に従う」とする一方、「法廷で事実関係を明らかにしろということで、司法の場に移っている。その場できちんと不正な問題がないという結論が出るよう全力を尽くす」と述べた。衆院議員会館で記者団の質問に答えた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010100700495
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